●2008年5月20日(火)
 
会社にも四季があります。4月の新年度になると、年度末納めの下請け仕事が終了して、「さて会社の本業を」と思うのですが、なかなかそうはいきません。決算準備に始まる一連の事務処理(4・5・6月)が続き、本業に専念などとても困難で、私にはちょっといやな季節なのです。税金などの出費も多いですし……。
 しかし、やっといちばん大きな決算処理が、無事終わりそうです。みなさまのお陰様で、20周年の今年は、去年よりもかなりいい数字になりました。事務処理のほうはまだ他にもあって、あと1か月も続きます。
 編集作業は、3冊の同時進行です。それぞれの作業日程も考えています。こちらの仕事は、どんどん進んでいけば、気分もよくなって、楽しい限りです。本が出来上がっていく、嬉しい季節を早く迎えたい。(お)

●2008年5月8日(木)
 
普通の週明けの月曜日でさえ、雑務処理の仕事がいっぱいなので、連休明けはさぞかしとおびえていましたら、まあ、いつも通りの仕事の山盛り状態で、何とか・・・、という調子です。みなさまの連休はいかがでしたか? 変な天気でしたが、最終日の6日は、神奈川県では、さわやかないい天気でした。
 5月4日は、早朝から「栄養・食糧学会」のシンポジウムを取材しました。時計遺伝子がテーマで、とても興味深いものがありました。
 7日、嬉しい郵便物がたくさん。一枚地図の申し込みもたくさんありました。そして、すでに受け取られた方からのアドバイスが嬉しい。次のバージョンは、がーんとよくなるに違いありません。専門家からの、専門的アドバイスもいただいています。
 地図と言えば、もう売り切れと思い違いして、問い合わせもさぼっていた、景図工房さんの「丹沢・道志山系図」の実物を初めて手にして、そのすばらしさにびっくりです。さすが、ですね。
 地名などについて、ぜひ、お教えいただこうと思っています。よろしくお願いします。
 さらにびっくりは、ちょっと、もしや幸運だったら・・・、ぐらいの厚かましいお願いをしておいた、「俺の山紀行」のMKさんの踏破ルートを、わが一枚地図にびっしりと書き込んだ地図が送られてきたのです。凄いな、まったく。今は、ただ見入るばかりです。
 『大山北尾根・支尾根』、7月中の発行を決定し、5月中に新原稿(主に取材ページに関して)を終了し、6月中の突貫作業に入ります。s−okさんは、しっかり執筆も校正もやられていて、責任は全てわが編集部にあります。さて、楽しんで、仕上げていきましょう。(お)
●2008年5月3日(土)

 ←今朝、通勤途中に三軒茶屋のケンタッキーで見ました。こどもの日モードのカーネルおじさんです。ちょっとびっくりしましたが、お店の方が楽しそうにディスプレー用の作業をしている姿が目に浮かび、嬉しくなりました。

 ディスプレーといえば、先週、文教堂伊勢原とうきゅう店さんに未知の道シリーズ3『大山北尾根・支尾根』のディスプレーの相談に行きました。現在でも、かなりのスペースを使って宣伝・展示してくださっているのですが、試作版地図も展示してもっと大々的に(?)展示してくださるというのです。弊社のような小出版社にはなかなかない機会で、本当に嬉しく有難く思っております。現在、準備作業中です。

 30日に出ました「産経新聞」の記事の影響で、未知の道シリーズの注文をいただいてき、こちらもありがたいです。昨日は「通り道だから」と、直接弊社に寄られた書店様もいらっしゃいました。

 3月に導入したMacPro、ようやく慣れました。OSは、Leopardというもので、今までのものとちがい、デスクトップにファイルが散乱しません。これにだらしのない私はなかなか慣れず、敬遠していました。先週から、数種類のファイルから画像やテキストを取り込み、1冊の本に組版する仕事をしました。すると、このOSの威力が存分に発揮され、大好きになりました。しかし、油断するとデスクトップが散らかるので気を付けるようにと注意を受けました。
 まとまった作業をすると、繰り返し同じ動作をするので、非常によい勉強になります。(こ)

↑作業スペースがたくさんあり、非常に便利です。区画をクリックするとそこで作業が出来ます。自分の好みに合わせてこの区画は増やせるようです。自分の部屋もこんなふうにできるといいですね。

←キーボード、薄すぎて大丈夫かと思いましたが、入力しやすいです。


●2008年5月1日(木)
 
