未知の道シリーズ4
著者:中平龍二郎+編集部
発行:風人社
仕様:A5判 並製ソフトカバー・かがり綴じ 224頁
定価:2,100円+税
2011年7月12日発行
装丁:佐竹寛昭
ISBN 9784938643362 C0026
著者紹介
中平龍二郎(なかひら・りゅうじろう)
地図研究家・編集者。東京都世田谷区玉川奥沢町に生まれる。
国学院大学文学部史学科卒。柳田国男・金田一京助の講義も聴く。昭和55(1980)年、国連エスキャップ実施の第3次アジアハイウェー調査に参加。インド・スリランカのアジアハイウェー地図を編集。出版社で、地図関連本を編集。大山街道・R246地域間ネットワーク交流会市民委員。現在、川崎市宮前区歴史文化調査会員、日本国際地図学会員。
「日中の地図に見られる河川・湖沼の地名」「地図に見られる日本とアイヌの河川・湖沼・湿地の地名」 (日本国際地図学会機関誌「地図」)、「日本の地名」(地図協会機関誌「地図の友」)、「新・地図と地名」(地図調整業協会機関誌)などへの執筆がある。
2007年『ホントに歩く大山街道』が発行。
2019年10月、逝去。(関連記事➡追悼 中平龍二郎さんがご逝去されました。)
「キャーッ! 大山街道!!」の特徴
東海道から行く大山道の本です。
四方八方からの大山道のうち、以下の道(7本)を収載しています。
1. 柏尾道 | 戸塚宿柏尾~長後~門沢橋~下糟屋~石倉橋~大山山頂 |
1-1. 保土ヶ谷道 | 保土ヶ谷宿~海老名国分 |
2.中原豊田道 | 平塚本宿~中原~豊田本郷~下糟屋 |
3. 矢崎道・平塚駅大山道 | 平塚新宿~中原~豊田本郷~伊勢原 |
4. 糟屋道・柳島道 | 須賀湊~横内~下小稲葉~下糟屋 |
4-1. 柳島道 | 茅ヶ崎柳島湊~寒川 |
5. 田村道 | 石倉橋~伊勢原~田村~寒川~四ツ谷~藤沢~江の島 |
大山道は、終点を大山阿夫利神社とする各地からの大山詣の道です。
関東一円、四方八方から、大山を目指します。
網の目のようないく筋もの道は、現在、普通の生活道として残っています。
東海道や中山道などの歴史街道のような観光史跡はあまりありませんが、
路傍の石造物や道の地形の痕跡などに、歴史の道を感じることができます。
普通の道なのに!
そこにいろいろな発見がある旅こそ、この道を歩く醍醐味なのです。
「キャーッ! 大山街道!!」の仕掛け
本書を手に取られましたら、まず、表紙カバーを外してみてください。東海道からの7本の大山道がどのように大山を目指しているか俯瞰できます。
「キャーッ! 大山街道!!」もくじ
まえがき
この本を読む人へ
大山道で出あう石造物
1 柏尾通り大山道(柏尾⇒大山)
柏尾から長後/長後から門沢橋/門沢橋から下糟屋/下糟屋から大山山頂/
1−1 大山道バリエーション 保土ヶ谷からの大山道
【コラム】道路の名称のつけ方
2 中原豊田通り大山道(平塚⇒下糟屋)
平塚本宿から中原/豊田本郷から伊勢原
【コラム】相模平野の微地形 【コラム】街道を走る路線バス 【コラム】伊勢原市上谷の石田牧場
3 矢崎通り大山道・平塚駅大山道(平塚⇒伊勢原)
平塚新宿から中原/豊田本郷から伊勢原
【コラム】鳥居
4 糟屋通り大山道(須賀湊⇒下糟屋)
須賀湊から真土/真土から下糟屋
4−1柳島通り大山道(柳島湊⇒寒川)
柳島通り大山道
【コラム】バスに乗る
5 田村通り大山道(大山⇒藤沢⇒江の島)
石倉橋から田村/田村から四ツ谷/四ツ谷から藤沢、江の島へ
【コラム】二の鳥居と山口家住宅
写真でたどる「キャーッ! 大山街道!!」
柏尾道の写真をアップしました。
関連記事
➡茅ヶ崎市の長谷川書店ネスパ店さんで、2011年9月15日(木)に中平龍二郎さんのスライド講演会があります。