2019年3月21日の「狛江の品川道」ウォーク、おかげさまで盛況に終わりました。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
以下は、弊社スタッフ(ま)によるレポートです。
3月21日、風人社の狛江市移転記念企画として、街道文庫の田中さんをガイドにお迎えし、「狛江の品川道」を歩くウォーキングイベントを開催しました。
品川道というのは、府中から品川へ至る道ですが、
・律令時代の道
・府中大國魂神社の祭事で使われる道
・多摩川をいかだ流しで下った船頭さんが戻るために通った道
・古くからある道をつなぎ合わせて品川道というようになったなどの諸説あり、成り立ちは解明されていないとのことです。
今回は、このうちの調布から狛江までの区間を歩きました。前日までは天気予報に雨マークがついていたのですが、風が強かったものの晴れて暖かく、絶好の散歩日和になりました。
まず、布多天神社へ行って挨拶、配布した資料の確認などをした後、甲州街道の小島一里塚跡を見たりしながら品川道へ移動し、スタートしました。
前半は、ほぼ現在の「品川通り」になっていますが、ところどころ旧道が残っています。
品川道研究の第一人者でもある田中さんの、かみ砕いたわかりやすい説明を聞き、配布された地図や資料を見ながら進んでいきます。
調布市と狛江市の市境では、それぞれの市のマンホールや街道の案内標識のデザインの違いに、盛り上がりました。
たまたまなのでしょうが、二つの市の境界を比較できる貴重な視点なのかもしれません。
和泉からは、現在の品川通りから離れ、住宅地の中を縫うように進みます。
現在では宅地の中に埋もれ生活道路になっていますが、神社の前を通ったり、庚申塔などの石塔や道標があり、古い道であることをうかがい知ることができました。
ゴールは、弊社の近所の狛江三叉路交差点でした。
この三叉路は、じつは現在の世田谷通りと狛江通りの三叉路ではなく、品川道と旧津久井往還との三叉路でした。
不自然に広がった歩道と、道路に対して斜めに建てられている家から、旧道の痕跡を見ることができます。
ウォークイベントのゴールにふさわしい地点だった気がします。
今回のイベントに参加してくださったのは、街道ウォーカーだけでなく、街歩きなどいろいろな分野の趣味を楽しんでいらしゃる方々でした。
皆さんの得意とする分野の話をしながら、和気あいあいと歩けたのも、このイベントを盛り上げる要因になったようです。
狛江駅まで戻り、時間に余裕のある方で懇親会を行った後、解散となりました。
参加していただいた皆さま、お疲れさまでした。
府中から品川まで、品川道を何回かに分けて歩く企画があるとかないとか。
これからの風人社からの案内も気にしてくださいね。
(ま)
当日のGPSのログ(現代図) | 当日のGPSのログ(迅速図、明治時代) |
調布市付近(現代図) | 調布市付近(迅速図、明治時代) |
狛江駅、狛江三叉路付近(現代図) | 狛江駅、狛江三叉路付近(迅速図、明治時代) |
当日のGPSグラフ |
※GPSログを乗せた地図、ロググラフは「カシミール3D」で作成。(http://www.kashmir3d.com/)
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