●2006年7月31日(月)
 長かった梅雨が明けました。しかし、今年の梅雨明けは、梅雨前線が北上しての典型的なタイプではないのだそうです。今朝、どうも涼しいと思っていたら、今年の梅雨明けは変則的な前線の消滅型で、まだ北のオホーツク海高気圧の勢力の影響を受けているせいだと、新聞で読んで納得しました。

 昨日の日曜日は、不思議で感動的な出来事がありました。『誰も知らない丹沢』の著者s−okさんのHPの「独り言」の「47年ぶりの再開(地蔵平の女の子)(No.16 2006.07.30)」をご覧ください。
 それにしても、地蔵平というのは、歴史やドラマを持つ不思議な土地です。そして、この「47年後の再会ドラマ」は、ネットのつながりなくしてはあり得なかったことにも感慨深いものがあります。(お)


●2006年7月24日(月)
 昨日、紀伊國屋書店新宿本店をのぞいたら、4階の科学売り場の「新刊・話題の本」コーナーに『続 鍋のなかの解剖学』が7冊、面陳で置かれていて、「おおっ」と驚きました(写真)。いい場所に置いてもらい、感激です。また、ジュンク堂池袋店からは10冊の店頭用注文があり、本日、納品してきました。
2006年7月24日(月)紀伊國屋書店本店4F
 
 今日は、取次のトーハンと日販に配本リストを取りに行きました。『笑顔外来』でお世話になったシエン社さんという水道橋にある(後楽園の前)歯科の専門書店に『続 鍋のなかの解剖学』の見本を持っていく用事にからめてです。ありがたいことに、シエン社さんでも、5冊置いて下さることになりました。

 紀伊國屋書店本店7階では、『誰も知らない丹沢』を引き続き展示販売して下さっています。ありがとうございます。(こ)
なんとなく「夏に行きたい山」みたいな並びでしょうか。
 
●2006年7月21日(金)
 新刊の発送作業というのは、何回やってもそれぞれに新鮮で、楽しく、嬉しいものです。宛名を見ながら、この人はどんなふうに読んでくださるか、想像がちらっと頭をかすめます。今回は、予約の方全員に一言添えることにしました。
 当初、予定のものは、昨日、一応、無事終了しました。これからは、新たなDMや、基本必須送り先以外の書評用見本本の送り先を考えながら、少しずつ発送していきます。どうか、いい反響がありますように、と祈りながら。

 大雨の被害の影響を弊社も少し受けています。宅配便の長野方面への発送や、先方からの発送が不順なことです。
 被災地の皆様には、お見舞い申しあげます。
 先日、山岳会の「山の気象」講座で、「台風が大陸へ去った後も安心できない。去った台風の影響で、日本列島に大雨をもたらす」と教わった通りの現象なので、驚きました。昨日の東京新聞に、「元凶は台風4号 大量の水蒸気を持ち込む」とあり、講義の内容そのものでした。「直接は本州付近に影響しなかった台風が、間接的に大きな被害を与えた格好だ」と、記事にあります。台風の逆時計回りの風が、水蒸気を含んで、停滞中の梅雨前線にからんだためだそうです。
 まだまだ、お気をつけください。
 でも、もうすぐ梅雨明けの時節です。私の体調も少し不順だったのも、一緒に晴れてくれるといいな、と期待しています。(お)

 18日(火)、取次二社(トーハンと日販)に新刊『続 鍋のなかの解剖学』の見本出しに行きました。そろそろ店頭に並び始めている頃だと思います。昨日、渋谷の紀伊國屋書店(東急プラザ5F)に行きましたが、ありませんでした(T_T)。配本リストは来週月曜日にそれぞれの取次に取りに行く予定ですので、来週中に配本書店をアップできれば(無理かな)と思っています。(地方小出版流通センターからはファクスですでに届いています)(こ)


●2006年7月14日(金)
 このところ、毎日、郵便物が届くのがとても楽しみです。新刊『続 鍋のなかの解剖学』の宣伝で、休刊中の弊社通信誌「KAZESAYAGE」の読者や、『鍋のなかの解剖学』で「愛読者カード」をいただいた方へDMを送ったところ、その反応がとても嬉しい状況にあるのです。新刊以外の既刊本まで一緒に注文してくださる方も多いし、お願いしておいた一言近況もばっちり書いてくださるのには、嬉しくて仕方がありません。
 今日は、その新刊の取次納品分以外の本が弊社に朝一番に届き、第1便の予約者への発送を、さきほど無事終了しました。2便は、連休があける18日に、数百冊を発送予定で、そこに投げ込むチラシなどの準備を、今から開始します。こういう作業は、何か働いた、労働したという感じがしますね。お酒がおいしいかな。(お)
●2006年7月13日(木)
 藤田恒夫著『続 鍋のなかの解剖学』は、いよいよ明日、取次と弊社に同時納品になります。書店店頭並びは、来週18日以降でしょう。書店では、科学(医学)エッセイのコーナーです。私も、早く店頭展示を見つけたいと思っています。
 たくさんの方のご予約・ご注文をいただいています。ありがとうございました。一人ひとりに一言、お礼の言葉を書いています。
 ご予約者への発送は、早くて14日、遅くても18日には完了する予定です。著者からの代送分、書評見本発送も同時に準備中です。
 来週、皆様の反応が楽しみであり、不安でもあります。

