●2006年12月29日(金)
 今朝、空はきれいに青く、陽差しも暖かで、さわやかでした。いつもは新聞も読めない混雑の通勤電車なのに、今朝は、空席もあって、駅も人の気配がさっと引いた感じです。会社前の幹線道路環七も、3車線に車がぽつり。
 でも、不思議、今日の富士山は絵の具で雲が描かれて消されたように、どこにも見えませんでした。
会社から見えた富士山(2006年12月27日)。富士山の前は、丹沢主稜。

 たくさんの仕事を残して、仕事納め。今、やっと年賀状を印刷して(大山特集の年賀状になりました)、宛名を書き終えたところです。今年も、ほんとうにたくさんの方々のお世話になりました。1枚1枚、思いが巡ります。ありがとうございました。
 そして、来年もまた、よろしくお願い申し上げます。ご一緒に、面白い仕事をいっぱいしましょう。
 毎年毎年、同じように祈って、「今年こそ、いい年になりますように!」と、気持ちも少し大掃除。でも、本年も無事に生きてこられて、感謝の気持ちも湧いてきます。
 どうか、皆様にはよいお年をお迎えくださいますように。
 弊社の仕事始めは、1月5日です。(お)

 ホントに歩く大山街道を更新しました。(こ)


●2006年12月21日(木)
 『いとしき草花』が「南信州新聞」と「信州日報」に紹介されました。→こちら
 ホントに歩く大山街道を更新しました。(こ)
●2006年12月19日(火)
 和田静子さんの『いとしき草花』を読んでくださって、とても素晴らしい反響というか、いい出会いをしてくださった方のことが伝わっています。
 鬱状態で長く苦しめられている方の手に、紹介者を通してこの本がわたり、とても長い期間、出口を求めてきて見つからずにいたのに、本を読んで心が動いたとのことでした。また、本を読むような心境でもないほどに、苦境に面していた方も、和田さんの贈呈によって読んでくださって、感想をくださる。
 和田さんの、何事に対しても前向きでひたむきな姿勢、そして決して浮かれたものでも威張ったものでもない、謙虚な姿勢、それが、人に文章を読ませ、そして読んだ人に元気を与えるのだと、思います。
 じつは、和田さんご自自身も、連載11年間の途中、長い期間、軽い鬱に悩まされて、画も文も手につかなかった時期があったそうです。だから、鬱の人の話を聞くと、人ごとではないそうです。「あとがき」に自分の鬱のことは触れなかったけれど、本当にこの本の何かが鬱の人に語りかけることがあるならば、ぜひ、そのような苦しみにある人に勧めてほしい、と和田さんも望んでおられました。
 うれしいことには、贈られてお読みいただいた方が、また、他の人に紹介してくださるために本を購入してくださっています。そうして贈られた方々の中で、お役に立つことがありますように願って止みません。

 今秋初めて富士山が見えた日からずっと待っていましたが、じつはやっと昨日の朝、完璧に見事な富士が見えました。山に登って富士山が見事に見えると、声を上げるけど、都会の通勤電車の車中でも、こんなすばらしい富士山が見えるなんて。(でも、今日は見えませんでした。)(お)


●2006年12月7日(木)
 編集部から渡された『ホントに歩く大街道山』のゲラを読みながら、地図上に相番号をつけていたら、「こんなにマニアックになってしまって大丈夫?」と、不安な気持ちになりました。どなたが読んでくださるのでしょう。
 著者のマニアックさに拍車をかけた編集部の作業で、私も面白いといえば面白い。採算、度外視ですね、いつもながら。
 でも、間もなく、収拾期に入ると思います(ずっとそう思っている感じ)。
無事発行して、本書を手にした人と大山道で遭遇できたら楽しいなあ、なんて想像しました。近場の方は、ぜひ買ってください。メールで、予約と入れておいていただくと(キャンセル自由)、発行日近くには、ご案内を差し上げます。

