山田宗睦著
発行日 2018年12月3日
A5版並製・176頁 うち32ページカラー
定価 1000円+税
ISBN9784938643836 C0021 1000E
著者の日本書紀、紀伝着手以後、原則として2000年までに執筆・発表された文、さまざまな、くさぐさのふみ(雑文)集です。
風人社発行の山田宗睦著『日本書紀史注』の総序、巻第一〜四の「あとがき」や、「古事記別添考」などを所収。「2008年の桜歌」ではカラーページで各地の桜の写真とともに、桜の歌がのっています。
少部数限定本。
➡『雑文(一)紀伝以前(原則として1985年〜)』(2017年7月6日発行発売中)
➡『雑文(三)紀伝以後(原則として21世紀)』(2020年2月21日発行発売中)
著者紹介
山田宗睦(やまだ・むねむつ)
1925年生まれ。
幼少期を、下関・金沢・稚内・函館ですごし、1941年旧制の水戸高校(文科乙類)に入学、日本書紀にであう。1946年、京都帝国大学(文学部哲学科)を卒業。編集者、評論家、大学教師をへて、1985年に還暦をむかえ、日本書紀の注釈・研究だけをすることにした。そして30年、90歳、2015年1月に本書の原稿を渡したが、制作中つぎつぎと書きたしたので、刊行まで二年を費やした。なお書きたすことがあり、雑文として手もとに書きとどめている(伊勢の物語、其北岸狗邪韓国考など)。
弊社で、『日本書紀史注』、『まち・みち・ひと・とき』、「何のための知識シリーズ」などを出版。2016年12月『日本書紀の研究ひとつ−ジョン・ロックのように日本書紀を読んだなら』発行。2017年『雑文(一)』発行。
『雑文(二)』もくじ
あたらしや紀伝起筆の年初め(一九九六・一) 7
一九九六年正月の歌(同) 8
日本書紀史注 総序(一九九六・九) 9
五月の歌(一九九六・五) 16
日本書紀史注巻第一 あとがき(一九九六・一〇・九) 18
十月九日の歌(同) 20
史注巻第二 あとがき(一九九七・五・六) 22
九七年五月の歌(同) 24
史注巻第三 あとがき(一九九七・一一・二七) 26
史注巻第四 あとがき(一九九八・一二・二七) 28
クロアチアの「お正月」 30
鶴岡真弓さんの「ケルト 再生の思想――ハロウィン
からの生命循環」を読む(二〇一八・三・一) 34
佐々木洋子さんの「ハプスブルク帝国の鉄道と汽船」
を読む(二〇一八・四・二二) 36
雑文、なか書き(二〇一七・七・二八) 39
庭の意味(一九九八・一二) 45
池と日本人 52
日本人の祖形と「かたち」――司馬遼太郎展イン・ヨ
コハマに寄せて(二〇〇〇・二・二) 55
花と雲南(一九九九・六・二六) 57
付 「雲南花紀行」「雲南の植物と民俗」を読む(二〇一七・八・二八) 75
一、日本・中国(西南少数民族もの)神話の比較研究の必要について 81
中尾栽培植物学――文明史をひらく広大な構想(一九九九・一二) 87
終講の辞(一九九九・一二・一六) 93
桜井満・万葉の花を読む(二〇〇〇・八) 94
「大王」は天皇以前の称号ではない(二〇〇〇・九) 104
古事記・別天神考(二〇一八・八) 108
古事記・大年神系譜の語ること(二〇一八・三・二七) 112
古事記・羽山戸神系譜の語ること(二〇一八・四・八 花祭り) 116
毛人国の古墳(二〇一八・二・二一九十三歳になった) 120
二〇〇八年の桜歌 130
三月三一日、奈良・氷室の桜 130
四月一日、大和郡山城の桜 132
四月二日、東大寺の桜 134
同日、長谷寺の桜 136
四月八日、毛人国、白石稻荷山古墳の桜 138
同じ日、七輿山古墳の桜 140
四月九日、山梨の花 146
四月一五日〜一六日、福島・中通りの桜 148
四月一九日、高遠の桜 153
四月二〇日、淡墨桜 158
二〇一八年の観桜(二〇一八・四・一三〜四) 160
百代の過客の音かや石畳み――フィレンツェ、ポンテ・ベッキオ(二〇一八・四・八花祭り) 168
雑文㈠補遺 「一遍覚え書」 172