「ホントに歩く東海道」第7集は、マップNo.25で、藤枝市青木交差点から始まる。編集作業では、ここから7集の終わりの袋井まで、明治22年の迅速測図で旧東海道を追っていく。
青木五差路交差点は、図の右上端ぎりぎりのところ、まだ国道一号線はない。AとBの道は、破線で記されている。この破線の地図記号をみると、馬車鉄道である。Aは、東海道線藤枝駅へ行く道だ。Bの道は、編集部によると、現存が確認できたそうだ。東海道線藤枝駅は、明治22年の開業である。
この地図にない現在の国道1号線は、この交差点の東西に直線で延びる。西へ向かっては、少し先で旧東海道が接近して、1か所でくっつく。そくっつく理由が、図を見てわかる。消えた山と山(等高線50mくらい)の狭い間を通るので、同じ場所になっているのだ。
そのあと、国道1号線はまっすぐに池や水田の低地を延びて、上青島の一里山交差点で旧東海道に合流する。
藤枝市青木交差点~道悦島区間の旧東海道は、大井川の河川敷からできるだけ離れた山際に近くの、栃山川の北側を南西に走っていることが、この地図から読み取れる。