あごのかたち 外科的矯正歯科治療ガイド
船木純三著
発行:風人社
仕様:四六判/並製本/184頁
定価:本体1500円+税
装幀:大野敏
1998年2月27日発行
ISBN9784-938643-15-7 C0047
あごのかたちの変形は、噛む力や発音などの機能的な障害をいます。それだけでなく、自分の顔を気にするという、心理的な問題も大きいものです。顎変型症が、外科的矯正治療によって改善されることは、今まで一般 書でなかなか触れられませんでした。本書は、美容整形の本ではなく、保険適用可能な医学治療のガイドブックです。この改善によって、自分の人生をよりよくできることも可能だと思います。
本書の第2部では、矯正歯科医である著者自身が手術を受けた体験記を公開します。 あごの発育の著しい思春期、高校生以降の、あごのかたちが気になる人へ。顎変型症のお子さんを持つ御両親へ。歯科医の皆様へ。
著者紹介
船木純三(ふなき・じゅんぞう)
1950年生まれ。 東京医科歯科大学歯学部卒業。同大学歯科矯正教室大学院卒業。助手・医局長を経て、1985年ふなき矯正歯科を開設。院長。 東京医科歯科大学、昭和大学、北里大学、講師。 共著『口は何のためにあるか』。著書「笑顔外来」(風人社)
本書の目次
第1部 顎変型症の治療について
1章 顎の変型って何?(顎変型症の定義)
2章 顎の変型を直したほうがよい理由
- コンプレックスの解消
- 歯や顎の役割についての問題解決
咬みにくさの問題/発音の問題/下顎の関節が痛くなる問題/虫歯や歯槽膿漏の問題/呼吸の問題 - その他
3章 手術を希望する患者さんの本音
4章 顎変型症の治療手順
- 初診と相談
- 外科的矯正治療のための検査について
- 術前矯正治療について
- 術前検査について
- 手術と入院生活
- 退院後の生活と術後矯正治療について
- 保定治療と補綴治療
5章 顎変型症の種類と外科処置の方法
- 下顎骨に対する術式
- 上顎骨に対する術式
6章 手術を受けた患者さんの声
7章 治療の期間と費用について
第2部 ドクターがマスクをはずした日(矯正歯科医の外科矯正体験記)
- 手術の日が決まった
- 外科的矯正治療とは
- 外科矯正に対する患者さんの意識変化について
- 長い顎を気にし始めた頃
- 外科矯正実現まで
- 三度目の正直
- 治療について
- 治療について
- 外科手術の当日
- 手術直後の入院生活
- 入院生活の後半
- 退院後について
- 手術後の変化
- 矯正治療の終了
- 補綴治療
- 下顎のビスを抜く外科処置
- 私の体と心の変化
- 心と体