8/17/06

風人社トップ 大山街道編集日誌

咳止め地蔵(せきどめじぞう)
伊勢原市下糟屋(市米橋交差点そば)

2006年5月4日(木)訪問
2006年8月15日(火)訪問

 先日(2006年3月26日)に歩いた白金地蔵−成瀬小学校−歌川橋−T字路右折(ここから糟屋宿)−普済寺−高部屋神社−下糟屋交差点−東海大学医学部付属病院南側−せきどめ地蔵まで行くのに、別の旧大山街道のルートがあることがウォークマップに記されているので(中平さんによると大山街道の抜け道)、今回はこちらを通ってみました(地図がないとなんのことかさっぱりわからないと思います。なるべく早く作成したいと思っています)

246を石田交差点で左折すると、大きな農家風の家が何軒かありました。太陽の光は朝日ではなく西日

 国道246号線を石田交差点(伊勢原市)で左折し、小田急線に沿うように南西に向かい、その道をT字の交差点にぶつかるまで行き、前回はここを左折しましたが、右折します。左折すると糟屋宿を通るのですが、旧道はその北側を通っており、東海大学病院の北を通り、せきどめ地蔵で本道と合流します。

高架が246号。右が渋谷、左が沼津。くぐったらすぐ車がいるあたりを左折します。

 この前通ったとき、ちょうど石田交差点を曲がり、小田急線にいちばん近づく地点から(近づいた後はV字に離れていく)牛のにおいがするなあと思っていました。今回、旧道を通ってみてその理由がわかりました。風上に当たる旧道沿いに牧場が数軒あり、牛舎の中には牛がいました。

たい肥のためと思われるトラクター。木に覆われているのが牛舎です。

この辺りは牧場がけっこうある。見えるのは牛の尻

 せきどめ地蔵には着いたものの、どうも地図とは違う道を通ってしまったみたいなので、ここから反対に戻ってみようと、あたりをうろうろしていたら、近所に住んでいる初老男性が「どこへ行かれるんですか」と(怪しんで?夕方だったし)声をかけてくれました。道に迷っていることはそうなのですが、なんと説明してよいかわからず、咄嗟に「咳止め地蔵が・・」と答えると、「すぐそこですよ」と指さし、「本当は明日来ればよかったのに。明日はお地蔵さまの前で宴会をするんです」と教えてくれました。

咳止め地蔵ののぼりが見えてホッとしました。隣の川は渋田川です

 毎年5月5日がせきどめ地蔵の例祭で、下糟屋の人たちが40人ぐらい集まり(あまり広い場所ではないのですごい人口密度と思う)、糟屋宿にある普済寺のお坊さんが来てお経をあげるのだそうです。そのあと、その前で(?)会食するのですが、お赤飯は近くのお店からとって、あとはそれぞれが持ち寄った料理と、お酒はお賽銭をあげているので、そこの酒屋さんが・・(せきどめ地蔵のお札を売っているところと思われます)、と言っていました。
 そのおじいさんは自分の奥さんがここの土地の人なので、もっと詳しいのだけど、お願い事をするのに泥団子をせきどめ地蔵さんにあげると言っていました。あとでウォークマップを見ると、<「咳の病気が治った時は本当のお米の団子をお供えします」とお祈りし、治ったときは本物の団子を持ってお礼参りした>とあり、このことだなと感慨深くなりました。

咳止め地蔵様

 2006年8月15日、まだ踏破していない大山街道の区間「市米橋〜阿夫利神社下社」を歩きました。せっかく近くまで来たので、茱萸田(ぐみだ)酒店で咳止め地蔵のお札を買わなくては、と思って向かいました。
茱萸田酒店
 「お気持ちで」とのことでしたので、200円お渡ししました。けっこうお求めにいらっしゃる方がいるそうです。
咳止め地蔵様のお札