山田宗睦 著
発行:風人社
仕様:A5判 上製本(ビニールカバー)352頁
定価:本体6000円+税
1999年2月15日発行
ISBN9784-938643-54-6 C0321 P6000E
神神渟名川耳(かんぬなかわみみ)天皇=綏靖
磯城津彦玉手看(しきつひこたまてみ)天皇=安寧
大日本彦耜友(おおやまとひこすきとも)天皇=懿徳
観松彦香殖稲(みまつひこかえしね)天皇=孝昭
日本足彦国押人(やまとたらしひこくにおしひと)天皇=孝安
大日本根子彦太瓊(おおやまとねこひこふとに)天皇=孝霊
大日本根子彦国牽(おおやまとねこひこくにくる)天皇=孝元
稚日本根子彦大日日(わかやまとねこひこおおひひ)天皇=開化
著者紹介
山田宗睦(やまだ・むねむつ)
1925年下関生まれ。幼少期を下関、稚内、金沢、函館で過ごし、水戸高校を経て、京都帝国大学文学部哲学科を卒業。1995年まで関東学院大学教授。 著書、『山田宗睦著作集』『魏志倭人伝の世界』『異志倭人伝』『わたしの日本誌』『道の思想史』『花の文化史』『ヤポネシアへの道』『旅のフォークロア』『神々と天皇』など多数。
本書の目次
凡 例
神渟名川耳天皇 〔綏靖〕
磯城津彦玉手看天皇 〔安寧〕
大日本彦耜友天皇 〔懿徳〕
観松彦香殖稲天皇 〔孝昭〕
日本足彦国押人天皇 〔孝安〕
大日本根子彦太瓊天皇 〔孝霊〕
大日本根子彦国牽天皇 〔孝元〕
稚日本根子彦大日日天皇 〔開化〕
日本書紀関連地図集(1)──────────────────
地図集・序
解説
- 文献上最古の倭人
- 東アジアの中の日本列島人
- 主要支石墓の分布 釣針の分布
- 稲の伝来
- 絹の道
- 弥生早期の稲作
- 弥生前期の稲作 白銅鏡(多紐細文鏡)の分布
- 矛・青銅器文化の分布
- 初期鉄器文化
- 北部九州の弥生国邑連合
- 弥生中期の北部九州の国邑
- むろ-今川遺跡と松菊里遺跡の同型住居
- 集落1-環壕集落の源、検丹里、板付遺跡
- 集落2-拠点集落、北部九州の場合
- 集落3-拠点集落、近畿のばあい
- 古代博多湾岸と日向
- 日向のムラとクニ
- 吉武高木遺跡?日本最古の宮殿
- 吉武高木三号木棺墓?日本最古の王墓
- 聖母カシツヒメ〔紀では神功皇后〕の筑後平定
- 聖なる子ヒコホホデミ〔紀では景行天皇〕の九州北半平定
- ヒコホホデミ征討経路と隼人の葬制
- 玄界灘の海人集団
- 岡水門と古遠賀湾
- 周防の沙麼
- 吉備の穴海・穴済
- 弥生時代ごろの出雲
天皇別地名リスト(初代神武~41代持統)
あとがき
索引
天皇紀別地名リスト
天皇紀ごとの地名は、たんに史料事実として日本書紀の中に記述されているというだけのことで、史実としてその天皇とその時代にかかわったことを意味しない。
各天皇紀ごと(各巻ごとではない)に出現する地名を、網羅的に白地図上に示すよう努めたが、畿内、越、東国といった広域名や、現在の地名に比定できないものなどは、府県別 に整理した地名表にだけ記入した。朝鮮半島の地名も同様で、できるかぎり白地図上におとしたが、三韓、百済、新羅、高麗、任那などの広域名は、図外の地名表にだけ記入した。煩雑をさけ、地名の整理は、古代の国別 ではなく、現在の府県別に区分した。そこで記述上、○○国の△△邑と表記されたものは、○○国までいれておいた。府県名は西から東の順を基本としている。
地名は、各天皇紀の叙述で出現する順に番号をつけた。府県別の地名表は、その府県ごとに出現する番号順に整理してある。 地図中、白抜きで示した番号は、天皇が居住しあるいは出かけた地名である。これを結ぶと叙述上その天皇の軌跡をたどることができる。
地名は、原則として、各天皇紀ごとの初出のさいの番号を一回だけカウントし、二回以後は省略した。ただし白抜きの天皇地名は、同一地に出かけたすべての回数をカウントし、図外の整理表に示しておいた。白地図上には、煩雑をさけ、ただ一回の移動のように表示するにとどめた。
各天皇紀ごとに必ず見開きの全国地図をいれた(地名の一つもないものでも、ないことを示すためただ白地図だけをいれておいた)。必要に応じ、奈良県・大阪府・滋賀県・三重県を拡大した地名図をいれ、また景行紀では別 にヤマトタケル地名図を独立させ、天武紀では壬申の乱地名図を独立させた。