しばらく都合がつかず、先の中山道歩きから2カ月経過。桜が新緑になった6月10日に、垂井から新加納までを目指した。
30度超えの暑さもあり、ゆっくりと歩を進めた。途中で街道を逆方向から来る人があり、恰好から街道歩きと推測できた。話を聞くと中山道を京都を目指しているとの事。まもなくゴールがうらやましい。
セミナーハウスや昼飯大塚古墳を見て赤坂宿を過ぎる。赤坂宿を過ぎると、住宅街を歩くだけで変化が乏しくなって来た。時間は昼には少し早いかと思ったが、コンビニの類は全くないので養老鉄道の東赤坂の駅そばで昼食をとる。結果としてこれが正解で、この後、美江寺まで食堂は皆無だったので、あの暑さを考えると本当に助かった。
平野井川の土手を見ながら歩を進めると、やがて小簾紅園に到着。和宮との説明を読みながら休憩。やがて揖斐川を渡り、瑞穂市役所の横を通り美江寺の街に。
後々の事を考えて美江寺で打切り、樽見鉄道で大垣に出て(大垣まで15分くらい)泊まり、明日ここから新加納を目指すことにした。時間はまだ15時過ぎだったが、早く切り上げた分、大垣の街を探索でき、意外と堪能できた。

6月11日、昨夜は大垣泊で樽見鉄道の始発に乗って美江寺へ向かう。美江寺出発は6時半。ここから加納(岐阜)を抜けて新加納を目指す。
美江寺を過ぎると、間もなく畑の中にサボテン村と看板のかかった温室が見える。道路脇のビニールハウスを覗いて見ると、なんとサボテンの畑栽培であった。サボテン村の事務所を訪ねたが、朝早くて誰もおらず非常に残念であった。あの見事なサボテンは是非買って育ててみたい!
朝の涼しい時間だったので、歩が進む。河渡宿を過ぎ、長良川を渡り、鏡島の街に入る。時間に余裕があるので、小紅の渡し、稲荷神社、乙津寺を見て、古民家喫茶店(湊珈琲)が開くのを待って休憩。ここまで2時間半。
住宅街の中を歩いていくと、JRの高架をくぐる。その先に岐阜のシティータワーが見えてくる。ここからが加納宿かと見当をつけて、岐阜駅で黄金の信長像を見に行く。コロナでマスクの信長が見えた。岐阜駅の北側は賑やかだが、南側の旧宿場は静かな住宅街で落差に驚く。といえばそれまであるが、古い街並みの中をゆっくりと歩けて中々味わいがあった。
新加納からは名鉄で岐阜まで戻り、東海道線で一路大阪まで帰る事にした。

turny 21.6.16  

(FuOH)いつもお便り、ありがとうございます。東赤坂駅で昼食はよかったですね。また、美江寺で大垣に出られた計画もさすが。大垣は、弊社の別冊『美濃路』にあり、街道だけでなく、街のあちこちを調査で歩きました。小紅の渡しは、稲荷神社や乙津寺をご覧になられたので、渡し舟に乗船されたことと思います。渡し船の経験は、一つのイベントでした。いい旅だった様子が伝わります。楽しい旅をお続けください。