●2008年12月25日(木)
 今日は、取次のトーハンへ納品と、返品の引き取りに行きました。前回行ったのが10月で、2か月で120冊ぐらい、段ボール2箱分ありました。
 返品のおじさんたちが持ってきてくれたパレットの中の本(『ホントに歩く大山街道』を見て「だいせんだろ」「おおやまじゃないの?」「だいせん、だいせん」と口々に言い合っていたので、「おおやま、おおやま」と叫びました。かなり長く返品引き取りにうかがっていますが、本のことが話題(とまではいかないが)になったのは初めてで感激でした。それにしても、大山は「だいせん」が優勢なのだと改めて実感しました。しかし、その後おじさんたちは「大山詣でしょ」「ああ、落語の」と話しを続けていたので、ちょっと嬉しくなりました。

 だらしがないので風邪を引いてしまい、鼻が詰まっています。ただ、セールス電話には効果があり、与太者が話しているように聞こえるのか、向こうから「いいです」と早めに電話を切ってもらえます。(こ)


●2008年12月22日(月)
 12月も残すところあと9日となりました。
 19日(金)に、5月からとりかかっていました女子栄養大学さんの『時計栄養学』の入稿をしました。結構不備があり、いろいろご迷惑をおかけしてしまい申し訳なく思っています。印刷所からの校正は年明けになるそうです。良い本になるよう頑張ります。

 先週の12月15、16日、400年の歴史を誇る世田谷のボロ市がありました。昨年に引き続き、今年も池尻の大山みちの会さんのブースで未知の道シリーズを販売させていただきました。今年は月・火と平日開催だったので昨年の土・日開催に比べお客さんも少なかったのと(実際はよくわかりません)、販売担当のメンバーが少なかったせいもあり、全体的な売り上げも減少な感じがしました(不景気?の影響も)。


平日の午前中とはいえ、やはりすごい人出でした。これは、ちょうど地元の中学生の鼓笛パレードがあった時です。
 私自身も、朝の準備と夕方の片づけの手伝い程度でしたが、『ホントに歩く大山街道』5冊、『大山北尾根・支尾根』3冊の販売は大健闘で、みちの会の方の御奮闘に感謝です。来年の1月15、16日もボロ市開催しております。ご興味のある方は是非ご来場下さい。(みちの会のブースの場所は、世田谷駅前交差点角、最寄り駅は東急世田谷線上町駅か世田谷駅です)世田谷区のボロ市案内→http://www.city.setagaya.tokyo.jp/040/d00008933.html
ブースには大山のきゃらぶき屋・大津屋のおかみさんも立たれました。さすがプロの接客は違います。

 先々週、東京造形大学さんから研究報の原稿が届きました。この時期恒例の仕事で(ありがとうございます)年末になったことを感じます。
 会社の年賀状のラフは昨日でき、例年よりほんの少しだけ早いような気がしますが、気を抜くとあっという間に時間が過ぎ去るので気を付けたいと思います。風邪やインフルエンザが流行っているようですので、皆様、どうぞご自愛下さい。(こ)


●2008年12月12日(金)
 
山岳雑誌「岳人」(2008年10月号)に記事を書かせていただいたことは、すでに記しました。(別ページに転載させていただきました→こちら 「岳人」本誌も、ぜひお買い求め下さい→岳人

 この記事の反響が、予想を超えてありました。こういう記事は多くの人に読んではもらえるけれど、読んですぐにそこへ行く人など、自分のことを考えても、まずめったにいるはずがないと、実は思っていました。
 でも結果は、記事以前に比してかなり多くの人が訪れたようです。それも、あまり日をおかずに。
 ヨモギ尾根を管理しているのはBOSCOキャンプ場で、付近一帯は諸戸土地の所有地です。いつもは、整備された、標識のある登山道しか歩いていない人もここを訪れました。その人たちは、いつも、道は公道と思っている人がほとんどで、山の中全体が私有地であることを考えません。そのために、林業の作業地やキャンプ場の管理地を通過させてもらっている意識もなく、地権者・管理者にさまざまなご迷惑(ゴミ、トイレ、けが・・・)を及ぼしていても、その認識が少ないのです。
 そういう私も、地図に登山道の記載のないいわゆるバリエーションルートを歩くまでは、そんなことを考えませんでした、地図に記された登山道でも、ときどき登山口や下山した所が民家の畑や庭だったりして、そのときだけ、「ここは私有地なんだ」と、通過に気が引ける思いをしたことがありました。
 記事を書いた者としては、地権者に迷惑が及んでいる話を耳にしますと、とても辛い思いがします。「本音は、あまり行ってほしくなかった」なんて言えば、「それなら書くな!」と叱られるに決まっていますが、「知ってもらいたい思い」と「知られたくない思い」のアンビバレンツということを、記事文末に付記したとおりです。
 読む人がそのことを理解してくださって、「知る人ぞ知る」静かな尾根として、大事に楽しませていただけるような認識を持たれて、それが良い結果が出るようにと、今は、祈っています。
 もし、偶然この文をお読みくださった方が、ヨモギ尾根を訪ねられることがありましたら、上記のようなのことを思い起こしてくだされば嬉しいのですが。この尾根を私たちがずっと歩き続けられるように、私たちがまずマナーを守ることは当然のこととして、もっと発展的な何かができないかと考えております。
 ご意見、アイディアをいただければありがたいです。(お)