 『ホントに歩く大山街道』は、著者には大変申し訳ありませんが、社内の混雑に圧され続けて、なかなか進みません。編集部内では焦りのもやもやが立ちこもっています。今日は、歩き初めの赤坂御門から鷺沼までの再校をようやく出力しました。形が見え始めれば、スピードアップすると念じています。
 「未知の道シリーズ」に関心を持ってくださる読者の方から、大山講の資料が送られてきました。その方のお父さんが、講元だったそうで、実際の講の様子が綴られています。講の時の手ぬぐいも同封されていて、私にはとても貴重な品で嬉しくなりました。手紙は、許可を得ましたので、近日中に「編集日誌」に掲載します。(お)


●2006年7月7日(金)
 
本日、『続 鍋のなかの解剖学』の見本本が届きました。おかげさまでなかなかよい仕上がりだと思います。(こ)
●2006年7月6日(木)
 
『続 鍋のなかの解剖学』の編集で、何度か藤田恒夫先生のオフィスに通っているうち、先生が編集・発行人である科学誌「ミクロスコピア」(以下ミ誌と略)のことがよく話題になりました。
 それがきっかけで、いきさつの詳細はここでは省きますが、ミ誌の巻頭に「いとしき草花」と題されて、絵と文を十年にわたり連載されてきた和田静子さんの、その連載を単行本にして刊行する仕事を弊社がお引き受けすることになりました。とても幸運なことだと思います。
 その連載は、ミ誌の各号でその都度、拝読してきたのですが、この度のお話がわき起こって、改めて全編を通して一挙に読み返しますと、また違ったとても新鮮な感想を持ちました。
 その後、さらに、感想は変化していきます。
 すでに文章の仮組版を終えて、和田さんには初校ゲラとしてお渡ししてあります。
 「いとしき草花」の連載タイトルに、単行本の時には「いとしき草花 懐かしき人々」と後半部を入れた方が・・・、と和田さんからのお話。そう言われた時は、タイトルが長くなるのを嫌い、あまり賛同できませんでした。しかし、「懐かしき人たち」は、「忘れがたき人たち」であり、実に驚くべき人生の起伏に富んだエピソードのある人たちなのです。この連載に登場する和田さんの身近な人たちの人生、何ともドラマチックな濃い内容であることか。
 まとめて読んでいると、和田さんの「世界」が浮かび上がってきます。不思議に心に伝わってくるものを感じます。(お)
●2006年6月29日(木)
 
数日前、とても楽しいアイデアが思い浮かびました。
 弊社では、2005年5月まで、通信誌「KAZESAYAGE」を発行して、100号で計画的に休刊しました。本誌の読者や執筆陣は、弊社にとってかけがえのない方々であり、とても不思議な関係で、休刊は執筆者や読者だけでなく、弊社もかなり勇気のいる決断でした。
 その後、新刊が出る時ぐらいは「案内版」を送ろうと思ってきましたが、実現しないままでした。しかし、今回、『続 鍋のなかの解剖学』の新刊案内を考えていたとき、なるほど、KAZESAYAGEの読者の方々は、前著の『鍋のなかの解剖学』をご購入して下さった方々も多いので、ぜひこの機会にご案内したいと思いました。
 それでちょとノッてしまって、KAZESAYAGEの「余白」欄(ローカルな雑記帳)まで再現したり、『誰も知らない丹沢』『なぜ歩くなぜ祈る』の書評データも作成しました。
 もし本欄をご覧になっている旧KAZESAYAGEの読者の方がおられましたら、まもなく、懐かしい封書で、「KAZESAYAGE 案内版 No.101」が届きますので、楽しみに待っていて下さい。
 旧読者でない大部分の、たまたま本欄を読んでいただいている方の中に、もし奇特にも「何だろう」と興味を持って下さった方がおられたら、無料でお送りします(数量限定ですので、なくなり次第締め切りです)ので、メールでお申し込み下さい。
 なお、このKAZESAYAGE101号の「余白」に、私の個人的な「山行の一年」のメモも記してしまいました(笑)(お)
●2006年6月27日(火)
 
