白須賀 潮見坂
白須賀 潮見坂

初秋の候、遠州(湖西)〜三河(岡崎)を歩いて参りました。二ヶ月ぶりの旧道歩きとなりました。長文ご容赦ください。

●9/25(土) 新居宿(湖西)〜吉田宿(豊橋) (Map測23km)、7時間……
新横浜7:21発ひかり501号に乗り、浜松で乗り換えて新居町9:06着。
早速出発、前回散策した新居宿を過ぎ、のどかな遠州灘の旧道を進む。1時間半で潮見坂着、天気よく謂れ通りの太平洋を望むことが叶う。
静かな白須賀宿を過ぎて愛知県に入る。10ヶ月、のべ11日間、静岡県の長い道のりを無事踏破できたことに感謝する。国道1号線と合流後1時間強で二川宿着。赤味噌味の本陣コロッケを賞味後、本陣資料館を訪ね約1時間観覧。施設維持がよく、旅籠の食事見本等も興味深い。
宿を出た後は、火打坂を越えてひたすら吉田宿を目指す。東惣門を通り、1時間半で17時前本陣跡着、豊橋駅ビルで夕飯を買ってホテル投宿。

●9/26(日) 吉田宿〜御油宿(国府) (Map測11km+散策3km)、5時間
天気予報では曇りだったが、今日の東海地方は土砂降り。
明日休暇もらっているので連泊とした。ホテルの傘を借りて初の雨中旅。市内の水上ビル、龍拈寺、ヤマサ本店等訪れた後、旧道の続きを歩く。吉田湊跡では豊川の水位が高い。風の強い旧吉田橋を渡り下地村に入る。
ここから北北西にまっすぐの道が続く。国道1号線の裏道だが工場等あるため車は多い。高橋付近は歩道がなく危ない。小田渕の環状道路迂回では勘違いして本線へ上っていた。車優先の愛知県は手強い。白鳥跨線橋から他説(コラム37)の旧道を歩いた。旧道ではなさそうだが、水田を駆け抜ける赤い名鉄豊川線が映える。目標とした御油宿手前まで来たので名鉄国府駅から戻る。豊橋駅内、壺屋のきしめんで温まった。

●9/27(月) 御油宿〜藤川宿〜美合(Map測16km+寄り道2km)、5時間半
本日は秋晴れ。昨日足にマメできたが、テーピングで乗り切って進む。国府駅から再スタート。
御油宿は週明け静かな佇まい、広重画(留め女)と景色を重ねてみる。御油松並木〜赤坂宿〜長沢と山あいの旧道は緑が多く気持ちよい。
関屋交差点で国道1号線に合流、国道渡り、立信寺に寄ってみる。ほどなく岡崎市に入る。本宿(立場)の法蔵寺を訪れ、近藤勇首塚で合掌する。山綱川に沿った旧道を下り藤川宿へ。案内板が丁寧な印象。宿を出た追分では左に別れた吉良道がいきなり上り坂に見えて歩いてみたくなる。
まだ陽は高く名残り惜しいが、この先の美合新町で今日は引き上げた。美合駅から15時過ぎの名鉄で豊橋に向かい、豊橋駅発16:51のひかり656号で帰京。自分が11日かかった静岡県を新幹線は1時間未満で走る。

次回年内に来れるとよいけどなぁ。
その日を楽しみに、佐屋街道まで予習して、週末ウォーキングもさぼらないようにしようと思います。

あつお 21.10.4

元白須賀
元白須賀
御油の松並木
御油の松並木

(FuOH)いつもレポート、ありがとうございます。お疲れ様でした。着々の道中ですね。
文中のコラム37(『ホントに歩く東海道 第10集』)の国道歩きは、確かにつまらないかもしれません。旧道とされてきた道も、国道を挟んだ反対側も、何度か歩き、そこの旧家を訪ねて絵地図(コラム図2)や昭和図(図3)も見せていただきました。それから、ちょうどその調査時に、中日新聞記者の新聞記事用の取材を受けました。思い出多い区間でした。
益々のご健脚をお祈りしております。

御油の松並木資料館マスコットキャラクター「とめちゃん」
御油の松並木資料館マスコットキャラクター「とめちゃん」中の人は郷土史家の方

●「中日新聞」(2015年5月12日)での紹介記事
https://www.fujinsha.co.jp/2015/05/15/chunichi150512/

※掲載マップ「ホントに歩く東海道」第9集第10集