●2008年12月5日(金)
 
12/1(月)、女子栄養大学出版部の仕事、『時計栄養学』の再校ゲラを出しました。先月半ばから戻り始めた著者校ゲラの修正・校正作業が断続的に続いていて、ひとまずホッといたしました(B5版で文字量がけっこう多いのと専門的な内容で、理系が苦手な私はなかなか苦労しました)。
 朝きちんと起きて、朝ご飯を食べる「早寝早起き朝ご飯」、「規則正しい生活が健康には不可欠」、昔から常識のように言われていたことですが、本書はこの当たり前のことを分子生物学レベルで科学的に説明しています。近年「時計遺伝子」というものが体内に存在することが分かってきたそうです。面白いのは、栄養素の吸収も1日の中でリズムがあり、いつ、何を食べれば効果的か、薬もいつ投薬するのがいちばん効くかなどの研究もされているそうです。

 11月19日と22日に、伊勢原市大山町で宿坊「おおすみ山荘」を営んでいる佐藤大住先導師のお話を聞く機会がありました。佐藤さんは、鎌倉時代から続く大山でも最も古い宿坊の第37代目の先導師さんです。→つづきはこちら

 22日、大山に行った帰りに文教堂伊勢原とうきゅう店さんに寄りました。『大山北尾根・支尾根』は発売から4か月が経ちましたが、超好待遇展示を続けて下さっており、「ほんと、すみません」と頭が下がります。また、エスカレータ横の展示(開店以来ずっと未知の道シリーズを展示して下さっています)がグレードアップしていました。ここまでして下さっているから当然の結果なのかもしれませんが、継続的に未知の道シリーズの販売は伸びています。ありがとうございます。


ロングセラー、ベストセラーなどの有難い単語が書かれたPOPとともに展示されていました。

 追伸:昨日12/4、ホームページに載せるのに『続鍋のなかの解剖学』の「渋い話」を読み直しましたら、自分の会社の本ながら、いい文章だなあと感動しました。(こ)
●2008年12月4日(木)

 去る11月26日に大山道諸道の現地調査第3回目を行いました。1回目、戸塚駅からの柏尾道では長後駅まで歩きました。第2回目は、聖蹟桜ヶ丘から横浜線の古淵駅まで、そして、第3回目は第1回の柏尾道の続きで、長後から歩き、結局その日は相模川の戸沢橋までの現地調査を終えました。

 その途中で、ギンナンの実が一面に落ちていて、もし大きなスコップを持っていれば、すぐにザック一杯になってしまうほどです。私たちはスーパーのレジの小袋に入れて持ち帰り、会社でよく洗って乾かしました。それを焼くととても香ばしく、実は甘くておいしいです。
 このような秋の自然の産物を収穫するということは、私の今までの生活にはなかったことで、とても感動しています。
藤沢市用田近くの公園?で。そばにお地蔵さんやお稲荷さんもありました

むいたもの

 
 ところで、ギンナンの果肉のにおいは強烈で、見た目はまるで梅干しの果肉のようでありながらも、それを食することはできません。そのことに関して、弊社の発行本『続鍋のなかの解剖学』に藤田恒夫先生の非常に興味深い文章がありますので、読んでみて下さい→こちら。ついでに本書の宣伝をしておきます。本書には、こんな面白いエピソードが満載されていますので、科学の話題が好きな方だったら、絶対、本書の内容に興奮されると思います。
 このご案内でご購入して下さる方は、info@fujinsha.co.jpにメールを下さい。本年末まで1割引でおわけします。また、もし別のところでご購入された時は、お便りをお待ちしております。(お)
●2008年11月17日(月)
トラックが渋滞している道は多摩沿線道路。多摩川のブルーと、多摩川緑地の緑、青空と山々が見え、二子玉川の駅からは、とてもよい眺めです(08/11/13木曜日)
 雨続きだった先週、久しぶりに晴れた朝、出勤途中の東急田園都市線二子玉川駅から富士山と大山(写真左の山)がはっきり見えました。丹沢山塊の後ろに見える富士山は真っ白で、冬が近づいていることを実感します。これから空気が澄んでくるので、二子玉川からの景色が楽しみです。

 昨日(11/16)の神奈川新聞の「かながわの本」欄で『大山北尾根・支尾根』が紹介されました。未知の道シリーズの既刊2冊、『誰も知らない丹沢』『ホントに歩く大山街道』とご紹介頂いていたので、やはり、この欄で紹介して頂けるのは嬉しいのと同時に、ホッとしております。ありがとうございました。→こちら(こ)
●2008年11月5日(水)
 もう11月になりました。
 10月からよくわからないうちに毎日が終わり、できてないこともたくさん増えていて、どう処理していけばよいのか途方に暮れています。
 下請けの編集・組版の仕事は、ほぼ、難関だった著者校を出校し終わり、一安心ですが、今日から台割など本の形に向けての作業に入ります。

