地図を修正しようとしましたら、大変なことになりました。
 太い線を細くし、相番号を小さくしようとしただけなのに、結局、結論としては、最初からやり直すことになりました。2ヶ月以上かかったプロセスはもちろん無駄になるどころか、それがないとできませんが、やり直しはやはり最初からです。
 出来上がっていた地図の修正を同僚に依頼したところ、「まったくわからん」とぼやくのです。「そんなはずはない!」と言い返すのですが、それは私がずっとやってきた過程で、私自身は地図の構造を理解するための概念図をすでに頭の中に描いていたのです。その概念図を先に作って見せなかったために、初めて見た同僚は、この地図が使い物にならないように見えたのでした。
 編集部は、昨夜、険悪な雰囲気になり、仕事が山ほどあるのに、土日に山へ行こうとするため、余計に仕事が残り、私は精神的にイラッときてしまったのでした。
 そんなときに、s-okさんにメールを打ったものですから、すごく心配をかけてしまって、本当に申し訳ないことをしました。s-okさんは、とても心優しく気遣いが細やかで、窮地に陥ったご自分の体験談(「迷ったら元に戻れ」)をわざわざ教えてくださっての励ましのメールをいただきました。本当にスイマセンでした。
 私も同様に「迷ったら元に還れ」の原則を、いつも心がけようとしています。
編集作業も全く同じで、戻るべき原点のコンセンサスがあれば、チームは大丈夫です。
 躓いた事態よりも、精神的な弱気のほうが、大げさに感じるのです。今回の事態は、それほどたいそうなことではありません。しかし、絶対に言えることは、困難や苦境を乗り越えると、その分、必ず本はよくなります。解決すべき問題が多いと、そのことの工夫が内容をよくしていきます。
 今朝は、解決策を相談して決め、やり直し作業を同僚が始めました。
 国土地理院の2万5千分の一原図は、濃度調節をやめ、原色のままとします。それで原図は差し替えます。コースは色別にし、相番号もコースの色と同じにします。コース線は透明にし、地図の等高線が見えるようにします。地図集の構成概念図を作成し、前後見返し(予定にありませんでした)に掲載します。同時に、例えば、扉裏にコースミニ概念図を付記します。
 以上のようなことは予定で、その通り実現するかどうかはいまのところわかりません。
 それで私の方は、前付け(前書き・目次など)、後付、付き物(カバー・帯など)の作業にかかれます。