11月11日の日誌の中で、「知られたくない気持ちと知ってほしい気持ち」ということに触れました。
第一の目的はそこを確認するためだけで、地蔵平へ行ってきました。地蔵平はまさに「知ってほしいのに知られたくない」ほど、じんと心にくる空間でした。
s-okさんからは、「じんとのあとに続く感動を聞かせて!」とメールをいただきましたが、どうも私の胸を圧したものを文章にすっきり落とすことができなさそうな予感がして、つまり、自己満足できない答案用紙を提出するのがいやで、仕事を急いで感想文のアップは後回しにしようと考えていました。
でも、思わせぶりに長引かせると、さらに答案の合格点のハードルは高くなってしまいます。こういうときのずるがしこいコツは、間髪おかず、とりあえずの概略を箇条書きにしてしまうことです。
それで、
- 私が今で来たことのなかった「山奥」という風景。
- その山奥の山間の空間が、「歴史」の磁場であること。大きな歴史だけでなく、決して裕福でも派手でもない生活を、人がそこで営んでいたという、人々の日常のドラマが、イマジネーションを刺激すること。
- s-okさんの本書のルート「たとえば、ここから二本杉峠へとか、信玄平へとか」の入り口を確認するために数メートル入ると、本当に「私一人ではとても行けない」ルートだとわかること。だから、もし本書のルートを初めて歩こうと思われたら、私がやったように林道歩きで地蔵平まで来て、その入り口を確認されればいいと思う。それにしても、s-okさんは凄い!
そして、この地蔵平行きの第一の目的の他にも、実際に素晴らしい紅葉が見られたこともあり、さらに特筆すべきことがたくさんありました。それはいずれゆっくりと記録したいと思います。
11月24日(木)、「はじめに」「目次」「仮扉」「奥付」「中扉4編(2×4=8ページ)、章頭リード文」の初校紙をs-okさんにお送りしました。
11月25日(金)、今度はs-okさんから本文初校戻し、カラー地図集初校戻しが届きました。同時にこちらからは、「くるみ表紙カバー(4色)カンプ」「その縮小版ミニ見本」「腰帯カンプ」「ミニチラシ(4色)見本」をお送りしました。
残りは、「西丹沢地域概念図」「○危注意書き」ですが、s-okさんとの校正のやりとりの中で、空白ページがあれば、コラムとして2本書きたいと申し入れがありました。「地蔵平の思い出」と「世附川の番人」です。
編集作業は、初校出しをしてから台割整備のため、8ページ分を操作で捻出して、ぎちぎちになっていますので、このコラムが入らなくなったのです。
しかし、「押してダメなら引いてみる」ことにして、増ページにする案を今朝検討し始めました。
本の編集も最終コーナーに入ろうとしているのに、本書は基本的な仕様さえもまだまだ進化していきます。どんどん欲が出てきて、これからも自分でも、仕上がりがどうなるか楽しみで仕方ありません。
しかしそろそろ、宣伝用ちらしのために、書誌データを決定せねばならず、定価を決めるための原価計算も確認しなければなりません。先週末に一応これを決めたのに、今朝、どうしても増ページしたい要素が出たのは、厳しいのに嬉しいことなのです。これに関して、s-okさんからは、とても嬉しいメールを立て続けにいただいています。
宣伝用チラシについては、増ページを決定しないままの書誌データで、本日とりあえず見切り発車いたします。本の予価は、今まで1500円くらいを頭に置いてきましたが、1600円と、申し訳ありませんが100円高めになりました(詳しい事情は次回の予約者通信第4号に記します)。
宣伝用チラシ(モノクロ、B5判)も作成しました。下掲。ミニチラシ(縦10センチ×横12.8センチ)も作成しました。また、書誌データ用ページ(当HP内のページ)を別に作成しますので、そちらに徐々に集積していきます。
早期特別割引(2割引)期限は、2005年12月15日(木)受付までとさせていただきます。以降は、発行発売当日までの第二次予約募集に切り替わります。本書購入ご希望の方は、お早めにご予約ください。