鈴木穆著『高津物語』上巻 2008年1月第2刷発行 本体価2000円 B6判・並製・284ページ。 |
『ホントに歩く大山街道』のコラム(67ページ)に登場してくださった鈴木穆(あつし)さん(川崎市高津区)が執筆された『高津物語』が発売されています。
『高津物語』は、地域紙「タウンニュース」高津区版創刊時から13年にわたって、連載されています。高津に代々続くはかり屋さんのご子息なので、その記述は詳細で、地域への愛情が溢れています。
「毎週13年間」というのは、なかなかできることではありません。初めの数年は月2回、途中から毎週に変わったそうです。タウンニュースさんからは、「月2回でもいいですよ」と言われたそうですが、かえって奮発して毎週書き続けたそうです。
現在店頭に並んでいるのは上巻で、タウンニュース創刊号から250号までの分が収録されています。このあと、中巻(4月下旬発売予定)、さらに下巻、続刊の発行が予定されているそうです。1巻に250回分ずつですので、だいたい5年かかるそうです。鈴木さんは、下巻・続刊が出る10年後に向けて邁進されています。
本は、高津の文教堂書店本店・支店さん及び住吉書房高津店さん、北野書店さんで発売中です。08年4月25日発行の「タウンニュース 高津区版」に関連の記事が出るそうです。
追記(2021年11月8日)
その後、『高津物語』は上中下三冊が発行され、現在、川崎市高津区の大山街道ふるさと館さんで、上中下、全冊販売されています。
通信販売にも対応しているようです。
下記ページからご覧ください。
https://furusatokan.web5.jp/books/index.html
『高津物語』上巻の目次
- 多摩川(全5回)
- 岡本かの子(全42回)
- 国木田独歩(全15回)
- 濱田庄司(全30回)
- 水と溝口(全10回)
- 溝口下宿(全8回)
- 灰吹屋(全9回)
- 自由民権運動と溝口(全20回)
- 溝ノ口郵便局(全20回)
- 玉川電気鉄道(全19回)
- 南部鉄道株式会社(全10回)
- 久本 岡医院(全9回)
- 東部六十二部隊(全6回)
- 日本光学(全23回)
- 久地村(全17回)
- 久地梅林(全11回)
- 万葉集東歌(全4回)
- 「橘樹」の由来(全9回)
目次を見ているだけで高津・溝口度合いの濃さを感じます。
14.日本光学はカメラのニコンのことだと鈴木氏からお聞きしました。工場は戦前から高津にあり、重要な役割を果たしていたそうです。私は高津に住んでまだ日が浅いですが、こういうお話を聞くと不思議な感じになります。
全てのページに資料写真が入っていて、「濃い」本です。上のカバー写真、伊能忠敬「日本地図」の橘樹郡の部分だそうです。真ん中より下あたりに大山街道が通っているのがわかります。
(こ)記
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