2009年になりました。本年もよろしくお願いいたします。
 『ホントに歩く大山街道』は、昨年も継続的な紹介と販売が続き、また、大山道に関する新しい情報の数々を提供していただきました。多くの方のお力添えを感じております。ありがとうございました。

 本書が浸透してきたことを感じる嬉しいメールを著者の中平さんからいただきました。

 「正月休み中に、自宅近くの高山(注:川崎市宮前区)と言う場所でリュックサックを背負いカバーを付けた本を眺めている人がいましたので、後に回って覗きましたら「ホントに歩く大山街道」でした。お礼を言おうかと考えましたが止めておきました。昨年末にも、本と周囲の光景を見比べている人に会いました。少し躊躇い加減でしたが、少し考えた後、しっかりした足取りで歩き正確に角を曲がりましたのでホッとしました。」

 実は私も同じような状況に遭遇したことがあります。昨年9月、自転車で大山街道を厚木まで走った時、大和市鶴間の阿夫利神社御分霊社前で、本を開いた状態でビニールケースに入れて歩いている男女を見かけました。かなり躊躇した(自転車でぐるぐる旋回)ところまでは中平さんと同じですが、私は我慢ができず声をかけてしまいました。ご夫婦で赤坂から何回かに分けて大山街道を歩かれているとおっしゃっていました。

 中平さんに、上記のメールを引用させて下さいとお願いしましたら、オーケーのお返事と、高山に関する以下のようなお返事をいただきました。どちらのメールも中平さんのお人柄がよく現れているので、引用させていただきました。

「高山は、正式には宮前区小台と言う町名です。大山街道(小台坂経由)と、明治時代中期から後期にかけまして、小台坂が出水のため崩れて交通不能になりました際、高山から馬絹の弁天坂経由に迂回しましたが、その迂回路との分岐点に位置する重要なポイントです。以前、道標が立てられていました。」

 昨秋から、新刊編集に向けて著者と編集部で地道に現地調査を始めています。1コースを分割して、まる一日、旧道の痕跡を探し求めて歩いています。未知の道愛読者通信でもよびかけましたが、みなさまに情報提供をお願いしたいと思っています。すでに、何人かの方から情報提供をいただきました。ありがとうございます。もし、みなさまのお近くの、あるいはよくご存じの「大山道」がありましたら、教えてください。愛読者通信ご希望の方はメールでお知らせ下さい。

 昨年12月の編集日誌に記しました「おおすみ山荘」さんの佐藤先導師のお話詳細ですが、アップの準備がまだできておらず(まだテープ起こしも終わっていません)、申し訳ありません。