吉田茂首相が戸塚の踏切の渋滞に怒って、不動坂〜大坂間のバイパス道路をつくり、それが「ワンマン道路」と呼ばれた話は、東海道歩きのたくさんのガイドブックにも書かれていますが、先日の私の現調では、しっかりと「開かずの踏切」を体験できました。

地元の人はこの踏切事情をよく知っていても、やはり我慢して待って通らざるを得ないのでしょうね。特に自転車や原付の人が多かった。
踏切の前で待っていると、どんどん後ろに人がつながっていきました。
右から電車が通れば次に左から。また右からと、よくもまあ規則正しく交互にくることでしょう。「両方いっぺんに通ってよ」と言いたくなるほどです。でも、私は現調。苛立ちはなく、観念してしまって、待っていることを忘れて、頭は別のことを考えてしまっているほどの「開かず」の経験でした。「ワンマン道路」が身をもってわかったのはラッキーでした。

泉麻人さんは、近著『箱根駅伝を歩く』で、次のように書いています。
「最盛期の大踏切は、40分開かない時間帯もあったというから、待つのに飽きてここで(OH注:矢部の湯)一風呂浴びていくような客もいたのかもしれない」
矢部の湯、私も見ています。一風呂、立ち寄りたいな。 道中、入りたい銭湯、多いですね。
【該当マップ・書籍】
➡『ホントに歩く東海道』第2集(保土ヶ谷〜平塚・大磯)
