総合出版・編集プロダクション「ホントに歩く」東海道・中山道
ウォークマップ
ホントに歩く東海道 第11集
岡崎(新安城)~桑名(27.7km)

※七里の渡しの距離は含みません。

企画編集・制作・発行:風人社
仕様:4分冊 両面2色刷印刷 折りたたみ式
全コース縮尺1万分の1地形図と多くの現地写真で詳細案内
コース・史跡などの解説はマップごとに裏面掲載で、計40ページです。
価格:本体1080円+税
2015年9月5日発行
ISBN9784938643676 C0326

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東海道が通る安城、知立、刈谷の農地は、明治用水が作った。
かきつばたの知立、桶狭間の古戦場、絞りで名高い有松。
かつては海辺だった鳴海に出、大都会名古屋の宮へ。
七里の渡しの先の桑名は、蛤。


本書の目次

●No.41 新安城(岡崎)~富士松(7.2km)
里町4丁目交差点~来迎寺一里塚~池鯉鮒松並木~池鯉鮒宿~逢妻橋~洞隣寺

[コラム]無量寿寺とかきつばた 在原業平伝説

●No.42 富士松~有松(8km)
洞隣寺~富士松~境川~豊明駅~阿野一里塚~桶狭間古戦場~有松
[コラム] 桶狭間古戦場の地形的検証

●No.43 有松~宮(熱田)(8.2km)
有松~鳴海宿~千鳥塚~天白川~笠寺観音~呼続~松田橋交差点~熱田橋
[コラム]鳴海の地形的感動

●No.44 宮(熱田)~七里の渡し~桑名(4km)※七里の渡しの距離は含みません。
熱田橋~ほうろく地蔵~七里の渡し場(宮)…海上七里…七里の渡し場(桑名)~京町見付跡~矢田立場


☆第11集のかんたん内容

11集では、日本橋から96里(375キロ)の桑名に到達します。日本橋から、通ってきた国も8つ目になりました。(武蔵、相模、伊豆、駿河、遠江、三河、尾張、伊勢)

かきつばたで有名な知立の八橋は、京都の「八ッ橋」のルーツにもなっているそうです。池鯉鮒(ちりふ)宿の名物「大あんまき」を食べ、池鯉鮒大明神の前には家康の側室のお万の方生誕地碑があります。池鯉鮒には、品川宿で登場した東海寺の沢庵和尚」が訪れていて、池鯉鮒の名前のもととなった御手洗池公園の石碑には和尚直筆の書が刻まれています。

刈谷市に入り、きしめんのルーツとされる「芋川うどん」が名物です。「桶狭間の戦い」の地、豊明市と名古屋市緑区に入ります。道中、多くの地名に合戦の名残を見ます。

「絞り」で有名な間の宿有松は、漆喰、海鼠壁の歴史的建築物の街並みが残ります。街道のすぐ横が海だった鳴海宿からは、道の成り立ちのダイナミックさを感じます。今も参詣客が多い「笠寺観音」は、雨に濡れていた観音さまに自分の笠をかぶせたところをたまたま通りがかりの貴人が見て、一目惚れ。玉の輿の元祖です。

名古屋に近づくにつれビルも道路も大きくなり、熱田に着きます。宮は、熱田神宮の宮。ここからは陸路の佐屋街道か、「七里の渡し」に分かれ、伊勢の国の桑名を目指します。桑名は今は名古屋から電車で30分。昔は七里の渡しは舟で4時間、潮の具合によっては6時間かかりました。桑名側の渡船場では、伊勢国一の鳥居が迎えてくれます。

桑名といえば「蛤」。街中にたくさんしぐれ煮のお店があります。値段にびっくりしましたが、希少性とおいしさに納得です。専正寺には、「蛤墳」という蛤のお墓もあります。
長良川、揖斐川、木曽川が分流・合流する河口にある桑名は、水運で栄えた反面、水害に悩まされ続けてきました。江戸時代、幕府は薩摩藩に堤防工事を命じましたが多額の出費と多くの犠牲者を出したため、責任者の平田靱負は切腹しました。平田や工事の犠牲者の墓は海蔵寺にあります。

マップNo.44は熱田宿と桑名宿を収載し、どちらもビッグな宿だったので、結果的に桑名の方がやや駆け足的な紹介になってしまいました。第11集は「矢田立場」までです。

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