2019年6月15・16日、岐阜県各務原市鵜沼宿で、『ホントに歩く中山道』第5集刊行記念イベントを行いました。一日目は講演と親睦会、2日目は宿と講演内容の地形現地解説でした。「各務原台地14万年の物語」の講演者は、各務原市文化財課課長の西村勝広さんで、16日午後の現地案内は、講演主催者「濃尾・各務原地名文化研究会」会長の可児幸彦さんと西村さんのお二人にしていただくという、贅沢なものでした。
お二人とも工学博士。西村さんは、講演で発表された「各務原台地の歴史的変遷」で工学博士号を取得された考古学者です。博士論文の第1ページに、「地域学」とあります。郷土史、郷土史家というのと、少し違います。
人文科学、社会科学、自然科学などの学際的研究で、「地域の住民自身がその地域を学び、地域づくりに活かす」運動的側面も持つものだと論文に書かれています。
曖昧でなく、非常に確かな現地・現物の前で物語を聞くという、まさに「地域学」との出会いを体験しました。
風人社イベント参加者のみなさんも、同じような思いを持たれたことと思います。それでぜひ、(たとえ現地でなくても)、次回も開催したいな、と思っています。このフォーラム参加者と、直接お目にかかれるのを楽しみにしております。
FhuOH 19.6.22