NHK「課外授業ようこそ先輩」
制作グループ+ KTC中央出版 編
編集・制作:風人社
仕様:四六判 上製本208頁
定価:本体1,400円+税
発行:KTC中央出版
装幀:後藤葉子(QUESTO)
2000年5月23日発行
番組名「手話はこころのメッセージ」
1999年5月16日 NHK総合テレビ放送
(番組はギャラクシー賞受賞放送番組)
授業の場 新潟県長岡市立阪之上小学校
手話は こころの メッセージ
丸山さんとの出会いでどれだけ 多くの人が勇気づけられたことか! とにかくおかしくて、楽しくて、 でもいつのまにか涙してしまう 丸山さんの世界!! 愛嬌のある素敵な笑顔 そして熱い語り口が 忘れられません。このクサさは本物です。(小林幸子 歌手)
手話とかかわる経験の原点は終戦の年です。
空襲で逃げていくとき、前 を走る親子がいました。幼い男の子 とお母さんでした。お母さんが男の 子を引っ張っていくんですよ。 B29の焼夷弾がわたしたちが逃げている道に落ちて来るので、みんな田 圃の方に逃げるわけです。
ところが 焼夷弾が風のせいで、田圃の方へヒュルルーと音がして行ったんですよ。 それで「危ない、みんな戻れ」。 しかし、その親子だけがズンズン田 圃の中を走っていくんです。手を引っ張られている男の子が胸を叩いてい ました。お母さんもやっぱり胸を叩いて引っ張っていくんです。
そのとき、目の前で閃光、光が炸裂 したと思ったら、その二人は消えちまったんです。
後で、あのとき男の子が胸を叩いて いたのは「危ない」という手話。それでお母さんが胸を叩いていたのは「大丈夫」っていう手話なんだとわかった んです。耳が聞こえないお母さんを、 耳の聞こえる男の子が道の方に戻そうとする。その光景が強烈に残ってますね。(本文より抜粋要約)
目次
丸山浩路・プロフィール
ステージパフォーマンス・プロの公演
授業の前に 授業前インタビュー
丸山先生の登校風景
授業の場 新潟県長岡市立阪之上小学校
授業1 手話ってどんなもの?
授業2 耳の不自由な人の不便
授業3 校歌を手話で歌う
恩師との対談
授業4 手話パフォーマンス発表会
【資料】指文字
授業が生んだもの
授業後インタビュー
授業が終わって 子どもたちからの手紙
授業・その後……手話との出会いを語る