こんにちは、初めてお便りします。
小生、一昨年の夏に定年退職した後、川崎・溝ノ口ハローワークに通う最中、帰路の文教堂にて「ホントに歩く東海道」と出会いました。三重育ち、愛知学生、神奈川就職の小生は、どこかで漠然と旧東海道を通して歩いてみたいなと思い過ごして来たので、手にした瞬間、あぁこんな書籍があったんだと感激しました。
その後、再就職先の忙しさとコロナ禍でなかなか進められませんでしたが、昨秋再開、週末のべ6日かけてようやく川崎〜箱根を歩いたところです。貴書を手元に、いつかは出身地の三重・四日市までたどりつきたいと思います(第6巻まで購入しました)。
ところで、これから箱根西坂を下り三島へ向かうのですが、藪道と石畳がどうも苦手で困っています。箱根の登りも心細い道があり、心中焦って抜けました。何よりもクマ、イノシシ、ハチ等の遭遇が一番の心配事です。江戸時代なら往来もあったので、もう少し違ったものだったのかなと思います。なんてことないよ、と言いたいところですが、山道の一人歩きはやはり心細いものです。
そんな面でも貴社の調査、編集のご苦労を偲んでおります。なるべく忠実に旧街道を歩きたいと思いつつ、ときどき国道でズルしようかなと悩み始めたオヤジです。こんな根性のない読者ですがこれからもお付き合い頂きたくよろしくお願いいたします。またレポートいたします。
あつお 21.1.11
(FuOH)溝ノ口文教堂本店で、弊社マップに出会っていただき、とても嬉しく存じます。このような形で歩き始められ、お便りをいただくことは、弊社にとって幸運でありがたいことと、感謝感謝申し上げます。
なるべく忠実に旧街道を歩きたいが、薮道・石畳が苦手で、ときどき国道にズルしようかな、とのことですが、国道歩きもまったく問題ありませんし、ズルではないと思っています。
東海道の旧道の特定といっても、伊能忠敬測線の照合と明治の迅速測図による江戸時代末期の旧道特定ですので、時代によって道は変化していて、「正しい旧道」などはありません。現代の国道は、現代の東海道なので、東海道を歩いていることに何も変わりはないと思っています。もちろん、こだわる方が、国道を歩く人を認められない気持ちになるのも分かりますが、弊社では、それぞれの東海道でいいと考えています。
どうぞ、自由にご自分の方法で楽しんでお歩きください。寄り道、脇道も、予期せぬ発見が必ずあって楽しいものです。
ご出身地の三重・四日市までの完歩が楽しみですね。いい旅をお祈りします。