発行日 2020年2月21日
A5版並製・168頁 うち8ページカラー
定価 1000円+税
ISBN9784938643898 C0021 1000E
『日本書紀史注』(第一〜四巻)・『日本書紀の研究ひとつ』著者、山田宗睦の雑文(くさぐさのふみ)の第3集。
2000年以降さまざまな媒体に発表された文章を集める。安田武・鶴見俊輔と3人での「坊主組始末記」や、神奈川近代文学館の「芸亭(うんてい)の桜」ほか、
1979年刊行の『魏志倭人伝の世界』で残った疑問が氷解した文章「其北岸狗邪韓国考」は、倭国の位置を示す新説である。
➡『雑文(一)紀伝以前(原則として1985年〜)』(2017年7月6日発行発売中)
➡『雑文(二)紀伝着手以後(原則として2000年まで)』(2018年12月3日発行発売中)
著者紹介
山田宗睦(やまだ・むねむつ)
1925年生まれ。
幼少期を、下関・金沢・稚内・函館ですごし、1941年旧制の水戸高校(文科乙類)に入学、日本書紀にであう。1946年、京都帝国大学(文学部哲学科)を卒業。編集者、評論家、大学教師をへて、1985年に還暦をむかえ、日本書紀の注釈・研究だけをすることにした。そして30年、90歳、2015年1月に本書の原稿を渡したが、制作中つぎつぎと書きたしたので、刊行まで二年を費やした。なお書きたすことがあり、雑文として手もとに書きとどめている(伊勢の物語、其北岸狗邪韓国考など)。
弊社で、『日本書紀史注』、『まち・みち・ひと・とき』、「何のための知識シリーズ」などを出版。2016年12月『日本書紀の研究ひとつ−ジョン・ロックのように日本書紀を読んだなら』発行。2017年『雑文(一)』、2018年『雑文(二)』発行。
『雑文(三)』もくじ
渡しきて世紀哀しき老爺かな(二〇〇一・一・一五) 5
カントと向き合った頃(二〇〇一・六) 7
戦後の戦争歌・喪の戦後歌(二〇〇一・九) 11
反歌、追而書(二〇一八・三・三)
天の河(二〇一八・三・五) 34
付 長谷川櫂さんの「俳句の誕生」を卒読(二〇一八・三・八) 42
山本周五郎、生誕百年に寄せて(二〇〇三・一・一一) 45
三人のヒーロー――ひとつの視点(二〇〇三・四・二五) 50
かみそりの切れ味(二〇〇五) 54
職業としての編集者・後補――五十年ぶりの『近代日本の思想家』完結(二〇〇七・一二・五) 57
潟――わが好奇の始源(二〇一一・一) 64
漢画像石――泉津醜女への旅(二〇一一〜一三) 68
へんるうだ考 82 一、なお、百年を期すべし(二〇一三・三) 89
文学館の桜(二〇一五) 91
「日本書紀の研究ひとつ」奥付の自己紹介(二〇一六・一二・九) 96
伊勢の物語り(二〇一五・一〇・一九) 97
其北岸狗邪韓国考(二〇一六・一一・七) 117
古事記・同母弟考―杜撰な古事記、強弁の記伝(二〇一七・三・一七) 126
山島ヤポネシア(二〇一七・八・一) 131
坊主組始末記とチロル(一九九九〜二〇〇〇、二〇一五年整理) 134
トスカーナの旅の歌(二〇〇四・四・二六、二〇一八・四・二六補) 146
桜・歌寄せ(二〇〇六・一一・一二) 149
また別の年の秋、北を旅した 152
大沼・駒ヶ岳の歌(二〇一六・一一・一七) 154
三月上巳(二〇一六・一一・三〇) 157
二〇一六年師走の歌(二〇一六・一二・九) 160
落ち紅葉(二〇一九・一・二七) 162
感秋歌(二〇一九・二・三) 165