2020年4月28日(お)記

旧道から新道のでき方にはいろいろパターンがありますが、『ホントに歩くR412』№.2のmapFを見ていて、たまたま二つのパターンが並んであるのに気づきました。
なぜ新道が旧道を拡幅しないで、新道になったかの理由が想像できますね。
R(ルート)412は国道412号、神奈川県平塚市と相模原市を南北に結ぶ道です。『ホントに歩くR412』は国道412号の旧道をたどるマップです。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。

想像が間違っていることもありますが、これも地図読みを楽しむ一つの方法です。

ホントに歩くR412平山

「ホントに歩くR412」№2(荻野〜半原)mapF

赤い線が国道412号の旧道で、黒線が国道412号です。
左の青線で囲った部分は、鈴鹿峠の自動車道のようなきれいな舌状カーブでなく、変型舌状カーブです。⑫⑬の沓掛坂の急坂を下るのを嫌って(あるい下れなくて)、なるべく等高線に沿った水平道に近い平山坂で迂回しています。

ホントに歩くR412 沓掛坂(愛川町)

国道412号旧道 沓掛坂(愛川町)。急坂で細い道。

右の青線で囲った部分は、定規で引いたような一直線です。左端のGS(ガソリンスタンド)のところが、東西の丘に挟まれたゴルジュです。
この区間は、⑩が少し小高くなって、その傾斜を嫌ったとも思えますが、⑩の周辺にある集落の民家が拡幅の障害になったと想像できます。立ち退きしなくても、旧道の上(東)に空き地があったので、直線を引けました。

ホントに歩くR412 旧道と新道(厚木市)

国道412豪 旧道(左)と新道(右)(厚木市)

このような例は、旧街道でしばしば目にします。
そのお蔭で、旧集落が保存されて、旧道の雰囲気が残っているケースに、私たちはよくであいます。
この550mの旧道を、地形図を見ながら楽しみました。

ホントに歩くR412  沓掛坂から愛川町田代方面を臨む

ホントに歩くR412  沓掛坂から愛川町田代方面を臨む。新道の国道412号は写真左の坂道で迂回

ホントに歩くR412  沓掛坂

沓掛坂標柱

今回のご案内個所、荻野〜半原までの写真→photo

関連図書
『ホントに歩くR412』(厚木から相模湖まで)
ホントに歩くR412