s-okさんのHP「ようこそ! 山へ!!」に弊社のHPがリンクされました。ありがとうございます。お陰様で、今朝、出社早々に、それだけで一日が明るくなってしまうような嬉しいメールを拝受しました。
 s-okさんのファンの方からでした(続いて他の人からも来ました)。
 メール文には、s-okさんへの熱い思いが示されてあり、私こそがそのファンの最も新参の一人であることを思うと、そんな私がいきなり著者と直接にやりとりをさせていただいている幸運というか、贅沢、過分な光栄を申し訳なく思わざるを得ません。
 それで、早いうちに次のことを書きとどめておかねばならぬことに思い至りました。
 この編集日誌の最初にも、どのようにしてs-okさんにHPの出版化をオーケーしていただけることになったかという経緯については書いていません。
 初めてs-okさんにメールを送る前に、いちばん心配だったのは、この世界では有名なサイトですので、大手出版社からの出版のオファーがすでになされている可能性があって当然です。それどころか、すでに企画が進行中で間もなく発行というタイミングだって考えられます。
 私はもし、オファーだけがなされている状況なら、いくつかの出版社と競合しても交渉をしてみるつもりでした。大手に比せば、著者にとっては経済的にも圧倒的に不利な条件である弊社ですが、「私が作りたい」という気持ちが強かったからです。著者にオーケーしていただけるまでの道のりは、長くなるかもしれないとは予想していました。嬉しい予想はずれでした。
 どのようにして、弊社のような零細版元が出版権を得られて、私がどのように欣喜雀躍したかについてのプロセスは、やはり今は書きません。
 それよりも、新参者の私が、s-okさんとの頻繁なやりとりができたり、ダイレクトな情報をいただけたりするのは、「厚かましい」とか、「三年早いよ」という気持ちがある一方で、これは職業上の特権というより、読者に対して負っている義務であることをお伝えしておかねばならなかったことです。
 s-okファンの方々に、私が仕事上のおつきあいの中で得たものを、本によって読者と共有すること。読者に満足していただけるかどうか。それが問題で、ファンからうらやましがられればそうであるほど、私は喜んでいる場合ではなく、責任が重くなっています。
 編集者としてファンの代表になって、熱い気持ちを本に込めたいし、それは、現在進行中の著者との充実した緊張関係によって、必ず本に滲んでくるものと信じ、頑張ります。
 今日は嬉しいメールをいただいたので、予定外の日誌になりました。