pikocvピーコの祈り

濱井千恵 著
久条めぐ 挿画
仕様:A5変型判 並製本248頁
定価:本体1,000円+税
発行:エフエー出版
装丁:後藤葉子(QUESTO)
2000年8月4日発行

本書の紹介

 この本は、発行出版社:エフエー出版の永井晴彦さんのプロデュース・編集による力作本です。  姉妹本の『この子達を救いたい』(エフエー出版)が大好評で、読者からの要望の強かったジュニア版を、著者書き下ろしの新しい物語にしたものです。  弊社では、この本の編集協力と制作全般を担当させていただきました。

 著者の濱井千恵さん、イラストレーターの久条めぐさんの熱意が、制作過程のあちこちに反映しています。
 濱井さんは、他人の心にとても思いやりの深い方で、それが「不当に虐げられる動物たちの命を救いたい 」との確かなモチーフとなり、同じモチーフを持つ久条さんの挿画と相まって、本書の品位 の高さを支えています。

 本の内容については、あちこちのメディアで紹介されていますが、次の短評を引用ご紹介いたします。

 イヌのピーコは、生きたまま段ボール箱に入れられて捨てられる。幸い収集前にジーナおばさんが発見して自分の家で育てる。ピーコの嫌いなのは保健所の前を通 ること。そこでは捨てイヌが殺されているのだ。捨てイヌ・捨てネコが、かんたんにいのちを奪われていくのを、みつめていく同じ捨てイヌのピーコの悲しみと怒りが、惻々とつたわってくる。ピーコの祈りは、人間すべての祈りでもある。感動の本。小学校中級以上向き。(「ベルマーク新聞」より)

piko01ピーコは不思議な写真を 私に一枚残してくれました。
それはどの方向から見ても、私を見つめているのです。
夢のピーコが、「お母さん、動物も人間も 仲良く生きる日がくるまで、 私はここからみんなを 見ているよ。」 といったのです。
その目は仏様の 眼差しのようでした。
(本書あとがきより)

 

著者紹介
1954年生まれ
三重県立宇治山田高校卒
京都外国語大学英米語学科卒
中和鍼灸専門学校卒
昭和52年浜井塾塾長
昭和60年ターラヨーガクラブ主宰
平成6年御薗治療院を開院
著書に『この子達を救いたい』(エフエー出版)がある

本書の目次

ゴミ
命を捨てる人
ジーナおばさん
新しいお母さん

夕日の向こう
さよならジーナおばさん
妹 と 弟
保健所
病気
ピーコの死
光の中
夢の出会い
ガス室
煙になった命
奪われる命
命の輝き
祈り

あとがき

はまい先生のワンポイントアドバイス
ピーコの光の地図にある保護団体