石井政夫 著
A4版/356頁 口絵カラー4頁
定価:4900円+税
2024年1月6日発行
ISBN 978-4-910793-07-8 C0025 4900E
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大山をめざす人々は、新潟・福島・長野・栃木・群馬・茨城・埼玉・千葉・東京・山梨・静岡・神奈川、離島(八丈島・小笠原など)からも!
神奈川県伊勢原市大山出身の著者が、江戸時代から持続する大山講73万戸の檀家資料をもとに、地域の寺社を訪ね、大山講の痕跡を探しました。その距離、約4万5千㎞。
<著者プロフィール>
石井政夫(いしい・まさお)
学歴:神奈川県中郡大山町子易(伊勢原市子易)に生まれる。大山小学校、大山中学校、平塚高等学校電気科(平塚工科高等学校)、東海大学工学部電気工学科電子工学専攻、嘉悦大学大学院ビジネス創造研究科博士前期課程修了。
職歴:安立電気株式会社、日本インターナショナル整流器(日本インター)株式会社、株式会社IMC、ナナエンジニアリング株式会社、(株)インター電子部品、シンワ電子株式会社、飯田通商株式会社、(公益)自動車技術会、(一社)電気自動車普及協会、人を大切にする経営学会、東海大学専門職大学院組込技術研究科評価委員。
現在:国際経営コンサルタント事務所、(一社)日本経営士会・経営支援アドバイサー・SDGs経営士、(一社)アジア中小企業支援機構(ICOSA)、神奈川県立平塚工科高校運営協議会委員、先哲研究会代表、東海大学体育会バレーボール部OB・OG会顧問。
著書に「四千年のパワースポット霊峰大山」銀の鈴社、「相州大山の俳壇の歴史と句碑・歌碑」株式会社ディグ
<目次>
資料
ⅰ さがみ大山まいりと祈りのみち
ⅱ 五街道と全宿場/大山へ通じる道
ⅲ 神奈川県の大山道/相模修験道
ⅳ 各街道の石尊社、大山寺不動尊、阿夫利神社、大山神社、
石尊山、雨乞山、大山
まえがき 2
第一章 大山みちを踏みしめた偉人達の道
一、大山みちの歴史的変遷と大山まいりの道●6
⑴ 縄文人の山への畏敬と豊穣の祈りの道 6
⑵ 倭建命(日本武尊)の東国平定伝承の道 8
⑶ 高麗王若光の高麗郡建設の道 12
⑷ 役行者の修験道と天狗信仰の道 13
⑸ 行基、良弁の衆生救済の佛教巡錫の道 14
⑹ 弘法大師の一切衆生の心で大山寺三世継承の道 16
⑺ 「宝亀の乱」の陸奥国開拓の道 17
⑻ 「平将門の乱」の坂東武者の東国独立の道 21
⑼ 前九年の役、後三年の役の奥州平定の道 24
二、鎌倉から戦国時代の関東武士祈願の道●27
⑴ 源頼朝の鎌倉入りと武士政権の道 27
⑵ 源義経と郎党の悲しい戦いの道 37
⑶ 鎌倉三道と山道、下総道と大山みち 41
⑷ 曽我兄弟の富士の牧狩り仇討成就の道 44
⑸ 北条執権の敵国降伏と平和祈願の大山不動尊安置の道 47
⑹ 新田義貞の北条執権打倒の鎌倉進撃の道 48
三、足利・太田・北条と続く大山衆徒の戦いの道●52
⑴ 足利尊氏へ大山衆徒の相模、武蔵に助勢の道 52
⑵ 太田道灌の関東静粛の軍事行動と俳句の里の大山の道 56
⑶ 聖護院門跡道興准后の本山派復活の廻国の道 61
⑷ 上杉謙信(長尾景虎)の相模軍事戦略の道 73
⑸ 武田信玄の海を希む小田原攻略の道 75
⑹ 北条五代の藩図拡大と大山衆徒最後の戦の道 77
四、江戸時代の修験の山から庶民の山の隆盛の道●80
⑴ 家康の「戦国の世に戻さない」決意の大山改革の道 80
