5/31/06

風人社トップ 大山街道編集日誌

鮎煎餅(あゆせんべい)
厚木市銘菓

2006年5月4日(木)訪問

 大山街道は鮎が江戸に運ばれる道でもありました。特に相模川の鮎は美味だったらしく、魚が新鮮なうちに届けるために、夜、厚木を出発して早朝に江戸に着く便があったそうです。
 中平さんによると、相模川は、河口湖と山中湖が源流です。水がとてもきれいで、昔から鮎が多く穫れ、「鮎川」とも呼ばれていたそうです。相模川の西側に小鮎川(地図で追っていったら宮ヶ瀬湖の近くまで遡っていました)という川もあり、相模川に流れ込んでいます。
 その名残でしょうか、厚木では鮎にちなんだお菓子が売られていました。

厚木市内の大山街道にある商店街で見かけた看板。お菓子やさんなのかパン屋さんなのか?

 多摩川でも昔は鮎がよく穫れ、やはり江戸に運ばれていたようです。溝の口にある宗隆寺の幼稚園のバスは「あゆ号」だし、高津交差点の付近にはあゆせんべいを売る店が今でもあります(はずです)。
 こちらのお店は、看板が出ていないので、一見、お店かどうか分からない玄人向けの店構えですが、中平さんは購入したことがあるそうです。私は何度か、開いているかな、と店の前を通ってみたのですが、カーテンが閉まっていて営業しているようには思えない場合ばかりで、残念ながらまだ購入することが出来ないでいます。

高津交差点近くの鮎煎餅屋さん(中央)2006年5月28日。

 小田急線本厚木駅の駅ビル(ミロード)地下に鮎煎餅などの鮎関連のお菓子を売っているお店を、以前、トイレを利用した際に知りました。
 4月5日に鶴間〜伊勢原を歩いた際、前から気になっていた鮎煎餅を買おうと寄りました(本厚木から愛甲石田までは電車を利用したので)。
 菊屋政房さんというお店です。お店の人によると、けっこう日持ちがするとのことです(包装もしっかりしてるし)。

 下に写真を示しました。

5袋(1袋=5枚)入り箱詰


鮎煎餅

体長13.5センチ、厚さ4ミリ。瓦煎餅みたいな感じでおいしいです。ばら売りはない。側線まで入っていてなかなかリアルです。


焼あゆ

どらやきの皮で牛皮をくるんでいる。ばら売りあり。


鮎最中

ゆず餡が入っている。「厚木名産」の印が押してある。ばら売りあり。

おまけ

新潟の友人から「あゆカップ」という日本酒をおみやげにもらいました。

アルコール度数15度以上16度未満。妙高市の鮎正宗酒造株式会社の製品です。

日本酒と鮎の関係がいまいちわかりませんが、あゆの絵もなかなかかわいらしい。味はさっぱりしてて少し甘めでした。