冬の好天の下、柏尾通り大山道を歩きました。戸塚区柏尾〜伊勢原市下糟屋の約25キロ、2日間です。

3年前、旧東海道を歩いた際、戸塚宿手前にある大山道への入口案内が気になりました。どうしてこんなに遠くから大山を目指したのだろうか、と。現代のご先導師、貴社書籍『キャーッ! 大山街道!!(中平龍二郎著)』のお陰で少し謎解きできました。
東海道の戸塚から分岐して伊勢原の大山道(青山道)に合流する道、自分は横浜・川崎に40年住んでいるのに、初めて訪ねる場所ばかりでした。旧道は石造物(道標、庚申塔、道祖神等)が多く残り、歴史を感じさせます。
県央部の相模原台地を、河川によりつくられた河岸段丘を何回も越えながら西へ進む。東から順に、JR東海道線、阿久和川、和泉川、相鉄いずみ野線、境川、小田急江ノ島線、引地川、東海道新幹線、目久尻川、JR相模線、相模川、渋田川、小田急小田原線を越える。
旧道沿いの丘陵地は生産緑地が多いため空が広く、とてもゆったりとした気分で歩くことができました。江戸時代に大山参詣者で賑わったと言うのが頷ける道でした。
次は平塚、藤沢からの謎解きに向かいます。


(FuOH)弊社の書籍・マップで、東海道から分岐する大山道を歩いていただいて、とても嬉しいです。『ホントに歩く大山街道』を出したときは、「赤坂道だけが大山街道」と思っていたとんでもない無知から、まず、東海道からいくつも分岐する大山道の本を作ろうと、現地調査を続けました。
『ホントに歩く大山街道』は、予想を超えた売れ行きになったのですが、『キャーッ! 大山街道!!』は、どうしたの? といぶかるほどの売れ行き不振です。
しかし、歩くと実感されたと思いますが、いい道ですよね。距離も、それほど長くなく、大山や富士山も、道中望めます。
ぜひ、お楽しみくださり、またのお便りをお待ちしています。
(こ)送っていただいた用田橋近くの写真(藤沢と海老名市境付近)が、石造物は見覚えがあるものの、どこなのかわからずお聞きしたところ、あつおさんが別の写真を送ってくれました。寿閑寺の坂の下だとわかりました。

『キャーッ! 大山街道!!』の48頁の写真の場所です(2010年当時)。著者の中平龍二郎さんと弊社社長がのぞき込んでいる馬頭観音道標は住宅の間にありましたが、今は本郷ふれあい公園になっています。道標以外の石造物もあつめられているようです。だいぶ変わりましたね。


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