●2006年3月24日(金)
 藤田恒夫著『鍋のなかの解剖学』を刊行したのは、1995年の3月でした。10年前ですね。奥付を見ると、会社の住所が世田谷区松原で、印刷が共同印刷です。発行して4か月後に2刷増刷しています。今朝、在庫を確認しましたら、残りは数十冊です。ただ、返品のカバー汚れで、カバーを外してしまった本が160冊ぐらいあり、表紙だけでも印刷をしなければ出荷できない状態です。
 この本の思い出は多く、また内容以外のハード部分(制作過程など)において、弊社のエポックメイキングとなった重要な本でもあります。このことについては、また別のところで書いてみたいと思います。
 さて、このたび、本書の続編『続・鍋のなかの解剖学』を刊行する計画の作業が本格的に始まりました。それで、『誰も知らない丹沢』のときと同じように、E-mailによる読者への「通信」で、編集過程の記録をともに楽しんでいただけたら嬉しいと思いました。
 題して【続鍋通信】を配信いたしますので、ご希望の方は下記のメールアドレスにお申し込みください。
ohmori@fujinsha.co.jp

 もちろん、お申し込みいただいたからといって、刊行時のご購入の義務はありません(途中で予約を募る予定ですが、予約された場合でも、発行直前までのキャンセルは全く自由です)ので、ぜひお申し込みください。
 『丹沢』のときと同様、不特定の人に公開するのは少し気が引けるような編集の内部事情も、「仲間うち」としてお伝えする予定です。(お)

 【続鍋通信】の申し込みはこちら ohmori@fujinsha.co.jp
 『鍋の中の解剖学』の書評はこちらです。


●2006年3月20日(月)
 今朝は 、雲のない快晴。出社時に見た富士山は、真っ白でくっきり。春以降は、だんだん霞むことが多くなって、富士山が見えにくくなっていきます。昨日、東京は「春嵐」でした。新聞によると、昨日(19日)午後5時48分、3月としては過去最も強い瞬間最大風速33.4メートルを記録したそうです。今朝のくっきりした富士山は、あちらでも強風が吹いて霧を吹き飛ばしたのでしょうか。

 昨日、第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準決勝・対韓国戦は、多くの人がテレビ観戦していたでしょう。ラジオでは、関越の高坂、東名の海老名の各サービスエリアで、ドライバー444人の聞き取りで、167人(37.6%)が、WBCの中継を聞いていたと答えたそうです。
 そして明日は、優勝決定の対キューバ戦です。キューバの野球といえば、弊社刊行の『強くて楽しいキューバ−カストロの国の体験記』に、弊社としては一言触れずにはおれません。
 急遽、情報提供のために、本書の長い「はじめに」をアップしましたので、野球観戦前にチラッとでも見てください。キューバの野球が少しだけわかるかもしれません。
 なお、本書ご購入のご希望の方には、郵便局備え付けの振替用紙で、3月24日(金)消印まで、2割引サービス(口座番号:00120-4 414921、加入者名:株式会社 風人社。送料弊社負担、税込振込総額2,100円)をしていますので、ご利用ください。

 当HPの「出版書籍」のページに、以前の復活データと新資料(主に掲載書評)をアップしました。
 『鍋のなかの解剖学』
 『解剖学者が語る人体の世界』
 「何のための知識シリーズ」各巻に目次データを入れました

 特に、『鍋のなかの解剖学』の書評情報は、現在、『続・鍋のなかの解剖学』(仮題)を編集中ですので、本書に関心のある方は、ぜひご覧ください。(お)


●2006年3月16日(木)
 昨日は、「未知の道シリーズ」の第2弾、『ホントに歩く大山街道』(仮の仮の題)の何度目かの編集会議を、著者を弊社に迎えて行いました。
 この企画は昨夏からありましたが(『誰も知らない丹沢』より以前に)、本書に紹介予定のルートをボチボチ歩いたりしていて、どんどん時が過ぎてしまいました。今やっと、本格的な作業に入れることになりました。
 無事刊行のゴールができるかと考えると、今現在、正直なところとても不安で(企画の最初はいつもそうですが)、編集方針も混沌としています。
 そこで、『誰も知らない丹沢』のときに試みて、とても成果があった「恥さらし編集日誌」を始めることにします。
 これをする考え方の一つには、読者も編集過程に立ち会ってもらえるということがあります。いろいろ未決のことばかりの「未知の道」に、どうかいろんなお声をお寄せください。あるいは、どうなることやらと、見守ってください。無事刊行できたときは、「ああ、こうなるのか」と、落胆も含めて、味わって楽しんでくだされば幸甚です。よろしく。
 もう一つ、こちらも、できるかどうかわかりませんが、「大山街道本」より編集が先行している、新刊予定本『続・鍋のなかの解剖学』につきましても、いよいよ、やっと公開アナウンスするところにまいりました。
 こちらは、克明な「編集日誌」とはいきませんが、リアルタイムのホットな情報を提供したいと考えています。
 科学好きな人にはエキサイティングな本です。山好きな人の中で、科学好きな人が多いことはバレています。登山家に医者や科学者も多いようですね。本書は読み物として面白いので、こちらもご期待ください。

