愛知県の河合幸男さんが『鎌倉街道 中世紀行文(十六夜日記・東関紀行・海道記)の舞台を楽しむ』を発行されました。
中世の鎌倉街道は、京の都と幕府があった鎌倉を連絡する最重要路でした。東海道ができる前の東と西を結ぶ道です。
河合さんは、一宮市のご自宅の近所に「鎌倉街道が通っている」と教えられ、興味を持ったそうです。以来、20年をかけ480㎞を踏破されました。

本書では、市町村史や現地で集めた資料などを参考に、史跡、寺社、地域の歴史などを紹介。約700枚の写真が掲載され、その場所のイメージがつかめます。また、当時の鎌倉街道を通った紀行文である「十六夜日記」「海道記」「東関紀行」の記述が解説つきで掲載されています。手描きの地図も多く、上記三書のルートを記されている労作です。

中世鎌倉街道は、江戸時代に制定された東海道とは違う経路のところが多いですが、箱根の湯坂道知立の根上がり松業平塚岡崎市の山中八幡宮(家康が隠れた鳩ヶ窟がある)、元白須賀の浜名橋跡磐田の見附天神など、東海道沿いや付近の史跡が出てきたりします。また、三河国分尼寺豊川稲荷など、姫街道(『ホントに歩く東海道 別冊姫街道』)も通り、東海道とのつながりや新たな発見がありました。

本を出版されたのは2022年2月でしたが、2022年12月に川崎市東海道かわさき宿交流館で講演会をされるというニュースで河合さんとご本を知りました。

河合幸男著『鎌倉街道 中世紀行文(十六夜日記・東関紀行・海道記)の舞台を楽しむ』

『鎌倉街道 中世紀行文(十六夜日記・東関紀行・海道記)の舞台を楽しむ』
・河合幸男著 鎌倉街道(京鎌倉往還)研究会発行
・2022年2月15日発行
・A4判 255頁
・オールカラー印刷
・写真・地図多数
・定価 2,970円(消費税10%込み)

河合幸男著『鎌倉街道 中世紀行文(十六夜日記・東関紀行・海道記)の舞台を楽しむ』目次
『鎌倉街道 中世紀行文(十六夜日記・東関紀行・海道記)の舞台を楽しむ』目次

ご注文は、河合さんのHPをご覧ください。Amazonなどでもご購入できるそうです。
ご興味のある方はぜひお求めください。お申し込み、詳細は下記ページからどうぞ。

http://www.matimoyou.com/202109kaidou1.html

鎌倉街道(京鎌倉往還)研究会HP
http://www.matimoyou.com/

河合幸男著『鎌倉街道 中世紀行文(十六夜日記・東関紀行・海道記)の舞台を楽しむ』
河合幸男著『鎌倉街道 中世紀行文(十六夜日記・東関紀行・海道記)の舞台を楽しむ』