2「ホントに歩く東海道」現調メモ 京街道・奈良街道−髭茶屋追分〜伏見
岩屋神社は、山科東北部の産土神。古代、定まった社殿のない時代に起こった古い磐座信仰の姿を留めているそうです。
2017年1月15日に、髭茶屋追分から奈良街道を歩いた現調の続きです。
今回は、奈良街道と京街道の分岐点まで。
前回のメモ(髭茶屋追分〜国道1号線)→こちら
つづきのメモ(京街道・奈良街道分岐点〜六地蔵駅)→こちら
「のんべえ」にブルースリー | |
滋賀県との境にある山々が雪で美しいです。「妙見宮」の道標があります。妙見寺は眼病に霊験があり、江戸時代は多くの人が訪れたそうです。髭茶屋追分から分かれ三条大橋への道の途中、日ノ岡峠の急坂に「亀の水」がありますが(「ホントに歩く東海道 第15集」 マップ№59)、その角に、「明見道」の道標がありましたが、ここを指しているようです。 | |
愛宕山常夜燈。このタイプの常夜燈を京都ではよく見ます。 愛宕山(924m)は、京都市内の西にある山で、東の比叡山と並ぶ市民の山で、「火伏せの神さん」として多くの人に親しまれているそうです。山頂に大きな愛宕神社があります。 | |
酒店「マサ」。サントリーリザーブの看板下の店名の「マ」の字のサイズにこだわりを感じます。喫茶店も兼ねているようです。 | |
畑の白菜も雪をかぶっていました。 | |
大宅打明町交差点。カミングアウト的な。 | |
高校生も、雪景色をスマホで撮影していました。 | |
京阪バス山科営業所 | |
街道沿いの岩屋神社の赤い鳥居。神社は街道から入った奥にあります。 | |
道を越えてまだ進みます。岩屋神社交差点角に、京都はセブンイレブンが多い気がします。 | |
名神高速道路をくぐって、向こうの山あたりが岩屋神社です。 | |
のぼり旗が立ち、お正月モードです。岩屋神社は、山科東北部の産土神。古代、定まった社殿のない時代に起こった古い磐座信仰の姿を留めているそうです。本殿背後の山腹に、奥の院と呼ばれるところに陰陽石があり、そこに神が降臨すると考えられていたそうです。 | |
ご神体である岩が祀られている奥の院へ行ってみようと、山の方に向かいました。 | |
笠原寺の石造物がある先で道が細くなり登っていったら別の尾根に出たようなので、戻りました。 | |
神社脇の道を進んで行き、警察犬訓練所がありました。近所の男性の方に「奥社へはここですか?」と尋ねると、私たちの格好を見て、「その靴では無理」ときっぱり。雪のない時期に再チャレンジしたいと思います。山科の方でも、みんなが奥社まで登るわけではないようです。 | |
大宅一里塚。大きな榎の切り株が痛々しいです。すぐ先で、名神高速道路をくぐります。 | |
山科けいさつの南を通って西へ進みます。ひらがながかわいらしいです。 | |
細いのどかな道です。府道35号線。 | |
小野。落ち着いた街並み。 | |
違ったタイプの愛宕常夜燈がありました。 | |
西浦の小町の榧(かや)。平安時代、深草少将が小野小町のもとに百夜通うことを誓った「百夜通い(ももがよい)」の伝説が伝わるカヤの木。道の交点のためか、前はゴミ置き場になっています。「今日も来ましたよ」ということを伝えるために毎日、門前に少将が置いていったという榧の実を、小町は糸に通して数えていたそうです。奈良街道沿いの隋心院に、その榧の実と伝わるものが展示されていました。 | |
奈良街道と京街道が分岐する交差点。橋があって、京街道は川に沿って曲がります。雪が降り始めました。 |
次回につづく
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(こ)