昨日、予定どおり、『続 鍋のなかの解剖学』の本文・表紙カバーとも、無事、校了しました。いよいよ、7月7日の見本本を待つのみとなりました。楽しみです。(色校で出たカバー・帯アップしました)
 例えば、インスリン発見のエピソードは、医学関係者は誰でも知っている特に新しい話ではないのだそうですが、私のように初めて本書で読む人は、わくわくどきどきします。世界の一流学者たちが挑戦してできなかったことを、一介の医者が、自分の職や私財を投げ打ってまで取り組んで成功する、まさに「プロジェクトX」のドラマです。
 本書には、そんなエピソードが満載です。高校生、大学生が、(もしかしたら中学生だって)、こんな話を読んで、「発見することの愉しさ」に興奮してくれたら・・・というのが私の願いです。(お)
●2006年6月21日(水)
 
『続 鍋のなかの解剖学』を6月19日(月)、印刷所に入稿しました。
 「ようやく」という思いです。出力見本紙で最後の目次照合をしていると、なかなか重厚ながら、読みやすく面白いエピソードもいっぱいあって、手にしてもらえば、必ず楽しんでもらえるにちがいないと確信しました。
 でも、売れ行きの予想は、いつでも同じですが、やはりかなり心配です。
 今週末に色校関係も出校し、来週月曜日に校了、見本本は7月7日出来の予定です。
 現在、予約(一割引)を受け付けています(6月30日まで)ので、是非お申し込み下さい。(お)
●2006年6月14日(水)
 
『続 鍋のなかの解剖学』の編集・制作もいよいよ大詰めを迎え、明日、著者から責了紙を受け取ることになりました。最終決定の目次案をアップしましたので、ご関心のある方はご覧下さい。
 また、下記の通り予約を承りますので、お申し込みください。(お)

 <ご購入予約サービス>
 ★割引期限は本日から6月30日まで
 ★本書定価1,900円の1割引+税=予約販売価格 1,795円(税込)
 ★送料弊社負担
 ★納品と同時に書店配本前発送

 <お申し込み方法>
 ★郵便局備え付けの振込用紙(申し訳ありませんが振替手数料をご負担ください)にて、下記口座にお振り込みの上、
  通信欄に「『続 鍋のなかの解剖学』○冊」とお書き込み下さい。お送り先がお振込人住所と違う場合は通信欄にお送り先ご住所、電話番号もご記入下さい。

     郵便振替 00120-4-414921 
       名義 株式会社 風人社 

 本書に関するお問い合わせは、何なりとご遠慮なく弊社あてにお寄せ下さい。


●2006年6月13日(火)
 
本日、「東京造形大学研究報」別冊5を校了しました。
 また、『続 鍋のなかの解剖学』は最終著者チェックに入り、来週入稿の予定です。カバーなどの付き物も順調に進んでいます。
 昨夜、電車に乗ったらガラガラにすいていたのでびっくりしました。座席に悠々と座り、ワールドカップの威力を実感しました(試合は負けてしまって残念でした)。

 会社の最寄り駅、世田谷代田の駅前にアリババというカレー屋があります。お昼にテイクアウトで何度か買っています。

 店のガラス戸に、「サッカーを見ながらカレーを食べよう」というチラシが何枚も貼ってあったので、「ワールドカップで忙しいですか」と聞いたところ「貼ってみたんだけどね、あんまり」と言っていました。
 バングラディシュ人のコックさんが一人で店を切り盛りしていますが、なかなかおいしいです。(こ)
ランチは、野菜カレー、ナンバージョン、600円。ライスだと550円です。他にマトン、チキン、豆の他、キーマカレーがあります。かなりお腹がいっぱいになります。容器に2つある付け合わせ用の場所には、同じ野菜サラダが入っています。ナンは、オーダーしてから釜の壁に貼り付けて焼いていました。小さい生地がものすごく膨らむのでびっくりしました。小さな店舗なので、調理しているのを間近に見られて面白いです。

 


●2006年6月12日(月)
 
