
| 区分 | 東京/地図 |
| タイトル | 『カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩』 |
| サブ | |
| 著者 | 竹内正浩 |
| 出版社 | 中央公論新社(中公新書) |
| 出版年 | 2011年9月25日発行 |
| ページ数 | 183ページ |
| 判型 | 新書判 並製本 |
| 価格(本体) | 940円 |
| 記録者 | (し) |
【概要】
著者はJTB『旅』の編集者で、退社後は、地図や近代史の研究をライフワークとしてきた。
一般に東京の歴史散歩ガイドは、開発された都心に残る江戸情緒を楽しむ、というような狙いのものが多いが、本書の目的は「何の案内板もなく、忘れさられたようにたたずむモノのもつ輝きや、一見何の変哲もない町からにじみ出る魅力」を求めて、東京の近代化を支えた知られざる遺構を探訪することにある。
その遺構とは、近代的測量の誕生を示す水準点や三角点・水道道路や給水塔・幻の複々線計画が偲ばれる架橋・首都高の未成線や休止線・住宅開発地や軍事施設、競馬場などの周域をあらわす道路などである。
あとがきで著者は、最近の、案内標識だらけで説明過剰な風潮が、自分で考える面白さを奪い、お仕着せの歴史観の押しつけになっていると苦言を呈している。
確かに、街道歩きや古道散歩の際、出会った風景と共に説明板をスマホで写し、収穫があったと満足してしまう傾向はおおいにあるし、案内板や説明板が増えるのは、史跡や文化財が大事にされる「良いこと」だと単純に思ってきた。
自宅や勤務先の周辺にあるもの、ふと目にするものについて、常に好奇心を持ち、自分なりに情報を探そうとする努力も必要なのだと教えられた。


