風人社さま。完歩証、昨日受領いたしました。
「完歩証、そんなに喜んでいただいて、届いて「!」となったら申し訳ないのですが」に、意外(失礼!)に、いいじゃんが正直な感想です。

日本人には、蒐集癖があります。最近では、御朱印帳、御城印などがそうです。また、ウォーキングをする者にとっては、ウォーキングに参加した後、主催者からいただけるIVVという印刷物もたかが小さな紙きれですが、完歩した証として、大切なものです。

私は、これまで、各地で開催されていたウォーキング大会に参加していましたが、コロナで軒並み中止となり、歩く機会を失ってしまいました。ならば、自ら企画しちゃえ~、そして、日本経済にカンフル剤を打ち込め~とばかりに、旧東海道を歩いてみることにしました。
いつかは歩きたいと思っていましたから、旧東海道の地図、本、もちろん風人社の「ホントに歩く東海道」も購入してありました。

コロナが一時的に収まっていた令和2年10月14日なんと鉄道記念日に、日本橋を出発しました。マイルールは、週一回、日帰りで、その日行けるところまで。雨の日なんか歩きたくないので、天気予報を事前にチェックし、晴れの日を狙っての定年失業家だからできるスケジュールで。

江戸時代の旅人は、東海道を15日間で歩いたとか。また、幕末の医師シーボルトは、一部駕籠を使いましたが、12日間で東海道を踏破したという記録もあるそうです。ウォーキングシューズもなく、草鞋でです。その健脚ぶりには脱帽です。
当然、私は江戸時代の旅人にならい、目標は15日間でした。
しかしながら、第1日目。江戸時代の旅人が最初に宿泊したとされる程ヶ谷(現:保土ヶ谷)にたどり着けず、あえなく挫折。その原因は、悠長に昼飯を食っていたからと、以後はガムシャラに、ただ、ひたすら歩くことにしました。替わりの昼食は、街道沿いにある和菓子屋さんです。やはり伝統のある街道ですから、結構、和菓子屋さんがありました。
ところが、令和2年の暮れになり、コロナの感染者数が日に日に増加し、これはやばいと一時中断となりました。

緊急事態宣言、まん延防止措置が終了した令和3年10月から再び、歩き始めました。
そして、12月14日赤穂浪士の討ち入りの日(何の関係もありませんが)に京都三条大橋に到着しました。江戸時代の旅人に遅れること2日の17日間での完歩でした。
総歩数767,235歩、歩いた距離536.28km、1日平均45,131歩、31.55kmでした。

各地で開催されるウォーキング大会では地図が記念として残りますが今回のように勝手に歩いているのでは、何も記念、記録が残りません。歩いた証拠は何も残りません。
そこで、街道沿いにある郵便局で片っ端から貯金をし、郵便局の名前入りのゴム印を押印してもらうことにしました。郵便局の方には、「頑張って!」と声援を受けました。中には、キャンディーもいただきました。

おや~。日本経済を支えるため、地域にお金を落とすのが目的だったウォーキングなのに、逆に貯金が増えちゃいました~! でも、考えてもみれば、貯金が増えたんじゃなくて、私の財布の中で、銀行から郵便局の通帳にお金が入れ替わっただけでした~!(笑)

もちろん、地元名物を食べて来ましたよ。浜松餃子、とんかつ、名古屋のひつまぶし、味噌カツ、味噌煮込みうどん、
近江牛、丹波産モンブランなど。こうなったら、五街道全部歩いてみようかなと思っています。

余談になりますが、私は、旧東海道は箱根峠以外は、平坦な道ばかりと思っていましたが、そんなことはありませんでした。途中、薩埵峠(さったとうげ)、宇津ノ谷峠、小夜の中山峠、鈴鹿峠などなど、結構、山坂があり、いい勉強になりました。その中でも、薩埵峠からの眺めは、下に東海道本線、東名高速道路、由比の街、太平洋、上を見上げれば富士山で、最高でした。

次は、旧東海道の三重県四日市から分かれて、伊勢神宮に向かう伊勢街道を歩こうかなと、資料を調べています。残念ながら、風人社さん発行の本に、伊勢街道はありませんでした。他社のを探そうと思ったところ、三重県庁(文化振興課)発行の伊勢街道(地図)を見つけ、入手しました。
また、コロナ感染者が増えてきたので、それが落ち着いた9月ころかな。

添付のファイルは、完歩の記録です。

 郵便局踏破記録pdfファイル ←こちら

定年失業家 す~さん 22.7.17

(FuOH)定年失業家って、すごい実行力で、圧倒されました。各種のウォーキング大会の常連者だったからですね。
記録はとても貴重で、すばらしい。踏破郵便局もすごい。読者の方も、私同様に驚かれるでしょう。しかし、一日に歩いた距離は、普通のウォーカーには、驚くけど、「参考になる」かどうかは?ですね。真似は無理でも、これから歩く人の気持ちを奮い起こさせるかもしれません。
弊社にとりましては、こんな素晴らしい記録をお寄せいただいて、光栄至極です。ありがとうございました! 今後もまた、新たな記録を取られましたら、ぜひお知らせください。お待ちしております。

それから、伊勢参宮街道のマップ、ずいぶん以前から、複数、出版希望の声が届いており、ごく最近も「出版されたら」という地元ガイドのからのご提案もありました。
今回の完歩証は、す~さんの踏破には見合わない(申し訳ない)簡素なものでしたが、記録に見合った「ゴールド完歩証」を考えなければなりませんね。