『六十里越街道』伊東孝博
区分街道/出羽三山
タイトル『六十里越街道』
サブ
著者伊東孝博
出版社無明舎出版(秋田市)
出版年2008年3月30日発行
ページ数132ページ
判型A5判 並製本
価格(本体)1600円
記録者(し)


【概要】
六十里越街道は、羽州街道の山形城下から日本海側へ、寒河江を経由して鶴岡に至る街道で、先に紹介した三省堂『日本の街道ハンドブック』にも記載されている道の一つである。
内陸の山形盆地と庄内平野海岸部を結ぶ道として、最上川の舟運と並び、陸路として利用されたが、この道はまた出羽三山参詣の道・信仰の道としての役割が大きかった。

戦国時代には、庄内の覇権を争う山形の最上氏vs越後の上杉氏、「東北の関ヶ原戦」における上杉景勝らの進軍の道としても使われ、戊辰戦争では、徳川慶喜と新政府軍との間で苦悩する奥羽諸藩の藩士たちも歩いた。
芭蕉と曽良も出羽三山めぐりをしたようだが、『奥の細道』には詳細が記されていないため、実際の行程が今も謎となっているらしい。斎藤茂吉が何度も家族連れで三山に詣でたという話も興味深い。
六十里越街道の全行程と出羽三山の解説に加え、山県〜鶴岡のメインルート以外から出羽三山をめざす道(大山街道でいうと『キャーッ!大山街道!!』にあたるもの?)や、細かい脇道・古道についても記されている。

昭和後半のモータリゼーション加速により、六十里越街道は荒廃に向かうが、1997年、「山形県歴史の道『六十里越街道』を記録する会」が発足、旧道復活と史跡保存に向けての活動が始まった。本書もその流れの中で発行されたもので、五街道やメジャーな街道の他にも、数多い歴史の道が存在することを教えてくれる。

巻末に「六十里越街道と出羽三山」関連略年表と周辺の宿泊施設リスト、キリトリ街道マップ付

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