「ホントに歩くラウンジ」に寄せられたお便りで(0055)、姫街道(御油〜見付)を歩かれたサミーさんから、マップには掲載のなかった諏訪一里塚跡の新しい標柱をご覧になったとの情報をいただきました。ありがとうございます。

(こ)

場所は、『ホントに歩く東海道 別冊 姫街道』マップ№1 mapAの「21本宮山遙拝所」の向かいです。

本宮山遙拝所

本宮山遙拝所

マップ№1 mapA諏訪一里塚跡付近

マップ№1 mapA諏訪一里塚跡付近

諏訪一里塚は、東海道との分岐・合流点、御油追分から最初(最後)の一里塚です(江戸より76里目)。マップ№2 mapB㉔の長楽一里塚(江戸より74里)とこの諏訪一里塚の間にもう一つありますが、こちらも場所不明でマップには不掲載です。

 

豊川市の文化財課に問い合わせたところ、最近設置されたものらしいとのことでした。設置は、市ではなく、多分地元の方とのことです。google mapで見ると、新しい石柱の画像が見れました。設置者がもしかしたら裏面に記されているかもしれません。

「一里塚跡」の表記の他に、「爆弾投下地」(写真上)の文字も彫られています。
このあたりは、東洋一といわれた日本最大の兵器工場「豊川海軍工廠」がありました。1945年(昭和20年)8月7日の豊川大空襲で、30分足らずのうちに2500人が亡くなる大変な被害を受けた場所です。3256発の爆弾が米軍機から投下され、その一発が落ちたという跡でしょうか。

平和祈念像

平和祈念像

諏訪墓地

諏訪墓地

諏訪墓地の供養碑

諏訪墓地の供養碑

諏訪墓地近くを走る名鉄豊川線

諏訪墓地近くを走る名鉄豊川線

豊川稲荷隣の豊川海軍工廠戦没者供養塔

豊川稲荷隣の豊川海軍工廠戦没者供養塔

 

近くには、空襲の犠牲になられたさまざまな方(海軍工廠、学徒動員の生徒など)を供養する慰霊碑が建っています。また、豊川稲荷の西側には「豊川海軍工廠戦没者供養塔」、工廠にあった「工廠神社」跡地には、平和祈念像など、軍都と戦争にまつわり史跡が多く集まっています。

『ホントに歩く東海道 別冊 姫街道』コラム7「姫街道の戦争戦績 豊川海軍工廠」でも、ふれています。

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