11/22/07

風人社トップ 大山街道編集日誌

iTSCOMさんの取材

2007年10月23日(火)

 11月1日(木)にケーブルテレビiTSCOMさんに中平さんが生出演されることは先日お伝えしました。「いっつ365」の30分の番組中、7〜8分、中平さんが出られるのですが、その中で大山街道の映像を流すそうです。先週10月23日に、そのロケがあり、幸運にも同行させていただくことができました。中平さんは、カメラの前で話さなくてはならないし、カメラマンの方やディレクターの方はそれぞれの仕事で大変な中、私だけが気楽な立場でした。

 ケーブルテレビiTSCOMさんの放送エリアは、国道246を中心に、広がっていて、つまり、まさに大山街道が通っている地域です。

大坂。登ってくる人を撮影中。中平さんの後ろ姿からは緊張気味なのが伝わってきます(右)


大坂入口

 23日に訪れたのは、
・大坂(目黒区青葉台)
・中里通り(世田谷区三軒茶屋・上馬)
・二子の渡し碑(世田谷区玉川)
・大山街道ふるさと館・二ヶ領用水(川崎市高津区溝口)
・うとう坂・血流れ坂(横浜市都筑区牛久保町)
・不動滝(横浜市都筑区中川)
・荏田宿・荏田下宿庚申塔(横浜市青葉区荏田町)
 です。

中里通り入り口付近の氷屋さん。中平さんは、中里通りは一回通るとまた戻ってくるというほどのお気に入りの場所だそうです。
この氷屋さんの建物は関東大震災後に建てられ約80年前ぐらいのもので、氷屋さん自体は4〜50年続けていられるそうです。よく見ると、隣の建物もレトロっぽいです。氷屋さんではやきいもも売っています。↓

 これらの地点の風景を撮影し、中平さんのコメントも撮っていました。
 上記の場所は、歴史的ポイント、街道の面影が残る場所、面白いポイント(有名・無名にこだわらず)という観点で中平さんが選んだものです。

 11月1日の放送当日は、中平さんとキャスターの方が話している間あいだに、23日の映像を流すそうです。

「地図を見ながら歩いてください」の指示に、中里通りを歩く中平さん。この通りは、昔ながらの風情を残すお店がたくさんありました。

 撮影に同行させていただいてびっくりしたのは、一つの地点を撮影するのにもかなりの時間をかけ、大切に撮影されていることでした。私が『ホントに歩く大山街道』の編集のために歩いていた時は、写真を撮るのであっても5分もかからなかったと思います。ところが、大坂で45分、中里通りが50分、二子の渡し碑10分、溝口15分、うとう坂・血流れ坂は車で通過、不動滝が20分でした。同じ場所に長い時間いると、いろんなものが見えてきて、「こんなものもあったんだ」という新発見をたくさんさせていただきました。



多摩川沿いにある二子の渡しの碑。福祉作業所の前にあります。下の写真にあるゴミ箱を撮影のために移動し、終わるとまた戻していました。さすがです。

 上記の時間のほかに、車での移動、駐車場を探したり、機材の準備などがかかります。実際には30分以上撮影しても、30秒も使わない場合もあると聞きました。テレビというのは非常に手のかかる多くの過程を経て作られており、もっと真剣に見ないといけないのかもしれません。


溝口の大石橋。二ヶ領用水に下りて撮影していました。
 9月に参加させていただいた「大山みちの会」さんの大山街道を歩くイベントもそうですが、それぞれに大山街道の見方、とらえ方があって、非常に面白いと思います。今回のiTSCOMさんの場合は、情報を伝えるプロの方ですので、とても勉強になりました。ありがとうございました。
 11月1日が楽しみです。

車で牛久保の皆川園さんの横の細い道を通過。

荏田志下宿庚申塔。橋爪さんの話に答える形で中平さんのコメントを収録していました。

上:16時前に撮影終了。たまプラーザにあるイッツコムさんの前で解散となりました。
左:カメラマンの金井さんが使っている三脚は、ドイツ製で、以前は機関銃を作っていた会社だそうです。カメラの回転部分をスムーズする技術は軍事技術なんです、と橋爪さんが教えて下さいました。
この日は暖かかったことと、撮影ポイントが自然豊かな場所が多かったこともあり、蚊がたくさんいました。金井さんは撮影中じっとしているので、たくさん刺されて大変そうでした。