出版物の売上は、1996年の2兆6564億円から下がり続け、2022年にその半分の1兆1292億円、書店数は25000店から1万1000店となって、書籍のタイトルの「2028年 街から書店が消える日」となる。
日曜日に3書店をまわって、最後の有隣堂で、たまたまこの本に出会って買いました。一気に読みました。
出版業界のことを、業界外の人に説明するのはとても難しい。
この本は、出版社→取次→書店のシステムがわかりやすく書かれています。
弊社のような零細出版社の事情とは合わないことも多いが、書かれている内容はほぼ全部、わがこととして理解できます。これからについても、驚きのことではありません。
「出版社・取次・書店・読者の、そのどれもが原因であることは一面で当たっているが」と前書きにあります。
私は、本の値段がレストランの1食分の値段より安いことに、さまざまな問題が含まれているように思っています。
本への愛着、価値、必要感がどれほどか。それへの対価(本の値段)が正当性を得られるような4者の認識の変革が必要かも。
(2024年6月17日Xより)