「更新日記」に記しました通り、本書『誰も知らない丹沢』の再校という大きな節目を無事通過しました。8合目胸突き八丁ですが、頂上はすぐそこでもあります。
頂上間際がすごい急登(仕事量の多さと短距離で急高度をかせぐこと)ということはよくありますよね。
再校は、台割の最終決定(総ページ)に合わせて、全てのページが揃っていなければなりません。扉、扉裏、目次、コラム、参考図……。本文だけでも本は出来上がらず、これらの細部がまとまったときに、書籍の構成力が姿を現します。
作りながら「いい本になったなあ」とこの段階で自然に思えてくればしめたものです。もう、頂上の素晴らしい展望の直前に来ているので、どんな厳しい急登でも、それは楽しいものです。
結局、書き下ろしコラム2見開き(4ページ)が入り、章扉の工夫もバージョンアップします。
再校の校正では、表記、誤字脱字、照合関係、レイアウトデザインと、仕上げのための化粧作業です。再校で一挙に付したルビは、実はなかなか手強く、特に地名は諸説もありますので、判断に苦しむものもあります。
ところで、奥付の発行日のところは、再校ゲラでは一応2006年1月1日としました。たくさんの本を作ってきて、それも年末年始に発行する場合もほぼ毎年(他社の下請け刊行本も含む)ありながら、1月1日と付けることはほとんどありません。取次が年末年始休業なので、年内配本か新年初荷配本なのかのどちらかになるので、元旦は休業中で付けにくいのです。ふと思ったのは、本書は1月1日にしてみようかということです。
来年年初の書店配本を予定しています(それでも年始休業のため実際の配本は15日くらいになってしまいます)。本書の現物はもしかしたら年内に仕上がるかもしれないので、その場合は、予約者には発売に先立って年内に発送いたします(そうなるといいナ)。お正月にゆっくり読んでもらうことができるかもしれません。スケジュールの決定は、たぶん今週中ですので、しばらくお待ち下さい。
予約者通信第5号を送信しました。もし、不着の場合は、お手数ながらご一報下さい。