コロナで休んでいた中山道ウォークを、約4ヵ月ぶりに再会することに。当初は年内に諏訪までは楽勝と考えていたが、休みでかなり厳しい状況になったと思ったので、今回は恵那(大井宿)から木曽福島までを通しで歩くこととした。折角なので10月14日に恵那に到着して、明知鉄道で明知・岩出を訪ねた。岩村城にも登ったので、日本三山城を制覇。

15日は大井宿を抜けて、美乃坂本へ。折しも坂本では、リニアの車庫地鎮祭が執行されたばかり。恵那山を右手に見ながら進むと、やがて中津川に。中津川は街道もきれいに整備されているが、桝形等は残っていて雰囲気はある。今日は馬籠の手前、新茶屋までだし、時間は11時前だったので、昨日聞いた苗木城をバスで訪ねることにした。岩出城も素晴らしいが、苗木城は更に見晴らしが良く、ベスト山城だと思う。
中津川を13時半に出発して、落合から新茶屋へ。途中は勾配もきつく頑張りどころ。落合の石畳坂を上りきると、「これより北木曽路」の碑と美濃・信州の国境杭、ここが新茶屋。

16日は、新茶屋から馬籠宿へ。直ぐだと考えていたが、上りが続き、結構きつい。馬籠訪問は久しぶりであったが、記憶がはっきりせず、新鮮に楽しめた。街を抜け、高札場の先が宿場を見下ろすビューポイント。ここが馬籠峠と思っていたがそうではなく、峠はまだまだ先で上りもきつい。
峠を越えて坂を下ると、立場茶屋があり、お茶をいただき、一息つく。ここのボランティアの方の距離感・時間は、本当に正確で大変助けになった。大妻籠・妻籠を抜けて坂をさらに下ると、南木曽の街が見えてくる。道は南木曽の街は通らず山側を通り、三留野へ。三留野からは与川の山中を抜け野尻に行く迂回路もあるが、19号線に沿って進み、阿寺(あてら)で投宿。

3日目は、野尻~上松の先、桟まで。この間は旧道も残っているようだが、8月末の大雨でだいぶ傷んでおり、残念ながら19号線に沿ってひたすら歩く。歩道は狭く、車は猛スピードで抜けていくので油断ができない。途中の須原宿は、定勝寺が素晴らしい。また水舟と言う水飲み場も良い。須原からはまた19号線に沿って進むが、単調でうんざりする。やがて小野の滝に到着して、滝のミストで生き返る。道は寝覚ノ床の山側を抜けて上松の街へ。ここから桟まで木曽川沿いが工事中のため、通行禁止で大変困ったが、無理やり通行して桟温泉に到着。

最終日は桟から木曽福島まで5キロほど。
福島の街を散策して、興禅寺で木曽義仲の墓にまいる。大津の義仲寺を思い出して、芭蕉・義仲の縁を感じた。

turny 21.10.20

(FuOH)毎回のレポート、ありがとうございます。長距離でしたね。お疲れ様でした。
明知鉄道で岩村城跡を訪ねられてよかったですね。私たちも、この寄り道にしっかりと時間をかけました。読者の方が、『ホントに歩く中山道 第6集』コラム24を参考にしていただければ嬉しいです。苗木城も少し遠いけど、行けてよかったですね。阿寺渓谷に一泊は、いいですね。今は季節もいいし。
ますますのご健脚をお祈りしております。またのご報告を楽しみにしております。