今年のゴールデンウィークは、真ん中の4日に仕事が入ったために、連泊の春山登山には行けませんでした。仕事、がんばろ。
 昨日の産経新聞文化欄に、未知の道シリーズの紹介記事がでました。発行本には、生まれ持って運の良い本があるものですが、まさにこのシリーズは、いろんな人たちのお力添えで、はつらつと育っております。感謝。
 この記事には、私の名前が出ており、面はゆいを通り越して赤面しますが、これもシリーズへの私の意気込みによる力コブからの跳ねっ返りと、お赦しください。記者の方には、感謝の気持ちでいっぱいです。すでに、新しい読者がこれによって増え始めています。
 この記事の収載で、HPにやっと『大山北尾根・支尾根』のページを作りました。これで、関連情報をお伝えしていけますので、ときどきご覧ください。
 では、充実した黄金週間をお過ごしくださいますように。(お)
●2008年4月22日(火)
 
今日は、降水確率0%なんですって。珍しい。
 「ミクロスコピア」の藤田先生の記事が「日経新聞」4月17日の文化欄に大きく掲載され、その反響が凄いそうです。素晴らしいニュースなので、お知らせします。この雑誌は、もうすぐ100号を迎えるそうです。編集方針などにも、学ばせていただくところが多く、いつも刺激を受けています。
 それに、和田静子さんの『いとしき草花』、植木絢子さん訳の『知られざる科学者 ペッテンコーフェル』、仁木一郎さんの『市場の風景』の出身母体でもあります。ますますのご発展をお祈りしております。

 一枚地図の申し込みが続々と到着していて、いろんな意味で編集部の志気が高まり、とても励みになっています。500部限定なので慌てられた方もおられるようですが、500というのはなかなたいそうな数字で、そんなに急にはなくなりませんので、ゆっくり急いでください。(お)

●2008年4月17日(木)
 
「東丹沢 2万5000分の1 一枚地図」(試作版)が出来上がりました。
 舐めるように見入っては、折ったり畳んだり、耐水効果を確かめたり、一枚をくしゃくしゃにしてしまいました。元図への書き入れは、不備不完全で、まるでわざとのように拙速な作りを残しながら、でも、片面耐水性の高級地図用紙を使用して、4色・1色の本印刷の立派な地図です。
 蛇腹折りたたみは、かなりなコストアップのため、今回は諦めました。ゆくゆくは、完成度を高めて、有料提供(販売品)にしようと考えています。
 弊社創立20周年記念の贈答品を考えたお陰で、この試作品の発行を思いつき、決断できました。つまり、その予算で、今もっともやりたいことができたわけです。
 500部限定。『大山北尾根・支尾根』のご予約者に先着順でさしあげます。品切れで終了します。
 ご希望の方は、「未知の道」シリーズ愛読者登録(ただ、「この欄見た」と、メールくださるだけ)していただくと、「愛読者通信」にて、お申し込み方法をお知らせします。
 本書のチラシは、こちらをご覧ください。
 本書発行は、もうちょっとお待ちください。補足取材をしています(お)

●2008年4月15日(火)
 

 「東丹沢 2万5000分の1 一枚地図」がもうすぐ出来上がります。4月8日の日記に書かれていますように、先週、九段下にある国土地理院関東地方測量部(関東地測)を初めて訪ねました。国土地理院のご担当者はとても親切で助かりました。『誰も知らない丹沢』『ホントに歩く大山街道』のこともご存知でした。

 関東地測は千代田区役所隣の合同庁舎の中にあります。通り(内堀通り)を挟んだ前には、お堀と北の丸公園があります。7日は11時半過ぎにうかがったのですが、皇居清水門から黒いスーツを着た若い男女がたくさん出てきてびっくりしました。多分、武道館で大学か何かの入学式があったのだと思います。歩道にはサークル勧誘の若者がたくさんいました。  先週、不老山に行きました。久しぶりに訪れた西丹沢は、明るくて気持ちがいいと思いました。懐かしい看板(写真↑『誰も知らない丹沢』157ページ、コラム参照)も随所にあり、見るたびに元気になりました。

 『知られざる科学者 ペッテンコーフェル』の紹介記事が埼玉の地域紙「ニュータイムス」に出ました→こちら

 ホントに歩く大山街道編集日誌を更新しました。(こ)


●2008年4月8日(火)
 
