1883年、中山道ルートで検討された東海道線は、1886年、東海道ルートに変更された。静岡~浜松間は、宿駅ルートと海岸ルートが検討された。1887年、宿駅ルートが決定され、大崩~中村(焼津)~前島~島田の最短ルートとなり、前島に藤枝駅舎建設が決定された。1889年、藤枝駅開業。田んぼの中に駅舎がぽつん。数戸の農家が散在するだけだったが、開業と同時に駅前から青木五叉路に至る藤枝停車場往還ができて、「商売軒をならべ、馬車、荷車、人力車、自転車等、通行間断なく、交通最も頻繁なり」となって、戸数200余に及んだ(『図説・藤枝市史』より要約)」。
その道が、前回記事「地図読み旧東海道「藤枝市青木交差点~道悦島」で記した地図記号馬車道の道で、掲載迅速図のこの部分の拡大図を作成した。