 ペッテンコーフェルの伝記本は、いよいよ、発行予定日を来年2月1日と決めて作業できるようになりました。装丁は、弊社の本のデザインをいつもしていただいている高麗隆彦さんに、今回も引き受けてもらいました。奇抜なデザインになればいいな、と楽しみです。
 カバーデザインを依頼するときの要素(タイトルやキャッチコピーなど)をそろえるのが、実はひと仕事なのです。すごく合理的なやり方は、宣伝用チラシを仮に作ってみることです。すると必要ないろんな要素を仮決定しなければならなくなります。それで、作業はいっぺんにはかどります。
 仮に作ったものを、さっそくお見せします→こちら。(もし、感想やアドバイスなど、ありましたら、お気軽にメールください。)予価は、迷って高くつけました。これは変更するかもしれません。安く変更する場合は怒られません。
 ペッテンコーフェルがコレラ菌を飲んだ話は、藤田恒夫さんが、とても興味深く紹介なさっています。読んでみてください。(お)

 http://www.3bs.jp/mailmag/2006/2006_8m.htm

 http://www.3bs.jp/mailmag/2006/2006_9m.htm

新潟にある、日本スリービー・サイエンティフィック株式会社さんのメルマガの「6.先生のコラム」という部分です。


●2006年12月2日(土)
 
12月になってしまいました。独特の空気の変化を感じますね。まだこれからですが、あっという間に今年も終わってしまいそう。ああ、おそろし。
 過日11月29日、倉敷に日帰りで行ってきました。往復飛行機利用で、倉敷では、空港と大学のまさにタクシーでのピストン往復。植木教授との二人会議も、時間めいっぱいで、駆け足状態でした。けれど、やはり直接お目にかかってお話するというのは、かけがえのないことです。電話、FAX、メール、手紙で、たくさんの懸案事項が決められますが、逆に、下手すると非効率になってしまう面談ながら(今回は、たくさん決めてきましたが、たとえ一つも決まらなくても)、その価値は凄いです。
 ペッテンコーフェルの伝記本の編集作業は、いよいよ第3コーナーです。これからの加速と、内容を高める力を、倉敷でいただいてきました。
 口絵、カバー、前・後づけ、あとがき、などの作業に入ります。発行は、1月末を仮に目途としました。がんばります。(お)


●2006年11月27日(月)
 
ホントに歩く大山街道を更新しました。

 ペッテンコーフェルの伝記翻訳本は、初校が著者から全て戻り、その修正作業と再校の出力が、本日終わりました。(こ)


●2006年11月15日(水)
 
ホントに歩く大山街道を更新しました。(こ)

 進行中の仕事の進捗状況の記録をしておきます。
 テレビ本の請負は、残りのビデオが送られてこず、弊社でできる仕事は全て終了していて、到着待ちです。それで、この本は、前回同様、年末発行の予定が、来春になるでしょう。
 ペッテンコーフェルの伝記翻訳本は、順調に本文全ページの初校を出校し終えました。再校を出校すると、本書に作業を集中しますので、スピードが急に速まります。まだ、全体の仕様などのイメージは定まっていませんが。
 大山街道は、地図の作成など、時間を要することが多くて時間がかかっていますが、頓挫することなく、じわじわとゴールに向かっています。まだ、これからも取材する予定があります。こんなローカルな本は、弊社でも初めてです。
 s−okさんの第2弾も、HP掲載の本文は、候補タイトルの全てを流し込んで、仮レイアウト終了。初校前状態ながら、著者にぼちぼちと送っています。第2弾でありながら、そっくり同じ本にはなりません。ちょっとやりたいことも胸の内にコトコトしています。この本も、極めてローカルでマニアックですね。
 そのほかに、やりたい企画が1本ありますが、作業が休止しています。外からの企画の話もいくつかあります。

 新刊の和田静子著『いとしき草花 四季の人びと』は、先週、著者のところに某有名雑誌社の社長から絶賛の電話があったと、嬉しい知らせを著者から聞きました。この本に偶然出逢われると、きっとびっくりしますよ。値段は少々高めですが、たぶん損した気分にはなられないと信じています。読んでみてください。お勧めです。

 ジュンク堂池袋本店7Fカウンター前の「ミクロの世界へようこそ〜人体見聞録〜」を見てきました(11月13日)。店員さんのいる目の前で携帯電話のカメラを撮るのは、ちょっと失礼なので、声をお掛けしましたら、弊社のことをよく知っていただいており、感激でした。弊社の本がたくさん展示されています。池袋に行かれたら、ぜひ、ジュンク堂池袋本店に見に行ってください。携帯カメラのため、画像解像度が低くてすみません。(お)

知識シリーズが揃っています。すごい。第1巻は、平成元年(1989年)の発行本です。展示に感謝感激。いい書店さんです。
「ミクロの世界へようこそ」コーナー
A:『唯臓論』、B『人間の痛み』、C『鍋のなかの解剖学』(面陳)と『続鍋のなかの解剖学』