「東丹沢 2万5000分の1 一枚地図」を、大急ぎで急遽、印刷することを決めて、その色校正が一日で出る早業でした。これを4月10日に校了すると、15日に出来上がる予定です。夢みたい。この計画を立ててから、1年以上は経過してしまって、このままではずるずると、まだこれから半年一年と過ぎていくことは予想がついて、プレッシャーを感じました。プレッシャーも時には重要で、仕事には、強引に発車しないと実現できないことが結構多いものだと感じます。「今できないことは、将来もできない」と、若いときの私はいつも言っていました。
 国土地理院の地図複製許可が、なんと即日(即刻)、下りました(正確には、申請者に配慮してくれて許可番号をすぐにいただき、正式書類は後日の郵送になる。4月新年度の人事異動直後のいそがしいときなのに)。この親切さに、凄いなあ、と感心します。
 『誰も知らない丹沢』のときは、どのくらいの期間で許可が出るのだろう、書類申請が煩雑ではないだろか、許可条件に無事合致できるだろうか、などなど、いろいろ心配が多かったのに、地理院ではとても親切な対応で、スムーズな運びに感心したことを思い出します。
 次の『ホントに歩く大山街道』でも、同じ担当官で、たくさんの枚数の複製許可をトラブルなく、気持ちいいほどの迅速さで許可をいただきました。
 役所のこういう事務処理が画期的によくなっていると思います。40年近く前の電電公社なんて、まあ威張りんぼのうえ、電話開設に1ヶ月どころの待ちではなかったですものね。それから、私は、百科事典や文部省検定教科書の編集にたずさわりましたが、役所への対応はぴりぴりで「米つきバッタ」。腫れ物にさわるような気の遣いぶり。そういえば、国立博物館の掲載許可願いで、同僚の編集部員が「態度が悪い」と出入り禁止になったこともありました。昔話ですね。むしろ今、民間の会社で昔の体質のままのところがあるのが不思議です。
 この「東丹沢 2万5000分の1 一枚地図」は、試作版で、皆さんのお力をお借りして、バージョンアップしていきたいと思っています。500部限定なので、まずはこの地図に必ず価値を感じていただける『大山北尾根・支尾根』のご予約者に、先着順で無料提供しようと思います。「愛読者通信」にてご案内しますので、お楽しみにしてください。(お)

●2008年4月1日(火)
 
今日は、富士山も大山もことのほかくっきりと通勤電車の車窓から見えました。沿線の桜満開の風景も。
 3月30日(日)の「産経新聞」朝刊「読書欄」トップに『市場の風景』の紹介記事がでました。うれしいです。→こちら
 部数も規模も重量級の仕事をいつも発注してくださっている方の仕事が、明日、校了予定となりました。年初からの東京造形大学さんの仕事も無事納品となり、一区切りです。こういう仕事で、本業?の弊社刊行本作業が遅滞しても、それはさぼっているからではなくて、弊社が生きていく糧をいただている大切な仕事なので、けっして嘆くことではなくて、逆なのです。感謝、深謝。
 以前にも同じことを思いましたけど、更新日記をずいぶんご無沙汰してしまうと、結局その期間というのは何やかやと繁忙が理由でご無沙汰している事情もあって、つまりいっぱい出来事があって、何から記せばいいのか、途方にくれて困ってしまいます。
 今日4月1日は、弊社でも新年度初日で、どうしても少しは記録しておかねばなりません。
 まず、設備が大きく変わりました。1月に新発売になったばかりの、MacProを思い切って導入しました。久しぶりに大きな買い物で、子どもみたいにわくわくしました。OSも、驚くばかりの新機能のOS10.5.2のLeopardです。凄いな。モニターも美しいな。何てったってMacProはパソコンでは世界最速?ですか?
 実はもっと大きな新設備があるのです。こちらはリースなので、支払いのプレッシャーがないのですが、コニカミノルタのカラーコピー複合機です。プリンタの故障からこの導入があっという間に決まってしまい、不思議な感じです。産業革命ほどでなくても、イノベーションと言いたいかな。すぐに仕事に役立って、じゃんじゃんカラー出力をしていて、ちょっと通し代が気になりました。
 そのおかげで、「東丹沢一枚地図」なるものを、今日、拙速で入稿しました。これが実現できたのは、まさにこのカラー出力機とMacProの高速処理のお陰です。
 
 そんな新システムで始まった新年度、もちろん不安だらけではありますが、期待、楽しみもあります。上記の一枚地図は、「未知の道シリーズ」の愛読者には無料配布のサービスをしようかと考えています。
 そうしたい理由の一つは、今年は弊社創立20周年にあたりますので、その記念です。創立記念日は4月4日で、本当は、この地図を記念日に間に合わせたかったのすけど、残念だった。

