『ホントに歩く中山道』第9集のケース裏に載せた地図の場所は、宮ノ越宿と藪原宿の間にある「巴淵(ともえがふち)」です。
木曽義仲と兄弟のように育った巴御前が、ここで水泳をしたとも伝わります。
木曽川が直角に曲がる「淵」で、エメラルドグリーンの水が美しいです。
木曽川が直角に曲がるのは、山吹山という、これまた義仲の愛妾の名前がついた山を迂回するためです。

ホントに歩く中山道第9集 ケース裏の地図 巴淵

ホントに歩く中山道第9集 ケース裏の地図 巴淵。なぜここを上司が選んだのか疑問でしたが、地形の面白さが出るよいポイントだったことがわかりました。

山吹山の北側が、木曽町と木祖村の境で、マップでは、木曽町発行の1万分の1地形図と、国土地理院の地形図を繋いでいます(2.5万分の1地形図「薮原」を拡大したもの)。地理院の2.5万分の1地形図には細い道が描かれていないので、「ホントに歩くマップ」としては使いづらいのですが、河川に水色の着色がしてあり、これをマップ用にモノクロ1色(グレー)に変換しても着色が残るため、河川や池などが見た瞬間に分かるのは、とてもいいことが二枚両方を比べてみて分かりました。

ホントに歩く中山道第9集 №33 巴淵

ホントに歩く中山道第9集 №33 巴淵 (河川着色前)緑の矢印のところが、木曽町の地図と国土地理院の地図をつないでいる境目。木曽川が境目からはわかりづらくなります。 (河川着色後)

第9集は、木曽川と奈良井川沿いの道です。印刷所に入稿後、せっかくなので2つの河川の着色をしました。
作業する前はとても面倒だろうと、躊躇の気持ちが強かったのですが、実際はそれほどでもなく、こんなところを通っていたのかとか、こんなに蛇行していたのかという発見が多く、面白い作業になりました。

ホントに歩く中山道第9集 №36 桜沢 

ホントに歩く中山道第9集 №36 桜沢(塩尻市1万分の1地形図) (河川着色前) (河川着色後)木曽川を挟み両側から山が迫る細いところを縫うように中山道が通っているのがよくわかります。

現調の時にこのマップだったら、見に行きたいと思った川の部分がけっこうありました。
山吹山の登頂とともに、木曽川、奈良井川への寄り道もぜひしてみてください。

ホントに歩く中山道第9集 №36 桜沢(塩尻市1万分の1地形図)本山宿

ホントに歩く中山道第9集 №36 桜沢(塩尻市1万分の1地形図)本山宿奈良井川の蛇行っぷりがすごい。

ホントに歩く中山道第9集 №36 日出塩(塩尻市1万分の1地形図)

ホントに歩く中山道第9集 №36 日出塩(塩尻市1万分の1地形図)蛇行のところは見に行ってみたくなる

(こ)記

ホントに歩く中山道 第9集

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