●歴史を彩る用賀の道いまむかし
東京都世田谷区用賀の「大山道おこし委員会」が発行している「歴史を彩る用賀の道いまむかし」というマップがあります(2010年3月)。これは用賀地域の地図ですが、村絵図(1806年)、昭和3年の地形図、2010年2月現在のマップを並べ見られるようになっていて、昔の面影をたどりながら散策ができます。
このマップは、ハロー*ようが(用賀商店街事務所隣/東京都世田谷区用賀4-12-15)でもらえるそうです。
この蛇腹折、3枚の地図をスムーズに見比べることができ、すぐれものです。冊子ではないので、一枚裏表印刷で、よく考えられていると感心いたしました。
地図の裏面には地図上のポイント(史跡等)の説明が印刷されています。大山街道の上町・慈眼寺線と新町・行善寺線の合流地点だけあり、用賀は見所が多いです。
●杉浦日向子監修『お江戸でござる』
読者の方から本書の259ページあたりに当時の大山詣の様子が書かれていて、イメージが鮮明になったというメールをいただきました。252ページからの「旅行」という項の中に書かれています。江戸庶民が行ったお伊勢参り、冨士講、熊野講、成田講、江ノ島の説明もあります。大山・江ノ島は箱根の手前なので手形がいらず、比較的気楽な国内旅行とありました。なるほどです。
同じ方から、「『北条五代記』の現代語訳を読み、合戦シーンの凄まじさをを表現するのに、「大山も崩れ」とありました。それも、数ヵ所にもおよび、江戸の頃は、大山が親しいものだったんだな~と思うと共に、書物などからの大山へのアプローチもオツなものかと、改めて大山に引かれました」というメールを昨日いただき、今度は『北条五代記』にチャレンジ?