 2週間前、三省堂神田本店から『誰も知らない丹沢』10冊の補充注文の電話をいただきました。三省堂さんは、発売からずっと平積で展示して下さっていて、神田に行った時には寄って、「よしよし、この前より減った!」と見守っていました。ところが、8月末に見に行ったら1冊も置いてなかったので、ちょっとショックでした。ただ返品はなかったので、どうしたのだろうと思っていました。
 11月1日、10冊を取次に納品しました。11月2日、ちょうど神田へ行ったので売り場を見に行くと、前日に納品したものではなく、以前置いてあった分だと思いますが2冊、前と同じコーナーに平積で置いてありました。有難いことです。また神田へ行く楽しみができました。また、他の書店さんでも補充回転しているようです。(こ)


●2006年11月9日(木)
 
昨日朝、雨戸を開けたら、ちょっとわくわくしました。その予想通り、多摩川を渡る電車の中から、白い富士山が見えました。それは予想通りではありましたが、期待通りとは行きませんでした。昨年も一昨年も同じでした。今秋、初めての富士山は感動だけど、本当にくっきり見えるのは、このあと数日してからです。
 今日も見えました。初めて見えた日を、私の四季では、「冬」の始まりとしています。それまではいくら快晴と思っても富士山は見えないのに、その日からは、晴れた日の午前中は、ほぼいつも見えるのが不思議です。そして、声に出したくなるような美しい姿を見せる日が、もうしばらくしてやって来ます。

 先月、仕事の調べもので図書館に数回行きました。そのとき、蔵書から外される廃棄本(リサイクル本と呼ばれている)と、交換本(家庭で要らなくなった本)がたくさん置いてありました。
 いただいて会社に持ち帰った1冊は、リサイクル本で、『図解・魚のさばきかた』(柴田書店)という、ちょっと目が留まってしまう本です。約150種の魚のさばきかたを、詳しいプロセスの図解で示してあります。このマニアックさは、私の好みです。
 誰がこの本を買うのだろう。カラー7ページに及ぶ図解写真は、「とらふぐのさばきかた」ですので、家庭の主婦が参考にするのだとは思えないのです。でも、「まえがき」には、「昭和61〜62年に西武百貨店東京池袋店が扱った魚」として、「プロの料理人も家庭料理の一般の方にも」と、読者対象を記しています。
 私自身は、本当はやってみたいのですが、アジの刺身を試みただけに留まっています。ところが、所属する山岳会で観天望気の山行があった先日、金冠山ログハウスに3キロのわらさを持参して、これをさばいて、12名分の刺身を作ってくれたメンバーがいたのです。すばらしい。
 ここまでやる人の修行途中には必要な本かも知れませんが、私には、図解を眺めるだけ。でも、そういう本って嬉しいな。

 他に持ち帰った、もう1冊の本のことも紹介しようと思っていましたが、しばらくご無沙汰していました本欄を書き始めたら、こんなに長くなってしまったので、次の機会に回します。(お)


●2006年11月7日(火)
 
11月2日、取次に『いとしき草花』の見本出しに行きました。11月9日、取次搬入です。

 ホントに歩く大山街道を更新しました。

 ジュンク堂池袋本店から、『人間の痛み』『唯臓論』『鍋のなかの解剖学』『続鍋のなかの解剖学』の4点が、フェア限定用で注文がありました。「ミクロの世界へようこそ〜人体見聞録〜」というテーマで、7Fカウンター前、11月6日〜12月5日までだそうです。(「人間の痛み」の選書がちょっと不思議でしたが、逆に嬉しい)

 10月26日の日記で期待していた近所のスーパーですが、10月30日に再開店しましたが、特にぱっと変わったところはなく、ちょっと期待はずれでした。もっと残念なのが、今までは魚屋さんが入っていて、一匹の魚を店の人がおろしてくれる体制だったのが撤退し、魚屋さんのスペースがなくなり、冷蔵庫が増えました。野菜は安く、ものも良くなった感じでありがたいです。(こ)


●2006年10月26日(木)
 