 昨日、退社時に郵便ポストを見たら、白山書房から季刊誌「山の本」が届いていました。その中の「本の森」ページのいちばん最後に、いちばん短い短評でしたが、(情報を教えてくださった方が記された通り)「丹沢党には嬉しい本だ」という一言があり、とても嬉しく思いました。「山の本」編集部の方も、情報ご提供のかたも、ありがとうございました。→こちらです(お)
●2006年3月15日(水)
 本日発売の月刊誌「岳人」4月号の新刊コーナー(90ページ)と「山と渓谷」4月号booksコーナー(117ページ)の2誌に、『誰も知らない丹沢』(岡澤重男著)が紹介されました。こちら→
 今朝、新聞で雑誌発売広告を見て、もしやと書店に買いに行き、店頭で記事を見つけた時は、やはりとても嬉しいものでした。短評ながら、よく読んでいただきまとめられた紹介は、それもまた嬉しいものです。
 それから、明日発売の季刊誌「山の本」春号(No.55)「本の森コーナー」にも、読者投稿の短い紹介文が掲載されると、弊社の「愛読者通信」読者の方から情報の提供を受けました。こんな読者がおられることに、とても有り難く、感謝しています。
 また、上記の「岳人」4月号の同じコーナー(93ページ)に、弊社発行の『なぜ歩くなぜ祈る』(根本順善著)の紹介も掲載されているのには、びっくりしました(こちら→)。『誰も知らない丹沢』を見本献呈するときに、同時に既刊本の本書もお送りしたのでした。この書評の表題に、著者名の誤植がありますが、紹介文文末に「読後、心の引き締まる思いがした」と書かれた好意的な短評で、こちらも感謝の気持ちでいっぱいです。すぐ、著者に連絡しました。
 それで、感謝の意を込めて、次のサービス販売をいたします。3月20日(月)消印限りで、郵便局備え付けの振替用紙のご送金でお申し込みいただければ、本書『なぜ歩くなぜ祈る』を2割引でおわけします。定価2,205円(税込)の2割引1,764円(税込)をご送金下さい(送料弊社負担)。到着次第発送いたします。(お)
●2006年3月10日(金)
 今日はまた寒くなりました。入社当時、「三寒四温」という言葉を私は知りませんでした(出版社で働くのに)。ちょうど今日のような日に、「三寒四温」を国語辞典で調べたことを思い出しました。

 7日、「東京造形大学研究報7」の本文、表紙を校了しました。
 8日、「東京造形大学研究報別冊3」が納品になりました。また、「別冊4」の色校、白焼が出校しました。こちらはすでに一個所、「。」が抜けているのが目に飛び込んでました。あとはおかげさまで何もなく、本日、無事に校了しました。

 2月のはじめ、三省堂神田本店の地図売り場が2階から1階に変わりました。ちょうど変わったときに『誰も知らない丹沢』の書店注文をいただき、1階だからもっと人目に触れるだろうと期待して見に行ったら、前に置いてもらっていた1冊までなかったので、ちょっとがっかりしていました。昨日、見に行きましたら、3冊置いてあり嬉しかったです。売れたようですし、感謝です。

 会社が入っているマンションは、「20年に一度の若返りの為の更新工事」に入ったらしく、外壁塗装工事をに取りかかっています。その準備で、足場が組まれ、窓を開けたら鳶職の方の足が目の前にあり、びっくりしました。それにしても、こんな高いところをひょいひょいと移動している職人の人はすごいです。外壁の色が何色になるのかはまだ不明です(もう決まっているにきまっていますが)。(こ)