5/16/13

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写真集発行計画のお知らせ

『道しるべは招くよ! 西丹沢のアートなハイキング』(仮題) 

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 写真集発行計画のお知らせ
『道しるべは招くよ! 西丹沢のアートなハイキング』

 三宅さんの文章にある「2011年11月4日」以来、岩田さんの裁判の成り行きを三宅さんと一緒に見守ってきました。このたびの写真展「みちしるべ 岩田たに泉さんの道標」が開催されましたこと、大変嬉しく、ご成功をお祈り申しあげております。ご来場いただきましたみなさま方には、厚く御礼申しあげます。
 準備期間中に、三宅さんから案内書づくりのご相談を受けました。カタログのようなものを作ることを考えるなら、いっそ市販単行本の写真集を刊行できないだろうか、とふと思い浮かんでしまったのでした。
 その本は、三宅さんの写真作品集であると同時に、道標の作者、岩田泉さんの道標作品集でもあるわけです。企画を思い浮かべていると、いつものことながら、どんどん欲が出てまいります。「岩田さんの道標に導かれて、西丹沢の美しい山稜を歩いてみませんか」と、みなさまをお誘いしたくもなりました。それで本書のタイトルは、『道しるべは招くよ!』が、ぴったりとなりました。
 三宅さんの写真集を鑑賞して楽しんだあと、岩田さんの道標一つ一つに出会いながら静かな山道を歩く、アートなハイキングのガイド本にもしたいと思いました。
 ご存知の通り、西丹沢・湯船山稜は、以前はハイカーにもあまりよく知られていませんでした。アプローチも悪くて、訪れる人も多くありませんでした。しだいに、訪れた人の間で岩田さんの道標が話題になると、少しずつ訪れるハイカーが増えてきました。岩田さんの道標は、ハイカーの安全に寄与するだけでなく、この山中を歩く楽しみの一つにもなりました。
 それがどうしたことなのか、それほど山域の紹介や訪問者誘致に貢献した岩田さんは、町から表彰されても不思議ではないはずなのに、逆に、懲役刑という懲罰を求められることになりました。
 ポレポレ坐で、岩田さん、三宅さんと3人で、下見と打ち合わせをする予定だった日の前日に刑事裁判判決があり、岩田さんは収監されたと弁護士さんからお電話がありました。執行猶予までは信じていましたのに。
 判決では、刑事裁判も民事裁判もともに敗訴になりました(民事の罰金は確定。刑事裁判は、現在東京高裁に控訴、保釈中)。控訴審で執行猶予がつかないと、岩田さんは1年以上も刑務所に入らねばなりません。

 この企画の写真集&ガイドブックは、岩田さんの裁判中の「犯罪容疑」とは直接関係するものではありません。道標のあり方や役割、道標の表現性や芸術性、公益性など、さらに文化的価値に関して、今、裁判によって決められようとしている岩田さんのマイナス評価に対して、三宅さんの素晴らしい写真作品群によって、次元を別にした実態の記録になるものです。岩田さんと三宅さんの共作です。
 直接裁判に関係なくても、本書の出版意義が、今後の成り行きに好影響がありますよう、祈らざるを得ません。
 企画は現在まだアイディアだけのものです。それなのに、展覧会にご来場のみなさまに、この企画のお知らせをし、「もし出版されたなら」という曖昧な状況での「ご予約」を募集することにいたしました。
 ご予約書のメッセージを本に反映したいし、何より出版の実現化への背中押しを率直にお願いしたいとも思いました。本書の内容も体裁も価格も仮のものですが、多くの方のご賛同がありますようにと切に祈ってやみません。

山岳写真家:三宅岳+道標制作者:岩田たに泉
A5変形判(180×148センチ)並製本/112頁(カラー56頁)
予価:本体1800円+税
発行予定日未定
発行:風人社

<収載予定コース>
◇籠坂峠〜立山〜浅間神社◇立山〜三国山〜鉄砲木ノ頭◇三国山〜湯船山〜世附峠
◇世附峠〜不老山〜生土   矢倉岳、金時山ほか

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