夏至で日が長く、梅雨の晴れ間が見込めたので急遽、新加納から大井宿(恵那)までの歩きを決める。幸いにも細久手の大黒屋が予約できたので、新加納〜太田または伏見宿、太田(伏見)〜細久手、細久手〜大井宿のルートで6月22日に家を出る。一日早く出たのは、各務原の航空宇宙博物館と岐阜城を見学したかったからで、23日の早朝から歩き出した。各務原の工場の街を抜け、犬山城が見えてくると、そこが鵜沼宿。菊川蔵元の周辺に古い街並みが続く、街中の古民家喫茶で休憩。
時間も早いのでゆっくりした後、次の太田宿に向かう。鵜沼を抜けるあたりから坂道を上り、うぬまの森からは石畳の道となり下るが、苔むしており滑りやすい。下りきった所が暗渠のトンネル。坂祝(さかほぎ)と言う難読の街で昼食を取り、ロマンチック街道という木曽川沿いの道をどんどん進むと、太田宿に到着。明日から山道なのでできる限り先に進みたかったので、伏見宿まで進み、名鉄の明智駅を目指す。

24日は、泊まった可児の街を出発して、明智駅から細久手へ。昨日は結構進んだので余裕で歩けた。伏見宿を抜け田んぼの中を進むとやがて可児川にぶつかり、そこが顔戸。その先の太陽社電気で右折すると、御岳の街に入る。
この先には食料が無いと大黒屋の主人から聞いていたので、御嶽駅近くのドラッグストアで食料を購入。時間も有るので街中のわいわい館で、御嶽の昔の事件(産廃施設建設中止)の話で盛り上がる。牛の鼻欠け坂から謡坂と上り、ラプロヴァンスと言うケーキ屋に到着、ここが御殿場跡。まだ、昼前で早すぎるので、大黒屋に連絡した後、休憩。細久手まで中山道ハムに寄り道したりしながらも一本道。

最後の日は琵琶峠、十三峠と言う名前から山道を20キロ歩くので、気合を入れて細久手を出発。奥之田一里塚を見て初めて一里塚のイメージが沸いた。養鶏場やドッグファームを抜けると琵琶坂の入り口に到着。石畳の道が続き、いかにも中山道と言う景色。
坂を下るとそこが大湫宿。大湫神社の大杉が昨年倒れて横たわっていたのは非常に残念。たった一軒の若竹屋で飲み物を買って休憩。残りは14キロで、町の人から昼過ぎには大井に着けると言われて出発。
途中ゴルフ場のカート道が有ったり、十三峠で道に迷ったりはしたが、無事大井宿にゴールしたのが13時半。広重美術館を見学してから、恵那から帰阪。

turny 21.6.27

(FuOH)6月16日に続いてのお便り、ありがとうございます。いつもそうなのですが、みなさまのレポートを拝読しながら、現調のときの光景を思い出します。
各務原の航空宇宙博物館、犬山城など、街道からは遠い寄り道ですが、行くと、寄って良かったとの思いをいつも持ちました。坂祝(さかほぎ)の手前の猿啄(さるばみ)城展望台もお勧めでしたが。しっかりと、順調に歩かれている様子が伝わります。
恵那駅までが遠いですよね。お疲れ様でした。これからも、ご健脚をお祈りしております。