涼しげなグリーンの川は道志川。
神奈川県相模原市緑区の道志橋から見下ろしています。
橋から水面までおよそ100m、かなり高いです。中央に昔の道志橋の橋脚が見えます。
ちょうど5年前の今頃、2012年6月30日撮影でした。
風人社のウォークマップの最初は「ホントに歩く大山街道(青山道)」で、これは書籍用のマップを編集し直したものでしたが、「ホントに歩くR(ルート)412」は、全く何もない最初から、しかも具体的な街道でもなく、国道412号の旧道を歩くという漠然としたもので、出来上がるまで不安だらけでした。しかし、現調(現地調査)で歩くたびに出会うさまざまな風景にワクワクしました。
R412は、厚木市街の何車線もある大きな道路から、東丹沢の山々を見ながら田園風景の中を歩いたり、この写真のような同志川の大峡谷を通過したり、志田峠や三増合戦場など武田信玄にゆかりのある場所を通ったり、最終的に甲州街道の吉野宿につながって大感動でした。道祖神や二十三夜塔など石造物もかなり多く、「国道の旧道かよ」という印象が「人々の歴史が積み重なった大切な道」に変わりました。
道志橋のあたりで、相模川に道志川が合流します。
下の写真は、「ホントに歩くR412」マップ№4(三ヶ木〜吉野宿)で、そのあたりのマップです。
「ホントに歩くR412」マップ№4(三ヶ木〜吉野宿)右上の1が三ヶ木交差点(ぼやけてしまいすみません)。5の二十三夜塔あたりからの蛇行は、旧道がよく残っています。7がかつての道志橋(1924年竣工)。国道412号線は、この蛇行の真ん中を真っ直ぐに貫いていきます。 |
明治29年の地図(下)。赤線は、R412の旧道。緑の○が旧道志橋の場所です。相模川との合流点南に橋が架かっています。では、三ヶ木交差点より北の野尻まで道が伸び、そこから道志川の谷に下りて対岸に渡っています。今は津久井湖ができ、沼本ダムがありますが、湖面に出るのにもかなり下り、こんなところを昔の人は上り下りしていたのかと驚くほどです。
下図が、昭和4年の地図。緑の○の部分に「道志橋」の文字があります。三ヶ木交差点からの道ができて、こちらの方が太い線になりました。明治時代の地図にあった野尻を通る道も破線で記されています。
昭和4年の地図では三ヶ木の交差点からの道が現れ、現在のR412のルートに近いものになっています。「道志橋」と記されている橋の橋脚が上記写真のものです。橋脚の両側には当時の道が残っており、集落もあります。
100mの高低差で、下りたら登らないといけませんが、ぜひ下まで下りて、現在の橋を見上げてほしいです。
「ホントに歩くR412」は、ホントに歩くシリーズを創刊当初から売ってくださっている文教堂R412店さん(新道のR412に面しています)で売れるものを作りたい!というのが原点でした。メジャーな街道ではないため、東海道や大山街道に比べるとまだまだ歩かれている方が少ないですが、ちらほら、歩いた方から面白いとの感想をいただき、「そうでしょ」とほくそ笑んでいます。ありがとうございます。
6月23日〜25日まで、週末限定セールをいたします。
ぜひこの機会にR412を歩いてみてください。文教堂R412店さん(厚木市林1-2-10)では、店内にR412のパネル写真も飾ってくださっています。R412の聖地、文教堂R412店さんにもお寄り下さい。
終了いたしました(2017年6月26日)。
風人社ネットショップ
週末限定セール価格 「ホントに歩くR412」半額+送料で600円(税込)期間:2017年6月23日(金)〜2017年6月26日(月)午前10時
「ホントに歩くR412」についてはこちら。
http://www.fujinsha.co.jp/book-michi-yama/9784938643416-2/写真で見る ウォークマップR412
http://www.fujinsha.co.jp/2012/06/29/r412photo-1/