風邪をこじらせました。しょっちゅう風邪を引いているタイプではありませんが、2年に一度くらい39度を超える高熱に呻きます。それも、なぜか数少ない出張時に重なるのです。旅の途中なので、とても印象深く記憶しています。
 例えば、2000年に『熱将 星野仙一』(この本では版元に著者を紹介しましたが、編集の請いはなく、制作のみの関与でした)の取材同行で、ナゴヤドームで日本シリーズを観戦するという、私には思いもかけない役得がありました。ところがナイターの翌日、抑えていた風邪がぶり返し、名古屋駅で薬を買って、待合室でうずくまったときの震えを思い出します。眠ったままま帰宅したのではないか……、それ以降の記憶がとぎれています。帰った後、珍しくかかった開業病院の医師から、そのあと出社した私に、「かなりの確率で肺炎になるぞ!」とすごいこわい電話をもらったことを思い出しました。
 また、2004年に鹿児島まで、幻の大プロジェクト会議(これはちょっと参加したほうがバカでした)に行ったときは、風邪がぐずついて気乗りしなかったのですが、案の定、宿舎で高熱に襲われ、会議夜の豪華な食事もナイトクラブも、私にはまったく地獄でした。翌日の会議はキャンセルして帰ることにしたのですが、飛行機の予約(超割安チケットなのでその便オンリー)時間が夕方なので、解熱剤を飲んで様子を見ました。そしたら、(私は普段全く薬を飲まないせいか)薬がよく効いて、ふらっと桜島まで渡ってしまいました。タクシーで島をぐるりと回るという、予期しないひとり観光旅行を楽しめたのです。

 先週末のことを記そうとして、ずいぶん前の記憶が甦ってしまいました。6月8日(木)長野県飯田市でとても立派なご夫婦と、とても気分麗しく(このときは解熱剤が効いていた)歓談し、滑り込むように帰りの新宿行き高速バスに乗ったとたん、身体中が悪寒に襲われて、足も体も震えだして、止まらなくなりました。その後どっと高熱がぶり返し、ポケットに持っていた体温計は、39.6度を越えても止まりません。こわくなって、そのデジタル体温計をリセットしてしまいました。「もしかして、途中で救急車?」なんて、考えもよぎりましたが、今日(12日)、こうして会社で久しぶりに更新記録を記しています。
 昨日は、予定の山行はもちろん(?)思いとどまり、自宅でうつらうつらしていました。
 何とか先週末の土曜日に『続 鍋のなかの解剖学』の最終ゲラを出校でき、今日から、また、元気を取り戻して頑張りたいと思って、記録を書きました。
 不思議なご縁での不思議な出会い、飯田市での数時間は、この仕事がとてもいい仕事になりそうな予想を抱かせました。この熱は、いい思い出になるでしょうか。(お)


●2006年6月7日(水)(6月9日up)
 昨日、トーハンと日販の納品に行き、「今日は順調だったな〜」と、甲州街道を会社に向かって快適に走っていました。ところが、環七を右折した途端、後輪というかお尻に違和感を感じ、タイヤに目をやると、ぺちゃんこでした。走り続けるとタイヤもつぶしてしまうので、急いで降りましたが、すでにひび割れていました。
 たぶん、これでパンクは4回目です。理由はいつも同じで、きちんとタイヤに空気を入れていないためです。最近、納品と返品で荷物が重いため(前者は喜ばしい)かなりタイヤに負担がかかってしまっていたのだと思います(写真)。
 近所のバイク屋まで押していき、パンク修理をお願いしました。幸い、チューブ交換だけで済みましたが、「もう少ししたらタイヤ、交換したほうがいいね」との提案を受けました。
 虫歯を歯医者さんでやっと治してもらった後、「毎食後、歯を磨こう」の意気込みはすぐ忘れてしまうように、「乗る前に必ず空気圧チェック」は1か月ぐらいしか持続しません。これを期に習慣になるようにしたいです。
2006年5月30日の積荷(返品)、トーハン文京営業所の前(返品担当の営業所。上の階には「店売(てんばい)」といって、新品の売り場もある。売れ筋の本があるので、早くほしい書店は直接買い付けに来る)。トーハン専属の配達車のよう(効率が悪いけど)です。このときは、110冊、33kgぐらいを載せて帰りました。ゆっくり走ると、かなりふらふらしました。
 ちなみに日販はトラックで毎週返品を届けてくれます(嬉しくはないけど、とても楽です。本もきれいだし)。

 先週、入稿した「東京造形大学研究報」別冊5の白焼と色校が明日出校します。また、「大山街道」用の地図のスキャニングも届く予定です。

 6月3日、西丹沢の不老山周辺に行く機会がありました。ちょうどサンショウバラというお花の時期で(よい見頃は今週末あたりらしいです。「誰も知らない丹沢」でも紹介されています)、ラッキーにも咲いているのを見ることができました。(こ)

樹下の二人のサンショウバラの木。天気はあまりよくなかったです(2006年6月3日)
サンショウバラの花とハチ