ウォークマップ
ホントに歩く中山道 第9集
原野〜洗馬(33.9km)
企画編集・制作・発行:風人社
仕様:4分冊 両面2色刷印刷 折りたたみ式
全コース縮尺1万分の1地形図と多くの現地写真で詳細案内
コース・史跡などの解説はマップごとに裏面掲載で、計40ページです。
価格:本体1180円+税
2020年8月7日発行
ISBN9784938643935 C0326
奈良井・平沢は、古き木曽路の保存風景の町だ。
太平洋と日本海の分水嶺の稜線を鳥居峠で越える。等高線の密な縞模様が東西から迫る深い谿谷。
「是より南 木曽路」碑を過ぎると、谷の出口は近い。
全巻ご予約受付中です。割引有り。お問い合わせください。
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第9集の現調写真→こちら
ホントに歩く中山道 第9集の目次
No.33 原野〜藪原(8.7㎞)
No.34 藪原〜奈良井<平沢>(8.4㎞)
No.35 奈良井<平沢>〜贄川<片平>(8.4㎞)
No.36 贄川<片平>〜洗馬(8.4㎞)【コラム33】木曽義仲・旗挙げ後の「死出の山入り」
【コラム34】木祖村と木曽蕎麦
【コラム35】藪原のお六櫛と平沢の漆器
【コラム36】「木曽路」の写真家・沢田正春★第9集の中山道と周辺の街道概念図を№33に収載
★マップ№34(木祖村部分)は、1万分の1地形図がないため、2万5千分の1地形図を拡大しています。
☆第9集のケース地図
宮ノ越宿と藪原宿の間、木曽川は山吹山を迂回するように山裾を流れています。
左岸も右岸も、山が迫り、中山道も川沿いや山際を通っています。
明治時代に開通した中央線は、トンネルで通過しています。
神谷川が流れ込む神谷入口交差点からは、権兵衛街道が、伊那方面に向けて中山道から分岐しています。
☆第9集のかんたん内容
本シリーズ「ホントに歩く中山道」は、京都三条大橋を起点に、終点・東京日本橋までの中山道69次の詳細マップとコースガイド・解説書です。
第9集は、中山道、宮ノ越宿手前の間の宿原野から洗馬宿までをご案内します。
通過する宿場は、宮ノ越宿、藪原宿、奈良井宿、贄川宿、本山宿、洗馬宿の6宿です。
宿場は6つもありますが、現在の行政区分としては、木曽郡木曽町、木曽郡木祖村、塩尻市の3つです。
木曽路は11宿で構成されていて、上・中・下に分けられます。
第9集では上宿の4宿(宮ノ越宿、藪原宿、奈良井宿、贄川宿)を過ぎ、木曽路から信濃路へ入ります。
中山道は第5集、鵜沼あたりから長いこと木曽川とともに進んできましたが、藪原宿(木祖村)木曽川とは別れ、難所の鳥居峠を越えると、奈良井川沿いの道に変わります。
川の流れも、木曽川は太平洋に向かって、「ホントに歩く中山道」とは逆方向に流れていましたが、奈良井川は日本海へ向かって、進行方向と同じに変わりました。鳥居峠の尾根が分水嶺になっています。
宮ノ越宿
宮ノ越は木曽義仲のゆかりの地です。巴淵、お墓のある徳恩寺、旗揚げの地・旗揚八幡宮、山吹山、南宮神社、義仲伝説の地がいっぱい。山吹山は、すぐ登れるのに宮ノ越が一望できるとてもよい山です。地元の方が整備しており、ぜひ登ってみてください。
宮ノ越宿には、木曽11宿で唯一、本陣の以降が現存し、見学することができます。資料も充実しています。
藪原宿
お六櫛で有名な藪原宿を過ぎると、木曽路有数の難所、標高1197mの鳥居峠を越えるドラマチックな区間に入ります。
石畳もあり、国内外の多くの旅人に歩かれている人気の道です。
鳥居峠
鳥居峠は、古くは信濃と美濃の国境で「県坂」といました。木曽義元(義仲の子孫)が、戦勝祈願のために峠に鳥居を建ててから、「鳥居峠」と呼ばれるようになりました。遙拝所からは、中山道を東から来た旅人が、最初に御嶽山(おんたけさん)を見ることができる場所です。
奈良井宿
鳥居峠から北へ坂道を下ると、奈良井宿です。馬籠・妻籠と並ぶ、木曽路を代表する宿場町で、古い町並みに、蕎麦屋、漆器店などが営業している「ザ宿場」「ザ中山道」の宿場です。五平餅や蕎麦の食べ歩きも楽しい。自分用のめんぱ(弁当箱)などの思い出の土産品を買うのもいいでしょう。
平沢
奈良井の枝村だった平沢は、漆工の町です。町の多くの住人が漆器産業に従事している町でありながら、受容伝統的建造物群保存地区に指定されています。平地の少ない奈良井川沿いの地に、袖卯建や蔵造りの家が所狭しと並ぶ中山道、その奥の道に迷い込むのはワクワクします。マップには、町全体が載っていますので奥深くまで探索をお楽しみください。
贄川宿
木曽最北に位置する宿場贄川には、関所が置かれていました。奈良井川の崖上の要害の地にあります。
今は水場と、静かな町並みが残ります。日本に3つしかない「LETTER」ポストが贄川郵便局の前にあります。
本山宿
桜沢で、中山道は木曽から信濃の国に入りました。
本山も他の木曽路の宿場同様、何度も大火に見舞われ、幕末から明治初期の建物しか残っていませんが、趣のある町並みです。
斜めに家並みを配置する斜交屋敷の建物が残っています。本山は蕎麦切り発祥の地で、「本山そばの里」では美味しい手打ち蕎麦が食べられます。
洗馬宿
洗馬(せば)は、善光寺道との追分にあたり、貫目改所も置かれた宿場でした。木曽義仲と兄弟の様に育った今井兼平(粟津で壮絶な死に方をします)は、義仲の旗揚げを聞くとはせ参じ、洗馬で再開しました。義仲の疲れていた馬の足を兼平が洗うとたちまち元気を取り戻した、という伝承が「洗馬」の地名由来です。
第9集は、善光寺道追分の洗馬までです。次は塩尻。ワインの里です。
9集の画像を抜粋しました。(現調時のツイートを集めたものです)
https://min.togetter.com/ElDnb82
ぜひ『ホントに歩く中山道 第9集』(原野〜洗馬)を歩いてください!