こんなに詳しい編集日誌は、ずいぶん本を作ってきましたが、初めての経験です。
 12月1日、社内で初校直しを出校し、2日は再校を出校して、それをs-okさんにお送りします。基本的には、この再校戻しが著者校了です。
 再校では、誤字脱字、表記統一、照合関係、組み版デザインの詰め、などが主作業で、それはもう読み直す作業なので、「内容」は出来上がっている状態です。
 お客様を案内するモデルルームの段階が再校正で、その前日は、社内での最終準備です。
 モデルルームを公開すると同時に、現物の建造物は、全容が姿を現し始めています。再校は本づくりのプロセスの二回目の大きな節目です。つまり、ここで「台割」が確定するのです。
 この確定は、例えば、目には見えないすり鉢を想像して、その底に穴があって、ボールを上から転がすと、ルーレットの球のようにくるくる回りながら、最後はぴたっとその穴に収まる、まるでそんな決まり方をするのです。台割の決定が、です。
 実際にはすり鉢の形は目に見えませんので、途中の編集過程で球がどこを走っているのかはわかりません。そのため、チーム内でけんかをしたり、編集者自身が不安でよく眠れぬ夜もあるのです。
 結局、8ページの増ページを決定したことによって、ぴたっと収まりました。
 s-okさんのすごくいいコラムが入りました。「地蔵平の女の子」と「世附川・浅瀬の番人」です。台割上もその位置以外に入れることは困難でした。
 西丹沢山域概念図は、前後見返しに印刷する予定を、本文中に入れました。地図集の前の本文モノクロページに、地図集構成表が入りました。
 マル危の版字は、編集部が、芋版でなく木版で捲土重来して、合格になりました。
 来週は、いよいよ印刷所入稿準備で、この調子で行けば年内発行も可能です。
 いや、しかし、まあまあ、もうちょっと頑張ります。
 毎朝出社して、メールを開くの楽しみです。今朝も気が高ぶるほどのすごく嬉しい励ましのメールを予約者からいただいています。
 もうしばらく、今後とも宜しくお願い申し上げます。

 予約者通信は、第4号を11月28日に発信いたしました。
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