 大河原久子さんの『Color Atlas for Bio-artificial endocrine pancreas』、やっとホームページにアップしました。

 「山と渓谷」11月号に『大山北尾根・支尾根』が紹介されました。ありがとうございます。→こちら(こ)


●2008年10月21日(火)
 全ページ英文の医学の学術書・『Color Atlas for Bio-artificial endocrine pancreas』(大河原久子著)が10月8日、出来上がりました。本文の図版もカラフルで、おかげさまで美しい本になりました。大河原先生はじめ関係者のみなさま、どうもありがとうございました。納品時にトラブルがあり、まだ全冊納品になってないのですが、本日、本書の見本出しに取次に行ってきました。
 本書は、新刊配本はしないので、見本出しは書店でも購入できるようデータ登録の手続きです。配本の時とは違って超短時間で終わりました。日販の場合は「データ登録ですか、ご苦労様でーす」と、本を渡し、伝票に受領印をもらって終了、30秒でした。トーハンは2分ぐらいでした。いつもなら「配本希望部数は?」「製本所はどこですか?」「何の棚ですか」など様々な質問事項があったり、こちらもつたないアピールをしますし、また、仕入担当者がパソコンにデータ入力をしたりして、最低でも5分ぐらいはかかります。トーハンは担当者が決まっているため、データ登録の本でも、本を開いて中を見てくれて「英文の専門書ですね」などと話したため、ちょっと長くなりました。銀行のように番号札を取り、空いたブースにランダムに座る日販は効率的ですが、なかなか難しいですね。

 10月15日発売の「新ハイキング」08年11月で『大山北尾根・支尾根』が紹介されました。本書のポイントをよく捉えてご紹介下さった嬉しい記事です。→こちら

 「國學院大學学報」に『ホントに歩く大山街道』が紹介されました、と著者の中平さんが新聞を送って下さいました。図書館事務課主査の岩田百郎さんが書いて下さった記事ですが、こちらも熱のこもったとてもよい紹介文で、本書を非常によく読んで下さっている上、大山街道が好きなのだろうなという感じが伝わってきます。岩田さんは大山みちの会の会員さんでもあり、大変お世話になっている方です。→こちら

 長くなって恐縮ですが、10月18、19日の土日に八ヶ岳の天狗岳に行ってきました。所属する山岳会の行事で、40人という大人数での登山でした。晴天に恵まれ、なかなか上れない高所からの眺めや、黄葉を楽しみました。

後方が西天狗岳(2645.8m)、手前が東天狗岳
 日曜日の夜、帰宅し、いつもなら放っておくのに、リフレッシュしてきちんとしなければと思ったためか、すぐに汚れ物の洗濯をしました。ところが、洗濯が終わり、洗濯機の蓋をあけると紙の細かい破片が散乱しているのが見えました。「ティッシュかな? レシートかな?」と思っていたら、登山ズボンのポケットに入れっぱなしだった記録を書いたメモ帳でした。付着した紙片を取り除いたりして、洗濯はかえって余計に時間がかかりました。(こ)
左:会社に届いた郵便物に貼られていた切手。上から切手の動物を音読みしたふりがなをふってみました。右:洗濯機の底から出てきたメモ帳の残骸。これを見た瞬間、左の切手、自分にぴったりだと思い浮かびました。すみません、バカなものをアップして。

●2008年10月3日(金)
 9/25(木)「東京新聞新聞ショッパー」(厚木版)、9/26「伊勢原タイム」で『大山北尾根・支尾根』が紹介されました。どちらも内容がよく伝わる、とてもよい記事です。ありがとうございます。「伊勢原タイム」は、先月に続き2回目です!→こちら

 9/25発売の「暮しの手帖」10-11月号の「私の読んだ本」というコーナーに『市場の風景』が出ています。中原さんという方が投稿してくださったのですが、とても素敵な感想文です。→こちら

 9/30に、300頁超の本を校了しました。先週校了した医学書もあり、来週、再来週は嬉しい出来上がりラッシュです。

 9/29(月)に新刊企画の現地調査、雨の中行きました。面白いです。

 9月末から急に寒くなりましたが、昨日はとてもよく晴れていたため、「今日は暑くなる」と思いこみ、半袖で家を出て失敗しました。電車の中の人はスーツや上着を着て、みんな秋の装いをしていました。6月頃に中途半端に行った衣替えを、また出すのかと思うと、しかもクリーニングに出してないのもあったし、憂鬱です。
 上記の「暮しの手帖」の中に「冬じたく手帖」という特集があり、おばあちゃんの知恵袋のようなアドバイスが60項目書かれています。どれもなるほどと思わせるよいアイデアで、楽しく読めます。その9番目に「時期を逃しがちな衣替えですが、今年はいつもより早く始めてみましょう」と書いてありました。是非実行したい、と思っています、多分。(こ)