昨日、印刷所から『いとしき草花』の(つきもの、本文とも)刷り出しが届きました。すでに製本作業に入っているようです。ホームページを作りましたので、よろしければご覧下さい→こちら
 『いとしき草花』は、「ミクロスコピア」に連載されていたものをもとにしたので、本書に使うテキストとスキャン画像データを印刷所から送ってもらいました。ただ、けっこう以前のものはデータが残っていなかったのでこちらで入力をしました。
 最初の方に入力したのが「不思議な松」という話でした。
 元善光寺で道路をつくるのに、庭の松の木を切り倒さなければならなくなりました。「2本あるうちの1本を切ることにした」という話を和尚さんが松の木の下でしていたら、その年の冬、その切り倒された松は大きな松ぼっくりをたくさんつけたのだそうです。普通の年でも1、2個しかつけないのに、50個です。切り倒されることを悟った松が子孫を残すためにたくさんつけたのだ、松は人間の話がわかるんだ、というお話です。なぜか私はこの話が非常に気に入っています。
 和田さんの『いとしき草花』は、絵も細かくてとてもてきれいなのですが、文章が不思議なトーン(「和田ワールド」?)を持っていて、読んだ後、楽しい気分になったり、へーと思ったり、なかなか面白いのです。仕事を始める前は、大変失礼ですが、「絵と文か〜、けっこう堅そうな人だし(着物を着ている写真からのイメージ)」と思っていたのですが、かなり引き込まれてしまいました。
 あまり多く配本にならないと思いますが、一般の書店でも販売しますので、意外な出会いを多くの方にしていただければいいなと思っております。

 会社の近くにあるスーパーが昨日から突如、5日間の休業に入りました。今月の初めぐらいから、肉と魚売場が閉鎖になり困っていたのですが(お弁当もなくなりました)、「10月30日にリニューアルオープン」とすごいちっちゃな張り紙(リニューアルオープンらしくない。普通は大々的に宣伝すると思うのですが)がしてあり、今、どんなふうになるのだろうと、すごくワクワクしています。(こ)


●2006年10月20日(金)
 
10月も後半に入り、かなり寒くなってきました。が、夏と同じ、半袖で過ごしているのはちょっと変でしょうか。外は風が吹くと寒いのですが、室内だと私はまだ半袖ぐらいがちょうどいいです。

 ホントに歩く大山街道を久しぶりに更新しました。本日、「鷺沼〜荏田」、「荏田〜青葉台」までの2本の校正を出すことが出来ました。(こ)


●2006年10月16日(月)(10月13日記)
 
本HPの更新が全然できなくて申し訳ありません。
 11日(火)、和田静子著『いとしき草花』を校了いたしました。9月29日に入稿、10月10日色校が出校、翌日の校了でした。
 オールCTP出力で、デジタルコンセンサスという簡易色校でした。これは本紙校正ではなく、高性能プリンタのような専用出力機で出す方式です。これまでカラーのものは、本紙校正といって実際に印刷する用紙で色校をとってました。今回は、本文とカバーのみの出校で、印刷所からの荷物の中に他のつきもの(帯や表紙、スリップなど)が入っていなかったので慌てましたが(そういえば出ないのだったと、後で見積を見て思い出しました)、CTPは入稿したデータどおりに出るものなので、そもそも校正は必要ないそうです。デジタルコンセンサスは、簡易校正とはいえ、とてもきれいで感心しました。
 CTPは合理的(工程数が少ないので値段も安い)で高品質な技術である反面、確認する段階が少ないので、入稿する側がかなりしっかりしたデータ入稿をしないといけないことを改めて実感いたしました。
 印刷所には大変申し訳なかったのですが、3個所ほど文字修正をして校了、発送しました。10月30日に、見本を飛び越して納品の予定です。

 ここ連日、返品依頼の電話とファクスがない日がありません。ファクスの「ピー」音が聞こえると、「また返品だ」と身構えてしまうぐらい多いです(ちょっと前までは「あ、注文だ」と思っていたのに・・・)。書店や取次の棚卸し、弊社の新刊委託期間が終わる、間近だという影響もあると思いますが、書店、版元、取次のそれぞれが、かなりシビアに攻防している感じです。三者とも処理の手間がかなり大変なので、みんなの無駄がなくなるよう、合理的な方法が確立されることを願っています。

 テレビ本「本当は怖い家庭の医学2」の初校ゲラ出しを進めています。作業としては、マンガ部分のテープ起こしと画像取り、解説部分の作成です。各話で紹介される病気も凄いのですが、出演されている俳優さんの人選(体型や年齢など)と演技のうまさに舌を巻きます。

 「ホントに歩く大山街道」は、赤坂御門から梶が谷までの再校正を著者のに送りました。相変わらずのちのちとしてしまい、分量的にどのくらいになるのか、最後までやってみないとわからないのですが、まず終わらせることが第一目標です。来週、鷺沼から青葉台までの2本を出す予定です。

 ペッテンコーフェルの伝記は、5章まで初校を出しました(全13章)。著者からも初校が3章まで戻ってきています。

 「誰も知らない丹沢」の第二弾は、上の大山街道の後の発行予定ですが、地図のない初校ゲラを4章まで出しました。(こ)