⑵ 春日局が長子継承を成し大山詣りを勧める道 81
⑶ 大山街道と庇護する大名達の道 84
⑷ 大山街道と整備する旗本達の道 87
⑸ 相模修験道と本山派から当山派への変遷の道 95
⑹ 水戸光圀の鎌倉来訪の道 102
⑺ 松尾芭蕉の「不易流行」紀行の道 110
⑻ 二人の木喰(行道、白道)上人平和祈願の造仏の道 102
⑼ 伊能忠敬の日本沿海地図作成の道 118
⑽ 渡邊崋山の大山街道の「游相日記」の道 122
⑾ 権田直弼が祀官として神仏分離の混乱を収束させる道 124
第二章 石尊さん、お不動さん、阿夫利さんの祈りの道
一、大山の祭神と祈りの道●126
⑴ 日本文化遺産大山まいりの道 126
⑵ 大山まいりの伝統行事 127
⑶ おおやまの芸能・文芸・俳句 131
⑷ 大山のスポーツ競技と登山 132
二、大山講(石尊講)と各地の神社・寺院・お山●133
⑴ 江戸庶民が大山講の講を創設 133
⑵ 大山講と富士講の「両山まいり」 134
⑶ 石尊神社(阿夫利神社)と石尊まつり 136
⑷ 各地の地神と合祀、境内社 146
⑸ 継承される道標の常夜燈と灯籠祭り 150
⑹ 不動明王坐像と道標 152
⑺ 各地の石尊山、大山、雨乞山 156
⑻ 富士塚と伊勢参り参詣碑 158
第三章 各街道と大山講の檀家戸数
一、各街道から大山へ向かう道者道●161
⑴ 関東各地の大山みち(大山街道) 161
⑵ 奥州・磐城からの道 163
⑶ 関越からの道 186
⑷ 信濃・武州からの道 193
⑸ 信州・甲府からの道 208
⑹ 房総・銚子からの道 221
⑺ 伊勢・伊豆からの道 231
二、江戸時代の大山八街道と檀家戸数●240
⑴ 青山道・矢倉沢往還(石倉、日向)の道 241
⑵ 柏尾道(柏尾から石倉)の道 256
⑶ 田村道(四ッ谷の一の鳥居から石倉)の道 260
⑷ 蓑毛道(西から蓑毛を目指す大山本道)の道 264
⑸ 六本松道(西から蓑毛)の道 265
⑹ 羽根尾道(東海道羽根尾から蓑毛)の道 266
⑺ 府中道(中山道、川越・日光街道から石倉)の道 267
⑻ 八王子道(越後、信濃から石倉)の道 269
三、その他の大山街道と檀家戸数●271
⑴ 富士・大山足柄道(江戸から大月経由で蓑毛)の道 271
⑵ 富士街道と大山街道(練馬から石倉)の道 273
⑶ 津久井大山道(武田信玄の軍事街道)の道 276
⑷ 秩父日高・飯能道(高麗郷から田名)の道 277
⑸ 房総半島からの海路の大山街道の道 279
⑹ 離島からの海路の大山道と大山講の道 280
四、大山街道を蓑毛、日向、石倉から登拝の道●282
⑴ 簔毛から大山山頂の道 282
⑵ 日向薬師から大山山頂の道 283
⑶ 石倉から追分社の道 284
⑷ 追分社から大山山頂の道 287
第四章 大山講(石尊講・不動講)は各地に普及
一、大山門前町の成立●291
⑴ 武士と僧侶の門前町 291
⑵ 町人のお花講が大山の夏山開き 292
⑶ 大山講の関東各地の特徴 292
⑷ 御師と先導師 294
二、大山講の檀家数の調査●295
⑴ 各地の大山講の村々の戸数 295
新潟県 295 福島県 295 長野県 298 栃木県 299
群馬県 302 茨城県 305 埼玉県 311 千葉県 318
東京府 325 山梨県 326 静岡県 328 神奈川県 332
⑵ 大山講の総計と特徴 339
⑶ 離島の大山講調査 341
あとがき 346
参考文献 348