山田宗睦著
発行日 2017年7月6日
A5版並製・158頁
定価 1000円+税
ISBN9784938643768 C0021 1000E
副題にあるように1985年以降、日本書紀研究の合間に、依頼されて執筆された、さまざまな種類(くさぐさの)の文章を著者自身が集めた一冊。続編も予定されています。
日本書紀に関しては、「日本書紀現代語訳あとがき」(教育社版)を収載している。また、本編中の、耳、目、手、痛み、足、くびについての文章は、弊社発行単行本「何のための知識!シリーズ」の各冊の巻頭論文として執筆されたものの再録です。
少部数限定本です。
➡『雑文(二)紀伝着手以後(原則として2000年まで)』(2018年12月3日発行発売中)
➡『雑文(三)紀伝以後(原則として21世紀)』(2020年2月21日発行発売中)
著者紹介
山田宗睦(やまだ・むねむつ)
1925年生まれ。
幼少期を、下関・金沢・稚内・函館ですごし、1941年旧制の水戸高校(文科乙類)に入学、日本書紀にであう。1946年、京都帝国大学(文学部哲学科)を卒業。編集者、評論家、大学教師をへて、1985年に還暦をむかえ、日本書紀の注釈・研究だけをすることにした。そして30年、90歳、2015年1月に本書の原稿を渡したが、制作中つぎつぎと書きたしたので、刊行まで二年を費やした。なお書きたすことがあり、雑文として手もとに書きとどめている(伊勢の物語、其北岸狗邪韓国考など)。
弊社で、『日本書紀史注』、『まち・みち・ひと・とき』、「何のための知識シリーズ」などを出版。2016年12月『日本書紀の研究ひとつ−ジョン・ロックのように日本書紀を読んだなら』発行。
『雑文(一)』もくじ
一、〝中洋〟端書
一、〝中洋〟を歩いて考えたこと(一九八三・六)
一、中洋を歩いて考えたこと・補遺(一九八三・二〇一七)
一、ジャランジャランと平和への道(一九八四・九)
一、レンブラントと哲学者(一九八六・九) ――その「最上階の部屋の哲学者」に寄せて
一、中野好夫さんの受け売り(一九八五・一) ―― シェイクスピア劇と歌舞伎
一、中野好夫代表の代行をつとめる(一九八三・二〇一七) ――無党派市民連合・革新自由連合
一、白鳥邦夫、寺山修司 ――ひょいと出逢った人(一九八三、二〇一七補)
一、佐渡島の歌(一九八三・九)
一、日本書紀現代語訳あとがき(一九九一・一一)
一、俵万智さんと・橋に寄せる想い
一、イチシの花(一九九一)
一、耳・寄りの話(一九八九・八)
一、眼――その人間史的意味(一九九〇・二)
一、手 は天地人の相関(一九九〇・九)
一、痛 みは宇宙論的感覚(一九九二・一)
一、足 がはじめに有った(一九九二・一二)
一、首 の座――世界を意識する首座(一九九三・一)
一、盆・正月・日本人 一、天皇から衆生へ――日本仏教の歩み(一九九五・一一)
一、一遍覚え書(一九九四・四)
一、北の町稚内での歌(一九九三・六)