江戸時代は、旧東海道沿いの石場(いしば)港(現大津警察署横)にあった。矢橋の渡しの船着場の常夜燈だ。弘化2(1848)年の建立。台座部分に建立者名がびっしりと刻まれていることから、「多くの旅人の願いによって建立されたことが理解できる」と研究書に書かれていた。
石場のあたりは、明治図に見るように、大津線が湖岸ぎりぎりに走っている。この北の琵琶湖が埋め立てられ、湖岸道路もできた。滋賀県立琵琶湖文化会館前に移転され、さらに現在は、湖岸緑地のびわこ文化会館裏に湖に面して、堂々と立つ。
この先にも小舟入の常夜燈があり、こちらも草津の矢橋からの小舟が着いた。常夜燈と湖を見ていると、江戸時代の渡し舟はどうだったのかなと、想像してみる。
明治の迅速測図(大津・膳所)。松本の文字の横に舟のマークが見える |
琵琶湖で釣りをする人 |
石場の常夜燈の近くのレストランには、ビアガーデンがあります。 |
琵琶湖岸に建つ琵琶湖ホテル。全室レイクビューという。 |
小舟入の常夜燈。文化5(1808)年、伊勢講の一つ「恒藤講」の建立とされる。船着場は、伊勢詣りなどの旅人で賑わっていたという。 | |
埋め立て地に建つNHK大津支局 |
京阪電気鉄道石山坂本線石場駅 |
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