 こんなにいろいろ機嫌良く、幸運に恵まれているのに、少しだけ不審というか、嫌なことがあります。記さなくてもいいことかも知れませんけど。弊社創立年の平成元年に、当時の会社近隣に支店を開設された信用金庫があって、その初代支店長が、「同じ年の出発だから共に発展しましょう」とずいぶん弊社を気にかけてくださいました。ところが、バブル崩壊後にその信用金庫は吸収合併され、弊社の口座もそのまま合併先の信用金庫に移り、新金庫の外回りの営業の方は、もう10年くらい、代々のおつきあいが続いてきたのです。ところが、最近、ちょっと不思議な対応があって(担当の外回りの方ではなくて店内の)、正直、さびしい思いがしています。
 このことをどれくらい記録にしておくかを考えると、少し気が滅入りますが、まあ、たいしたことではありません。(お)
●2008年3月17日(月)
 

 3月9日(日)、伊勢原市で行われた大山登山マラソンの受付会場で「未知の道シリーズ」の販売をしてきました。正直、売れ行きはイマイチ!でしたが、直接、ランナーの方たちとお話しできたり、チラシを手渡したりと、よいPRの機会になったと思います。会場にずっといると、非常に多くのボランティアの方が大会開催のために関わっているのが分かり、感動しました。

会場でこのヘルメットをかぶり、大山愛度合いをアピールしましたが、ちょっと空回り。でも、マラソン会場にこの大会への出店をご提案くださった読者の方も来てくださったりとよい交流の機会をいただきました。

 『市場の風景』は3月10日取次搬入で、翌々日ぐらいから書店に配本になりました。配本されてすぐに書店店頭用の注文をいただきました。『市場の風景』のページに仁木先生のページをリンクしました。

 「山の本」2008年春号に『ホントに歩く大山街道』が紹介されました(→こちら

 「東京造形大学研究報」本紙と別冊は、先週印刷所から校正及び色校が出校し、本日校了することができました。関係者のみなさま、どうもありがとうございました。

 『感動と共感のプレゼンテーション』が増刷になります。データの管理が悪く(反省してます)、出校のトラブルがありましたが、印刷所の方のおかげでなんとかうまくいきそうで、感謝しております。初刷の時はそんなに思わなかったのですが(自社の本なのに反省しています)、再版にあたり、チェックのために見返していたら「なるほど、そうだよなあ」ということがいっぱい詰まっていて、著者の福島正伸さんは、奇抜なことでなく当たり前のことをおっしゃっているのですが、なんとなくロングセラーになる理由がわかりました。自社出版物に比重を移し、環境が変わったせいもあると思いますが、この本を読み返すチャンスがあってよかったと思っております。(こ)


●2008年2月27日(水)
 
今朝いちばんで、新潟から大きな段ボール箱で36梱包の『市場の風景』が到着しました。どの本でも、手にした瞬間に、「こうしたら良かった!」と思うことがあるのですが、せめて一日、反省を延ばして、感激に浸りたいものです。きれいで立派な本ができあがりました(本文紙の斤量を上げたのもよかったかな)。お力添えくださったみなさま、ありがとうございました。
しかし、感激に浸ってばかりはいられません。すぐに発送準備作業、その他にも、お尻に火のついている仕事がいっぱいです。

 昨日は、大特急で制作したペラの宣伝チラシが納品になりました。これを大山マラソンの参加者向けのプログラムに挟み込んで下さるという幸運をいただきました。そのチラシには『大山北尾根・支尾根』も、しっかりと宣伝させていただきました。
 更新日記を見て下さった「未知の道」シリーズの読者から、山岳本でもないのに、『市場の風景』のご予約のメールをいただき、びっくりと同時に感激でした。以前の KAZESAYAGE 通信(紙媒体)の時のように、読者の方との緩やかな関係が嬉しいですね。
 また先日、本欄に「アルバイト募集」のことを記しましたら、読者の方から文章がわかりづらいとのご忠告をいただきました。こういう場合、不思議と思いもかけない方面でいいことがあったりしますので、ありがたく思って、先日の文を削除し、以下のように書き改めました。

 アルバイトの方を募集したいと思っています。前回はお陰様ですぐにいい方が手伝ってくださいました。弊社では、就職活動をなさっている方で、本命とする就職先が決まるまでの間、弊社の仕事を一時的に手伝いたいという方が続いています。めでたく本命の就職が決まると(けっこう長い求職期間だった方もおられる)、私まで嬉しくなるものです。そして、弊社での実務経験が就職先で役に立ったら、さらに嬉しいのですが。
 本欄をご覧になり、アルバイトで手伝っていただける方がいらっしゃいましたら、メールをください。(お)